2009年08月17日

星のことば

<<< 星のことば >>>    中尾彰秀ピアノCD「しとしとの地球」より
                         森羅通信の会 1000円

  このアルバムには「星のことば」と言う、一曲があります。ピアノ・アトラス、ソロ、6分、
 2008年。この曲を自ら聴きながら、一詩をしたためました。もちろん、当ブログの為にで
 すよ。

       とても美しい
       言葉を聞いた
       まだあどけない少年
       買い物の帰り道だろう
       砂漠に囲まれた街角に立っていた夢の中の少年
       私に気付くとなぜかしら
       こんにちはとさようならを同時に
       少し聴き耳立てねばならぬ小声で
       しかし、目いっぱいの笑顔で
       その後、あっという間に爆音と煙に巻かれて
       その子は消えた
       どこの国だったのか
       本当に初めて会うのが最後とでも言うのか
       とてつもなく美しい
       星のことば
       まぎれもなく地球のことば

  <しとしとの地球>  中尾彰秀ピアノCD 60分、13曲、ソロ+セッション
(購入法) 郵便振替 森羅通信の会  00940-4-29604 定価1000円+送料200円
  


Posted by nakao at 16:59Comments(0)芸術

2009年08月17日

月辺境

<<< 月辺境 >>>    中尾彰秀第3詩集 森羅通信の会 800円

 出版1980年、A5版、14篇、55ページ。ブルーの表紙は、とても美しく海のイメージ。
テーマは海であるものの。
   「月」
<想い出を 修復するように 緑の秋雨の降り注ぐ夜 私は むしろ 一切を忘れ去る為
渚を歩くことにしている ゆっくり体液を流しながら ゆっくり体液を混ぜながら 雨は大地
に伏すと 哀しみそのものとなる 砂となり 草となり 海となり そして海の香となる
抱いてみようか なめしつつ 掬うように 既に緑に染まった両腕で 既に緑に染まった両
眼で たとえば かすかにわかる貝殻や 石ころや 漂着した板ギレや 風化に任せた白
波を  ひとつひとつ 拾っていくと 例えば 捨てられた鞄や ひょっとしたら何かの死体を
見つけ 遙かな流星の破片や 鳥の羽毛 ひとつひとつつなげていくと ついには月へ 
辿りついてしまう 想うに それらのものは 月の物なのだろうか  満月の夜は ことさら
瞬間移動を繰り返す私 ほらほら いくつもの渚が 拡がってしまうんだ この掌にしても
血液のゆっくり増量するような気のする日 すぐ目の前にお月さまが ふっと我に返って
生も死も一体になっているような 悔しい程の快楽で>

  30年前の作。とても懐かしい。ぎこちなさはあるものの、哀しき詩の花が咲く。
 いつの日か、(6年後ぐらいかな)波動エネルギーに至るきざし持ちつつ。言葉は
 言葉で止まらず、深め拡げられる魂のものなのだ。

   <月辺境>   中尾彰秀詩集

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会  00940-4-29604 定価800円+送料200円  


Posted by nakao at 15:00Comments(0)芸術

2009年08月17日

詩の時代がやってきた

<<< 詩の時代がやってきた >>>   「アンソロジー風Ⅸ2008」
                            竹林館 2500円+税
 「詩を朗読する詩人の会”風”」は、毎回ゲスト詩人を招き、詩朗読・批評・雑談をしている。
昭和49年に発足して以来、現在第403回に達する。今では、毎月第三日曜日.午後5時~7
時、天王寺.喫茶「スワン」(℡0666244337)で実施。会費1000円.ドリンク付き、飛び入り歓
迎。     この会の、特筆すべきは、3年ごとにアンソロジーを出版していること。2008年版
は、81名が参加、投稿し、堂々と205ページ。それぞれ違う個性の詩となっている。思うのであ
る。何があろうとなかろうと、現在を生きている人間の誇りと証しが、詩であると。この詩は、ジ
ャンルを超えて、音楽.写真.絵.書.建築.映画.落語-----ありとあらゆるものの基本となっている。
詩の時代はとうに、やってきている。
 「”風”」ゲスト・2009年9月20日(日) 北山りら さん  喫茶「スワン」にて 上記
 「”風盆祭」・2009年8月23日(日)  心斎橋「長崎堂」(℡0662110551)
                       午後1時~3時30分、参加2000円
問い合わせ先 世話人代表  中尾彰秀 (℡) 0734227248
  


Posted by nakao at 12:13Comments(0)イベント情報

2009年08月17日

楽園へ

<<< 楽園へ >>>      中尾彰秀詩集「うちゅういち」より
                         竹林館・800円+税

        楽園へ冬のエレベーター我一人

 イギリスのテレビ映画「ドクター・フー」では、道端の電話ボックスがタイムマシンに
なっており、色んな時代にタイムトラベルして、助けるべき人を助ける。この寒い冬、今
一人で乗ったエレベーターは、果たして。-------- 今ここへ行く、ここが遙かなここであり
、楽園である。 http://earthpoemproject.ikora.tv/ を、知っていれば世界中からア
クセス出来るのだから。

   <うちゅういち>  中尾彰秀詩集

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会  00940-4-29604  定価800円+送料200円  


Posted by nakao at 11:28Comments(0)芸術