2009年09月28日

<<< ニワトリ小屋 >>>  

<<< ニワトリ小屋 >>>  中尾彰秀詩集「ダイダラボッチ散歩クラブ」
                       竹林館、2000円+税 
                      
                      
     いい詩は、
        何の説明も要らない
            いい詩を読むと 一年長生きする
                いい詩を書くと 十年長生きする
                     感謝!!

         「 ニワトリ小屋 」

<岸壁そそり立つ 広き歩道は育成する わがもの顔
       違法にも ズラリ小屋並べ 数十羽ひしめいていたニワトリ
     ブロイラーのない時代 神の化身 風すら引かぬ眼光
   かれこれ30年前 それが この 名観光地の風物だと 言わんばかりに
 観光のすたれに順じ いつの間にやら 小屋消え ニワトリ消え
    歴史の証人のごとく 岩上から見下ろす 縦じま入りの 
          巨大アロエと鳥居
       こんもり仲良しのまま 見下ろす無心に潮風吹きすさぶ
     見下ろす無心に百年ひととき 無心は無神自らが神なんてね
              いまは 時折 旗振り振り 警察の取り締まり
          ・・・・・     
        ついこの前 地元のおじさん
             トサカを真っ赤にして 若い婦警さんに からんでいた
          きっと  シューベルト聴きながら 
                  シートベルトしてなかったのだろう>

        中尾彰秀詩集「ダイダラボッチ散歩クラブ」、30篇、94ページ。
(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価2000円
                                   +送料200円
  


Posted by nakao at 16:35Comments(0)芸術

2009年09月28日

ジャンプ

<<< ジャンプ >>>  詩 中尾彰秀  詩人・ピアニスト

   先祖代々の墓に

   水をあげると

   突如

   ジャンプする世界

   スーと私をかすめ通り

   龍水飲み始める猫

   振り向いてウインク
  


Posted by nakao at 14:29Comments(0)芸術

2009年09月28日

半パンをはいた散歩の情景

<<< 半パンをはいた散歩の情景 >>>  詩 中尾彰秀  詩人・ピアニスト

   朝の内から

   夕焼け小焼けの赤とんぼ
   
   音楽流すゴミ収集車横目に

   私は握る

   世界を救う原始

   半パンの右ポケットよりそれとなく出でるもの

   この社会では紙くず

   三日前にしたためた一詩
  


Posted by nakao at 14:19Comments(0)芸術