2010年12月13日

水野ひかる詩集

<水野ひかる詩集>  記 中尾彰秀      詩人・ピアニスト・ヒーラー

あなたの人生を至福にする百の詩集(82>)

水野ひかる詩集 土曜美術社 続現代詩文庫(59)1470円 2009年

 静けさと一体たる
 魂の奥深き自由へと
 解放されていない心は
 トンネルを一方通行しているから
 人間の理知と実存
 「我意識するが故あり」
 のトンネルに止まる。
 救いの答えは
 一方通行標識取っ払い
 内なる森羅万象の魂を通過して
 自ら立つここへ
 還ること。

 ならば、海あり、宇宙あり、自由あり、
 無限の静けさあり。
 生きたまま。

 トンネルをあくまで
 意識の側から
 見事に描いた詩。

       「トンネルをぬけると」

<トンネルをぬけると海がみえてくる という風景が好きだ ところが現実は
 トンネルをぬけると山の中ということもある ゆきどまりの 袋小路のような
 ところに追いこまれることだってある ひらかれる風景もあれば とざされる
 風景もあるが とにかくトンネルの中よりはましだろう トンネルのなかにい
 ると不安がつのる いつかは抜け出すにきまっているのだが 永遠にぬけ
 られないような観念にとらわれて 自縛される精神 長いトンネルも 短い
 トンネルも トンネルはいつがきても好きになれないが ぬけたときの ぱあ
 っとひろがる海がみえてくる醍醐味は またとない機会で 抑圧されていた
 ものが木端微塵にとびちっていく ひかりのあふれた明るさ 果てのない空
 間のひろがり トンネルをぬけ海がみえてくると 精神がきらきら輝きながら
 解放される ひとが誕生するとき 眩いトンネルをくぐってひかりのなかにお
 ちるように ひとが死ぬときも また 精神は肉体のトンネルを苦しみながら
 くぐりぬけ 自由な旅にでる>

   


Posted by nakao at 18:22Comments(0)芸術

2010年12月13日

松尾泰伸ヒーリングピアノコンサート

<松尾泰伸ヒーリングピアノコンサート> 記 中尾彰秀  詩人・ピア二スト・ヒーラー

 2010年12月12日(日)
 「バーフォード」と言う和歌山市の喫茶店で
 松尾泰伸ピアノライブが実施された。

 「ヒーリングピアノ」と称するだけあって
 当日奏じられた11曲は
 何れもオリジナルであり
 美しくも癒し波動エネルギーに
 満ちていた。
 「FUJⅠ」なる曲では
 私も含め数人が涙した。

 ちなみに、2009年6月
 当ブログの立ち上がりは
 松尾氏をゲストに招く
 当方「EARTHPOEMPROJECT」
 (代表・中尾彰秀)主催の
 「和歌山詩まつり」であった。
 イン和歌浦「アートキューブ」

 何れにせよ
 世の音楽に関する認識は
 改める必要がある。
 モーツアルトやショパンやベートーベンを
 完璧に奏じるより
 自らに天降る音楽を奏じ
 オリジナルであること。
 めしを食えなくとも
 詩人は自らの詩を
 書いているではないか。
 これは詩人・ピアニストたる私の
 当初よりの理念である。
 なお、波動音楽が
 今後ますます重要視されるであろう。
 
 松尾氏への連絡詳細は
  http://02ma.com/
 
 
  


Posted by nakao at 17:27Comments(0)piano