2012年10月09日

英米女性五人詩集

<英米女性五人詩集> 記 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 みんなの人生を至福にする百の詩集(83)

 「英米女性五人詩集」  水崎野里子編・訳 竹林館 2012年 1500円+税

   エミリー・ブロンテ エリザベス・バレット・ブラウニング クリスチーナ・ロセッティ
   エミリー・デイキンスン エイミー・ローエル

        左ページに英文、右に日本語訳。1800年から1900年にかけての
        ロマン派古典詩。その再帰再生を願う力のこもった翻訳。
        英米の古典詩というものは、何れもキリスト教の精神に基ずいて
        真しにこの世を生きる姿が浮き彫りにされている。
        やたら分析し空虚な実存に陥らない。神秘を切らず、素直な生命の
        息吹きに感動している。そこにある、瞬間の永遠を感得する歓喜の
        力。理知に嵌った現代人は見習わねばならない。泥沼心の詩をええ
        なと思う人も心を入れ替えて。

        アメリカ 1830~1886 エミリー・デイキンスン
        「路傍に一つ転がる小さな石は」

        <路傍に一つ転がる小さな石は なんと幸せなこと
         出世を思い煩うこともなく 病や死を恐れることもない-------
         その素朴な茶色の服は
         通りがかりの宇宙が着せた
         たった一つで輝く太陽のように
         他人に頼る事もなく
         神の命を果たしている
         何気なく単純に------->



Posted by nakao at 16:50│Comments(0)芸術
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。