2009年07月05日

あなたの人生を至福にする百の詩集(3)

<あなたの人生を至福にする百の詩集(3)>

祈り   山尾三省詩集  野草社  2000円+税

<  橙だい色の のうぜんかずらの花のトンネルの下を 朝 子供達が学校に出かける
   
    2年生の閑ちゃん 行ってらっしゃーい   行ってきまあーす  4年生のすみれちゃん

    行ってらっしゃーい  行ってきまあーす   

    一人ずつ声を掛け 一人ずつ声を返してくれるうれしさ 有難さ

    6年生の海彦 行ってらっしゃーい  行ってきまあーす

    そんな風に ぼくもこの世を去る時

    行ってきまあーす と 元気に声を出し

    いってらっしゃーい と 見送られたいものだ

    橙だい色の のうぜんかずらの花の トンネルの下を >

                       < 行ってらっしゃーい >

スカートではない、詩は短い程すばらしい。詩は短い程難しい。詩は短い程ひかり輝く。
詩は短い程涙を誘う。詩は短い程、大きな歓喜を引き起こす。東京より屋久島へ移住し
、近き死を予感する詩人の覚悟。その通り、人間は元気に死のうぜ!
<----- 人間とは何か 私とは何か と言う 世間にあっては難しい問いを 正面に立て
生涯をかけて どこまでも追っていくのが お寺と言う場の仕事であり 詩というものの
仕事です> (永劫の断片としての私)
  


Posted by nakao at 16:48Comments(0)芸術