2010年09月10日

18年前

<18年前>   記 中尾彰秀     詩人・ピアニスト・ヒーラー

  18年前も私は私だった
  1992年
  平成4年
  花の40歳
  日本経済はまだ高度成長に浮かれ
  私も順調な仕事に浮かれ
  オームサリン事件はその後
  新宿での写真個展はその後
  神戸大震災はその後
  一方私は
  内なる魂を育てる詩を書いて
  シュールな風を吹かせていた

  アンサー(A)---------長い人生何れも行程(プロセス)。
  アンサー(B)---------その都度完璧な宇宙、不要なものはない。

          「壁」

<季節に空腹の壁は 日差しさえよければ 飛ぶ鳥さえも 呑みこむのだが
 はたして自らの意志か 壁に突き刺さり消える 野鳥の行方を追って 私も
またとある境地を 彷徨い彷徨い ついに突き抜けたのち 神秘な野原に咲く
花の花弁を 身体中くっつけたまま 同じ此処に居ると>

     中尾彰秀第6詩集「NUDETAOHOUSE」より
     森羅通信の会出版 定価2000円 A5版 25篇 89頁

(購入法)郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 2000円+送料200円  


Posted by nakao at 18:08Comments(0)芸術