2012年01月16日

ひもろぎ

<ひもろぎ> 記 中尾彰秀           詩人・ピアニスト・ヒーラー

 ひらがなは一本の紐
 うるわしくも長々と筆で書かれた
 文章の端から端
 慈しみながら引っ張ると
 どこからともなく川のせせらぎ木霊し
 背筋を何だか生温いもの伝い
 虹色の紐となって

 一本の紐は永遠の生命の環

 梶谷忠大詩集「ことばの流れのほとり」(竹林館)を
 評する折
 ウナギの様な掴みどころのなさに
 困っていると
 ふいに天降りのごとく
 明日香村の店「ひもろぎ」
 思い出し
 就寝前の深夜
 広辞苑のひもを解く

 ひもろぎとは
 「往古、神霊が宿っていると考えた山・森・老木
 などの周囲に常磐木を植えめぐらし、玉垣で囲
 んで神聖を保ったところ。」

 もとより、ひらがなは
 神を現す神聖な言葉なのだ
 アフリカのドゴン族は
 究極宇宙は一本の紐と言う
 30年前のお勉強が
 今になって解る

 木と弦で宇宙結びてピアノかな----------ピアノは西欧楽器だが
                        ガムランのごとく私は弾く
                        BGMは「ドビリング-------生命の環------」
                        (中尾彰秀ピアノCD)を
  


Posted by nakao at 18:09Comments(0)芸術