2013年05月09日
市原礼子詩篇
<市原礼子詩篇> 記 中尾彰秀 詩人・ピアニスト・ヒーラー
「雨だれ」 中尾さんの即興ピアノを聴いて 市原礼子
月のしずくの
雨だれを聴いた
部屋の窓からは
ササ舟のような月が見える
わたしは飼い猫を抱いて
夜のなかに漕ぎ出していく
今だけ抱かしてあげるわ
猫はしずかに私を見ている
月はおまえの目のように
しずかに眠っている
月のしずくを
ごくごくと
ワイングラスで飲み干すと
冷たい光が
からだ中に沁みわたる
おや
どこかで犬の鳴き声が
猫は私を蹴って逃げて行った
いくら飲んでも飽きない
あまく 澄んだ おいしい
そんな月のしずくの
雨だれを聴いた
犬や猫や動物は人間より遥かに
深い自然の波調を持っている。
かつては人間もそういった力が
あった。原始に戻ることではない。
物性を超えた癒しの力のことである。
一般的に人間はそれを知っているから
現代のペットブームとなった。
しかし、癒しの力は自ら積極的に
訓練して持たねばならない。でなければ
時代を生き延びることは不可能。
月の波調は、あらゆる癒しの波動に
重なる。古代よりなお永遠に。
この詩は 中尾彰秀第21ピアノCD
「つきのしずく」の十数分の演奏を
聴いて作ったという。
「雨だれ」 中尾さんの即興ピアノを聴いて 市原礼子
月のしずくの
雨だれを聴いた
部屋の窓からは
ササ舟のような月が見える
わたしは飼い猫を抱いて
夜のなかに漕ぎ出していく
今だけ抱かしてあげるわ
猫はしずかに私を見ている
月はおまえの目のように
しずかに眠っている
月のしずくを
ごくごくと
ワイングラスで飲み干すと
冷たい光が
からだ中に沁みわたる
おや
どこかで犬の鳴き声が
猫は私を蹴って逃げて行った
いくら飲んでも飽きない
あまく 澄んだ おいしい
そんな月のしずくの
雨だれを聴いた
犬や猫や動物は人間より遥かに
深い自然の波調を持っている。
かつては人間もそういった力が
あった。原始に戻ることではない。
物性を超えた癒しの力のことである。
一般的に人間はそれを知っているから
現代のペットブームとなった。
しかし、癒しの力は自ら積極的に
訓練して持たねばならない。でなければ
時代を生き延びることは不可能。
月の波調は、あらゆる癒しの波動に
重なる。古代よりなお永遠に。
この詩は 中尾彰秀第21ピアノCD
「つきのしずく」の十数分の演奏を
聴いて作ったという。