2010年07月02日

鳥の重さ

<鳥の重さ>  記 中尾彰秀    詩人・ピアニスト・ヒーラー

  あなたの人生を至福にする百の詩集(56)

  「 鳥の重さ 」  井越芳子句集  フランス堂 2400円+税
                        2007年出版


  詩に俳句は含まれている。
  理解ある現代詩人にとってそれは常識。
  創造的な面白い句があれば、詩として私は愛する。

      天窓に冬の空あり待合室
      みずうみの音持ち帰る12月
      わたくしの暗きところに蜜蜂来
      五月雨や石はあかりのやうにあり
      みずうみの魚を濡らして桜南風
      降る雪や耳は眠りの外に立つ
      ふっと風なくなるところ寒紅梅
      はくれんの影もろともに天へ伸ぶ
        


Posted by nakao at 17:52Comments(0)芸術