2010年02月28日

水滴

< 水滴 >  詩 中尾彰秀   詩人・ピアニスト・ヒーラー
                     アフラック代理店中尾直司

    「 水滴 」

 熟さぬがゆえ
   却って
      私の内部に入る
         熟しているがゆえ
            却って
               熟していないかのごとく
             何の媒体も求めず
           ただそこに在り
         ないかのごとく
       そのまま そのまま
     水滴はいつも完結している

        私は一体幾つの水滴なのか私よ

           何もない空間に
             手を射しこみ握る
                私は丸ごと消えながら
                   もう一方の私は
                     この小さな外円に
                       はち切れんとしている

                          遙かな青い内海ウツクシク
                             遙かな薄青い地球ウツクシク

                           血しぶきながら大股で横切った
                         あの
                       あの愛すべきペリカン
                     自ら壊しておきながら
                   必死に修復試みるあの
                 あの愛すべきニンゲン

                    はち切れ
                       はち切れているその波
                          波よ

 中尾彰秀第10詩集「何事もなかったかのように」 編集工房ノア 定価2000円+税
                               A5版 30篇 111ページ

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価2000円+送料200円


                                              


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2010年02月26日

MusicaEternal-----星のことば-----

<MusicaEternal-----星のことば----->   記 中尾彰秀

   中尾彰秀第12ピアノCD「MusicaEternal-----星のことば-----」
   森羅通信の会出版 62分 定価1000円

   インプロヴィゼイションとは、その時の宇宙一体のひらめきで、
   新しい音楽を奏じること。譜面を介さずに、ごく自然に、直接に
   魂に響く演奏。我々人間の暮らしに置いて、同じ一日はないの
   に等しく、同じ演奏は一度もない。決して、当たり前などではな
   い、日々の命の奇跡への感謝。。生きる事に限りなく等しく。
   

   ペトロフピアノ、ヤマハキーボード、チンマーマングランドピアノ
   詩朗読他。

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価1000円
                                  +送料200円  


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2010年02月26日

MusicaEternal-----星のことば-----

< MusicaEternal-----星のことば----- >  記 中尾彰秀

      詩  「 星のことば 」

 涙だろうか
   時たま
      夕刻になると
         どこからともなく
            あつい旋律が滴り
               赤い夕陽に合流する

      その時
        何物かに
          見られている私は
             一光年前の私
                見ている何物かは
                   そう気付いていない
                      気付くとは本当にそんなもの
                    理解したと思っている自分自身にせよ
                  ほんの一瞬
                意識の間合いの谷に落ち
              実は不安に慄く実存
            君子 偉そうに
          自分で自分を解ったと思うなら
        廻りを光で満たして御覧

            ここに立つ
              泣き笑い苦しみ喜び生き死に
                 全部ミックスフライにして
                    とてつもなく美しい星に居る事

                      地球
               
                         さあゆっくり呼吸し
                           ここにある森と湖
                             丸ごと抱き締め
                           時間差なく
                         今あることが全て
                       あなたに伝えたい

                     涙に違いない
                   時たま夕刻になると
                 あついあつい言葉が滴り
               赤い赤い夕陽に合流する
                       

         

  


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2010年02月24日

天降る即興

<<< 天降る即興 >>>  詩 中尾彰秀  詩人・ピアニスト・ヒーラー
                              アフラック代理店中尾直司


     皆さんの知っている音楽は
     音楽と違うんよ
     意図的に作られた
     しかばねなのよ
     本当の音楽はね
     今ここにあるのです
     
     ほら この木彫り
     ほら この蜜柑
     ほら この林檎
     ほら この風

     大自然の内側から
     滲み出る波
     
     今 奏じる
       


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2010年02月24日

行き着く処

<<< 行き着く処 >>>  詩 中尾彰秀   詩人・ピアニスト・ヒーラー
                               アフラック代理店中尾直司
                               関西詩人協会会員
                               「詩を朗読する詩人の会”風”」世話人代表
                               「EARTHPOEMPROJECT」代表

   行き着く処を想っている

   歩いて行き着く処-------陸の果て?
   泳いで行き着く処-------海の果て?
   飛んで行き着く処-------宙の果て?
   死んで行き着く処-------天国?

   人は10年20年30年一生掛けて
   好きな行程を選ぶ
   好きでもない行程を選ばされる
   しかし私は
   この世で最も贅沢な
   行き着き処を持っている
   何の媒体もなしに
   ここに居りながら
   遙かなあらゆる至福と
   一体になって  


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2010年02月19日

ドビリング----生命の環----

< ドビリング-----生命の環------ >  記 中尾彰秀  詩人・ピアニスト・ヒーラー
                                  アフラック代理店中尾直司

     心の奥底
     無限の静けさに立ちあがる旋律
     記憶出来ない     忘れる事も出来ない
     確かに
     誰しもが乗っている
     目に見えぬ永遠の
     生命の環

          60数分
          雑談も含め1曲とみなす
          またしても音楽界の
          定石を覆し
          ごめんね

              中尾彰秀第13ピアノ
              インプロヴィゼイションCD
              「ドビリング-----生命の環-----」
              出版・森羅通信の会 定価1000円

           2010年1月23日(土)
           中尾彰秀ピアノCD「Shall we dance in the moon」
           の出版記念ライブを
           紀三井寺の喫茶・レストラン「ドビー」で実施
           それがまたしても
           新たな第13CDアルバム出版となったのです

                 春風の吹けば吹く程新しき

                 今ここに梅の木ありて梅花咲く

                 春芽出よ途切れなきこと知らぬまま

                 茶髪群れ春風降ろす名草山

     中尾彰秀ピアノCD 「Shall we dance in the moon」
                  「ドビリング-----生命の環-----」

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 各定価1000円
                     +送料は1個でなく1回に付き200円  


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2010年02月18日

喫茶去

<<< 喫茶去 >>>  記 中尾彰秀    詩人・ピアニスト・ヒーラー
                             アフラック代理店中尾直司

  「喫茶去」とは、禅語。
  お茶でも飲んで出直してくる、の意味。
  20数年前、堺市の阪和国道沿いにあるカフェ―バ―の名前で、
  私は初めてこの言葉を知った。
  そこは、前衛舞踏のイベントを開催するほか、
  様々の現代芸術に通じる
  関門のごときアートスペースであったろうか。
  現代詩に集中しつつ、ジャンルを越えようとする私には
  物足りなさが感じられ
  いつしかそこには行かなくなったが。

  平成12年(2000年)に出版した
  中尾彰秀詩集「呼吸のソムリエ」(竹林館・定価3000円+税)
  の中に「喫茶去」がある。
  3行詩を10篇で1セットにしたものだ。
  うち1つがこれ

      とある電車は
         とある場所の
            とある喫茶の
               とある席から
                  妙に赤っぽく楽しげ
                     急に加速しどんどん加速し
                         空気の壁破り
                            不思議の国へ行くような

      この詩集は少し高価だが、シュールからリアリズム
      リアリズムの奥域の不可思議に突入した、最先端の
      30篇からなる。オレンジ色のとてつもなく美しい日の出
      の表紙写真が癒しパワーをさらに強化している。

      ちなみに、外交の仕事などをしていると、飽いてくる時間が
      だいたい午後3時頃。ちょっと喫茶店でも入って、コーヒー
      飲んで精神統一してから、再び出直すと、また運が向いて
      来る。現代でも「喫茶去」は、有効である。

      中尾彰秀詩集「呼吸のソムリエ」 A5版 107ページ
(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価3000円
                                  +送料200円  


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2010年02月15日

新しい波動の時代(2)

<新しい波動の時代(2)>  記 中尾彰秀   詩人・ピアニスト・ヒーラー
                              アフラック代理店中尾直司

  「宇宙桜との対話」 中尾彰秀ピアノインプロヴィゼイションCD
  
  新しい波動の時代の到来は、実は目に見え耳にも入る。このCDの、美しい
  旋律の意義を、少し考察してみよう。

  {1}  今ここに在る、いのちの素晴らしさの実感。
  {2}  森羅万象に美しさを見出し、等しく愛と平和に包まれる気持ち。
  {3}  既成の音楽からでなく、魂の奥からやって来た波動音j域。
  {4}  なぜかしら癒されて、幸せになってしまう。
  {5}  石にけつまずいても、その石に感謝する心意気。

  ピアノソロ以外に、幾つかの、詩とのセッションもあり、バラエティーに富んでいる。
  21曲、60分。アトラス、ペトロフ、ベーゼンドルファーピアノ使用。
  波動音域とは何かと言えば、明確にドレミファ音階で割り切れることなく、微妙な
  得も言われぬ旋律によって構成される、悲哀たっぷりの宇宙一体音。最近流行り
  の言葉では、ヒーリングと言う。しかし、ヒーリング系などと、軽々しいものとは全く
  違うのだ。私自身は、瞑想・気功・レイキをこよなく大切にしている。

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価1000円+送料200円  


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2010年02月13日

サロン・ドビ・カルチェ(1)

<サロン・ドビ・カルチェ(1)>  記 中尾彰秀   詩人・ピアニスト・ヒーラー
                               アフラック代理店中尾直司

 現代は、創造的な文化芸術による、心と魂の平和なる構築を必要としている。
この会は、音楽を中心に詩朗読他、様々のジャンルを越えたものを、お互い楽し
みながら育成し表現し、より良い暮らしを実現して行こうと思っています。
          (代表 吉村郁美  副代表・事務局 中尾彰秀)

 第1回 2010年2月27日(土)  午後1時30分~3時30分

 場所  喫茶・レストラン 「ドビー」  641-0012 和歌山市紀三井寺678
                        ℡ 073-444-9315
 ヤマハアップライトピアノあり、駐車場有、チャージ無料 コーヒー350円
                                コーヒーサンドセット550円
       飛入り歓迎!!
 <プロフィール> 吉村郁美  ピアニスト・シャンソン歌手
                    「EARTHPOEMPROJECT」や「和歌山詩まつり」
                    に出演を繰り返す。柔らかいピアノタッチは、クラシッ
                    クヒーリングを実現する。出版ピアノCD「水辺のプロ
                    ムナ―ド」。
            中尾彰秀  詩人・ピアニスト・ヒーラー
                    2007年「アースポエム賞」受賞、関西詩人協会会員
                    「詩を朗読する詩人の会”風”」世話人代表。ブログ詩誌
                    http://earthpoemproject.ikora.tv/
                    既刊詩集 「竜の落とし子」「龍の風」「レディナダ」「ダイダ
                    ラボッチ散歩クラブ」「呼吸のソムリエ」他全19冊。
                    既刊ピアノCD 「Musica------星のことば-------」「ドビリング
                    ------生命の環------」「月の雫をワイングラスで飲めば」「しと 
                   しとの地球」「Shall we dance in the mooon」全13枚。
                   ℡fax 0734227248
                      


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2010年02月11日

至福の雑音

<<< 至福の雑音 >>>  詩 中尾彰秀  詩人・ピアニスト・ヒーラー
                              アフラック代理店中尾直司

   キャー キャー キャー
      子供が走り回る
          
          広々とした和歌浦アート・キューブ
             片男波の中心は涼やかに
                名草山 紀三井寺 龍門山 生石山
                    瞬きひとつで見晴るかす
                       2003年10月29日世界エイズデイ
                          ペトロフグランドピアノ演奏中
                             
                        ひとすじの風が虹色になって
                     ここへ集結する
                  鱗 腹 脚 背ビレ 揺らぎの真ん中で
               ほとんど目を閉じたまま
            握るのは風のシッポ
         瞬間濾過し光のごときもの鍵盤にまぶす
      すると実に不思議な事に
         飛びきりの音楽が誕生する

            「レディナダ」と「Hands of Light」
               3分35秒と4分25秒

                  キャー キャー キャー

                      子供たちに意識はないのではない
                         大人になると跡形なしに消滅する
                            重力跳ね飛ばす知恵だ
                               宇宙一体この躍動を
                            身を持って感じている
                         愛すべき子供たち

      中尾彰秀ピアノCD「南方熊楠へのオマージュ」(13曲、60分)に収録
      なお、このアルバムは、中尾彰秀詩集「龍の風」(竹林館 定価3000円)
                                      に付属している。

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価3000円+送料200円
                  


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2010年02月07日

新しい波動の時代(1)

< 新しい波動の時代(1) > 記 中尾彰秀   詩人・ピアニスト・ヒーラー
                               アフラック代理店中尾直司

  目には見えぬが
    既に
      始まっている
        新しい波動の時代

      地球釣る釣り人見たり寒の磯身じろぎせぬ秘密のごとく

      存在の基のごとく故郷に祭られており夢の大岩

      癒しとは千年の楠丸ごとに持ちておりつつ秋深き風

      偉大なる傾斜喜ぶものどもよ夏満ち垂れる数億の穂穂穂

      ひと廻り宇宙の壁を超えており生まれも育ちもここ(地元)に居りつつ

      宇宙から声つぶらかに赤子泣く月は朧に秋涼し村

      潮騒を千年聴きて秋の岩勇気ふるいてしばし座すなり

            「地球釣る」 29歌の内7つを選びました。
            詩集の中に短歌や俳句があるのは、詩に短歌も俳句も含まれ
            ているからです。オレンジ色と黄色の日の出の写真表紙は、正
            しく癒しのエネルギーを放出しています。
            中尾彰秀第12詩集「呼吸のソムリエ」 A5版 107頁 30篇
                    竹林館 2000年出版 定価3000円+税

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価3000円+送料200円

   


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2010年02月07日

夏祭り

< 夏祭り >  詩 中尾彰秀   詩人・ピアニスト・ヒーラー
                      アフラック代理店中尾直司

  「 夏祭り 」

<職人やら技術家やらはたまた名うての詩人を 
    目の当たりになお答えず
       和太鼓よ
          お前の中の空気は
             どんな静けさを望んで
                そこに位置するに至ったか

               ともあれ今宵は
             太古が
           太陽にこってりと焼かれ
         鮮やかに黒光りして
       真夏を踊るのだから
     この空気の振動は
   いかな邪悪の物質欲をも あるいは
      知的自意識力すらも
         きわどく平手打つ
            クジラの背びれだね
               腐ることをも
                  自らの属性と認めた
                     長い長い波長の
                        鱗譜だね
                      赤ふんどし一丁で太鼓打つ
                    私の頭髪からは
                  白やら黄やら桃色やら
                鱗がたくさんこぼれこぼれ
              ホレ花咲かおじさん
            酒杯の器もくるくる廻り
          ほんの一片入るだけで
        無限奈落の底まで行ってしまう
      行ってしまうやいなや
         魂は激しく揺さぶられ
            頭上へと貫通するもの

               掌から溢れ出る
                  飛鳥の鳴き声に難く支えられ
                     突如せり上がる大木があり
                        性的なにおいをやたら
                           錯乱させておいてから
                              やおら大股となる鳥居を
                                 いともたやすくくぐり抜け
                               闇に合体し消失する
                             素裸の少年の乗った白馬があり
                           汗飛び散る無数の出店を通過する
                         研ぎ澄まされたままの
                       永遠の庶民があり

                     おお 私は既に解っていた
                   答えは延々と続く相姦
                 大自然とはらわたの妙なる
               ワクワク>

この詩は、2009年9月、京都は東山のホテルで実施された関西詩人協会のイベント
で朗読。ギター伴奏は平島謙二氏。感情次元ではない波動演奏を無理やりお願いした。
その朗読セッションは、中尾彰秀ピアノCD「Musica Eternal -----星のことば-----」に
収録。この詩、「夏祭り」は、中尾彰秀詩集「気踏歌」より。

     中尾彰秀第9詩集 「気踏歌」 竹林館 2300円+税
                        1994年出版 A5版 28篇 103頁
     中尾彰秀第12ピアノインプロヴィゼイションCD「MusicaEternal----星のことば----」 
                       60分 ソロと朗読 定価1000円

(購入法)郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 各定価+送料200円  


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2010年02月06日

NUDETAOHOUSE

<NUDE TAO HOUSE> 記 中尾彰秀   詩人・ピアニスト・ヒーラー
                              アフラック代理店中尾直司

    「 ただ単に 」

<ただ単に底ぬけて気持ち良く早朝起きるだけで朝日のきらめきの秘密を
把握できる。
ただ単にゆっくり深く呼吸し普段の生活リズムにするだけで生命の芽吹き始めの
原始に入れる。
ただ単に足元の大地の響きの間合いに生息する野獣を写すだけで最先端の写真
は出来る。
ただ単に何かが成る以前の火種そのものになって屁をこくがごとく言葉を発するだけ。
ただ単に天音がまぶされ木々草草はおろか今遠方を跨いでいる虹すらも根っこは地底
でくっついていると体感するだけで指や脚やらを霊に触れるだけで即興の音楽は出来る。

  ただ単に
     夜の闇の懐手繰り
        とてつもなく明るい水球見出すだけで
           月光を液体化し
              背骨に取り込み
                 永遠不変の波動を
                    日々の日記に刻印できる

                  ただ単にを成すために
                人間は何と多くの
              何かを通過せねばならないか
            と言うのは真っ赤なウソ
   
               ここに居りながら
                  ありとあらゆるものが一瞬
                     通過してしまったのだから>

         ここに
         ただ単に
         「ただ単に」を載せて
         あっという間に
         世界中に
         拡がる-----愛よ

   中尾彰秀第8詩集 「NUDE TAO HOUSE」 A5版 25篇 88頁
                出版1992年 森羅通信の会出版 定価2000円

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価2000円+送料200円  


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2010年02月04日

NUDETAOHOUSE

< NUDE TAO HOUSE >  中尾彰秀詩集 森羅通信の会出版 2000円
                            A5版 88頁 25篇 1992年出版
                            白い表紙はシンプルであらゆるものへ
                            の展開を物語っている。先進の詩集。

     「 大屋根 」

<向かいの風呂屋の大屋根の傾きに 
    似通った傾きのものが 
       私の内側に在って
          滑るがごとく時に
             歌を唄う
                起きていながらも
                   滑るがごとく時に
                      一切含んだ
                         黒光りする広原に
                            出てしまう
                         雲や雪やら雨やら太陽光やら月光やら
                      小鳥やら猫やら・・・
                    何でも受けて滑らせる瓦歌
                  もう営業してないのに
               滑るがごとく湯客あって

             傾斜は不思議な哲学だ

          既にもうないものを
        流れとして身に負い支えている>

     
    夏ならば、上半身裸で湯気立てそのまま帰った。なにせ10メートルない、
   目の前だから。今は、駐車場。「高砂湯」という名であった。なお、NUDEと
   銭湯は全く関係がない、真実をあからさまにするという意味である。念の為。

       中尾彰秀詩集 「NUDE TAO HOUSE」

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価2000円+送料200円
  


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2010年02月03日

NUDETAOHOUSE

< NUDE TAO HOUSE >  中尾彰秀詩集「NUDE TAO HOUSE」
                      森羅通信の会 定価2000円 1992年
                      A5版 88ページ 25篇
                      白い装丁が奥深さを物語る。

   「雑巾」

< なぜ落ちたと問わずとも
     落ちる落されるそのドラマは
        語らずとも
           素材の源泉は
              遙かインドにせよ
                 一万円札なら
                    物の五分もすれば
                       次の持ち主は現れる
                     街の路上で
                   初めて解放された雑巾よ
                 アスファルトは
               どんな瞑想の蜜味がする
             イカになって
           ウンコになって
         カメレオンになって
       ついには消失する >


       18年前の作。
       あらゆる存在に価値を見出すこの精神領域は、
       物性を超えた癒しの次元。
       とうに、近代詩や現代詩を超えたものが既にあるのだ。
       
       少し話はそれるが、和歌山市三木町の地蔵さんに4千
       万円が放置されていたのは、確か去年の2009年の事。
       結果、拾い主の物となり4か所に1千万円ずつ寄付され
       たそうだ。近所の人に聞くと、ワシが拾うたんやったらもろ
       とくのにと言っていた。しかし、大金過ぎて、何か空恐ろし
       いものがある。
    
       私の記録としては、30年近く前、15万円と宝くじと住民票
       を拾った。もちろん警察に届け、落し主に大層喜ばれた。

       月並みの言葉だが、人生お金より大切なものはあるが、お
       金はないよりある方がよい。

       中尾彰秀第8詩集 「NUDE TAO HOUSE」

    (購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604
                    定価2000円+送料200円
       

  


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2010年02月02日

NUDETAOHOUSE

< NUDE TAO HOUSE >  中尾彰秀詩集 森羅通信の会 定価2000円
                            出版1992年 A5版 88頁 25篇

   「丘」

< かつての民家を ほんの小さな木片に 見てしまうのは この丘の魔力か
かつての民家の大黒柱を 「うーん」一声 排泄した塊に 見出してしまうのは
この丘の頂の魔力か ならば尻は大雲で拭き 飛翔する鳥に向かって 打ち
上げてやろうか 白い体液 おお 初めての風景でも 見覚えのある訳のごとく
胸の奥の丘に 潜むお前は 何の魔力    お前そのものは 民家と言う民家
が 床下に囲っていた 何と厖大な虚無 いつの時代であろうと お前がいる処
きっと私は住んでいた お前が月と太陽の皺を ゆっくり結び始め 円やかな環
を描き 上昇するにつれ 私は空を抱き 民家軋み和音が 一歩半後ろを吹き
抜けるから 民家もつ丘たる丘よ 遠景の自然破壊はいたしかたないとして
不思議の境はそのままに>

    丘がおかしくなって、おかしさを消滅した。
    おかしくない丘は、丘ではない。
    丘に登って、朝日と夕日を見る楽しさすら遠く去り。
    丘 丘 丘
    身近な丘はどこですか。
    
 「NUDE TAO HOUSE」  中尾彰秀詩集
(購入法)郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価2000円+送料200円  


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2010年02月01日

驚異の二つの名曲

<<< 驚異の二つの名曲 >>>  記 中尾彰秀  詩人・ピアニスト・ヒーラー
                                  アフラック代理店中尾直司

    自らぶったまげ奇想天外の名曲だと思う曲は、
   「南方熊楠へのオマージュ」に収録した「ひかり
   の雨」と「ホロヴィッツ氏のピアノ」だ。

    前者は、シャンソンパーティーでの飛入り出演。
   目を完全に閉じた、座頭市奏法。後者は、ホロヴ
   ィッツ氏が実際に愛用していたスタインウエイピア
   ノの世界巡礼に出合う機会を得て奏じた。

    何れも、波動エネルギーが爆発する前代未聞の
   旋律に包まれ、美しくも哀しいインド音楽を彷彿とさ
   せる。

    こんな演奏も、たまには良い。してやってやるとい
   う意気込みのめざとさ。今では、ベテランになって、
   ゆっくりやさしくやっている。なお、新人の育成、学閥
   やコピーならぬ本物の新人を見出していきたい。

 ピアノCD「南方熊楠へのオマージュ」 60分 13曲 は
 中尾彰秀第18詩集「龍の風」(竹林館 定価3000円+税)に
 付属しています。単独で購入は出来ませんが、詩集は現代詩
 最先端の、リアリズムでありながらシュールレアリズム、波動
 に包まれた27篇の詩です。2007年「EARTHPOEM賞」受賞。
 プライスバリューの最も高い一冊でしょう。
 
(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価3000円
                                  +送料200円  


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2010年02月01日

ピアノ百聞一弾(9)

<<< ピアノ百聞一弾(9) >>>  記 中尾彰秀  詩人・ピアニスト・ヒーラー
                                   アフラック代理店中尾直司

  ピアノが弾かせる

   地球創成の息吹き
   少し霧がかり
   少しはにかみ
   一瞬が永遠である様な風の凝縮

       木々の狭間に漂うあれあれら
       静けさへの願い新たかに
       鍵盤を限りない柔らかさで弾くと共鳴る

           室内空間に予期せず待ち受けていた妖精たち
           私の肩で踊る無数の白玉
           やあ 名草の山にずーとありし名草の山そのもの

               2010年1月23日(土)
               ライブイン「ドビー」
               ありがとう参加の皆さま
               調律の達人に調整されたヤマハアップライト
               ピアノが弾かせると
               私は言ったが

         
        *  この時の演奏は、中尾彰秀第13ピアノCD
           「ドビリング----- 生命の環 ------」 63分 となりました。
           森羅通信の会出版 定価1000円 送料200円
           郵便振替  森羅通信の会  00940-4-29604  


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