2010年05月31日

富士山

<富士山>   記 中尾彰秀    詩人・ピアニスト・ヒーラー
                      アフラック代理店中尾直司

  あなたの人生を至福にする百の詩集(46)

  「富士山」  高丸もと子+千木貢 詩集  風〇庵発行 2000円
                            2010年出版 A5版 167頁

       「初夏のある日」

<くちばしを大きくあけ 羽をふるわせて その目は黒く丸く アッ 生き返った

 と思ったとき 翅はゆっくりとたたまれ 目は閉じられた 

 死んじゃったね 空気は元通りになり 緑色したカッコーの 大きなヒナに
 木漏れ日が流れはじめた 

 みなちゃんは ヒメジョンの花を ゆうくんは 石ころを持ってきて並べた

 ここは富士山の一合目

 まだ四才にもならない ふたりを見ていると

 縄文の人々もこのようにして ひとを静かに 見送ったような気がする>

       「朝つゆ」

<夕べの星が 草に隠れています 風が呼びにくるごとに光ります

 消えていくって なくなるのではなくて 元にもどっていくことでした

 だれにも 気をつかわせないで そっと>

    想像力は知性の産物であるが、このテーマは 悟 智 魂の覚醒
   平和なる無限の内なるもの。誰しもが、実は、知っていたもの。深い
   知性の及ばぬ、ここにありながらはるかなここ。自らに見出す、大自然。  


Posted by nakao at 17:59Comments(0)芸術