2013年12月31日

中尾彰秀詩音講座19

<中尾彰秀詩音講座(19)> 記 中尾彰秀                 詩人・ピアニスト・ヒーラー

 2012年出版した第21詩集
 「月の雫をワイングラスで飲めば」 竹林館 定価2000円+税
 に引き続いて2014年には
 第22詩集を考えている。
 全ての作は、他ならぬ
 このブログに載せたものである。

 言うまでもなく
 私の詩のテーマは
 抒情を遥かに超えた
 宇宙一体波動癒しエネルギーである。
 しかし
 詩的純化を実践すると
 誰の目にも
 抒情と波動の
 相違を
 指し示せないのだ。
 その問題点を
 克服した
 当ブログに載せた詩のごとき
 明確さを持つ詩群。
 第22詩集は
 そういったものになるだろう。

 ひょっとしたら
 変わるかもしれないが
 表題は
 「EARTHPOEMPROJECT-----癒しのうちゅう風-----」
 の予定である。  


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2013年12月31日

猪谷美智子詩集

<猪谷美智子詩集> 記 中尾彰秀                  詩人・ピアニスト・ヒーラー

 世界を至福にする百の詩集(50)

 「水槽の中で」 猪谷美智子詩集 2013年 澪標(みおつくし) 1800円+税 A5版 140ページ 33篇

        日々の現象の観察を
        執拗なまでに
        繰り返すことによって
        醸し出る哀愁は深い。

        日常は絶好のキャンバスであり
        被写体だ
        一つ一つを
        継ぎ足していけば
        人生になる
        エッセンスを
        研ぎ澄ませば
        詩になる
        いや
        もともと
        一本の人生
        詩という哀愁装置に
        リセットしたのだ。

        この詩群の哀切さは
        存在のシリアスなあり方を
        そのまま受け入れ
        そこに自らへの残酷な程の
        自然主義的な修業と
        見なしていることだ。
        確かに
        我々と我々を取り巻く世界存在すなわち
        森羅万象は
        深きにおいて
        美しくも醸されている。

        「愛犬が死んで」

 <無垢の木で作り十五年と二か月使った犬小屋を 燃やした 愛犬が死んで半年目の春
  
  土の温かみがなくなり 荒々しい冬の空気で乾ききった木は 私の心に感傷を与える隙もない
  潔さで 燃えていった

  犬が墓の下で待っていたのかも知れない 犬小屋が早く行きたかったのかも知れない 犬にと
  っては たった 一つの所有物だった小屋

  犬が死んだとき 出入りの大工が 無垢の桐板で棺を作ってくれた 作法どうり(偲び釘もあった)
  大工の心が嬉しかった

  犬の葬儀屋は 棺の火葬は受けかねると言った 仕方なく 夫と私は空になった箱を燃やした
  ・・・・・  メラメラと 蛇の舌のような火が ・・・・・  

  私は犬の死んだ悲しさも忘れて 不規則な一列の繋がりになり激しく怪しく動く炎に 吸い寄せら
  れていた>



  


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2013年12月30日

どやさ!写真復活

<どやさ!写真復活> 記 中尾彰秀                  詩人・ピアニスト・ヒーラー

 10年振りに
 近所の大きなカメラ屋さんに
 ひょいと立ち寄った

 
 立ったという言葉は
 正しく立ったにふさわしく
 私自身が撮影者であり
 被写体であるという感覚に
 充たされていたからだ

 写すことと
 写されること
 その等しき
 風の波
 大地の躍動
 一身に

 二つの点に
 驚きの目を
 見張りながら

 私の愛用した
 一眼レフの消滅と
 写真雑誌に並ぶ
 コンテストレベル
 思想哲学のない
 感情写真

 腹いせに私は
 カメラ技術は進んだけれど
 内容は退歩してるね
 と店員さんに

 中尾彰秀写真展は 
 17年前だったか
 オームサリン事件の
 1週間後に西新宿の
 ペンタックスフォーラムで
 実施している
 その後
 お金と時間のなさで
 新作発表はやめた
 詩とピアノに
 集中したのだ

 日々の環境に
 シュールなリアリティーを 
 見出して
 世界唯一の味わいが
 大喝采を得ていた写真群

 新たな作品は不要
 現代を凌駕する過去の作品を
 この際、来年中に
 しかるべく
 提出いたしましょうね
   


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2013年12月30日

中尾彰秀詩音講座(16)

<中尾彰秀詩音講座(16)> 記 中尾彰秀                詩人・ピアノスト・ヒーラー

       -----嫌という程-----

 一番頻繁に寝ても覚めても
 聴く音楽は
 自ら奏じた即興ピアノである。
 もともと、宇宙に直結する 
 潜在意識から奇跡のごとく
 出でたものだから
 もうとうに
 遺伝子の奥にある
 宮殿の椅子に
 インプットされているもの。

 しかし
 どのようにして
 天降りたもうたのか。
 神的エネルギーに抱かれ
 目に見えぬまま
 手に取るように解るのだ。

 音楽的な構造は
 奥深い哀愁に満ちた
 完璧な音楽。
 何れ世界に流布されるであろうが
 それはあまり問題ではない。

 結果、嫌と言う程
 CDを聴くから
 嫌にならないかと
 妻に言われるが
 それどころか
 音の背後の無限大自然
 宇宙一体癒しエネルギーに
 共鳴して
 ウハウハ感謝に包まれ
 波動が高まるのだ。

 [例] 「哀愁の140年」 中尾彰秀第15ピアノCD 2010年 森羅通信の会出版
                                定価1000円 65分 11曲

      ----------------------  --  --------------------

     145年前のスタインウエイフルコングランドピアノのソロ、
     和歌山の喫茶「ドビー」、ライブハウス「デサフィナード」でのソロ他
     詩朗読しながら自らピアノセッション。日々の暮らしに聖なるものを
     見出して、癒しの宇宙一体の詩ととてつもなく美しい旋律が、自在
     に展開される。

 (購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価1000円+送料なし

 なお、中尾彰秀の出版物(詩集・ピアノCD)はこの郵便振替によって、全国の2万
 以上ある郵便局より購入できる。何れも好評発売中。
   


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2013年12月19日

森羅通信152号

<森羅通信152号> 記 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 森羅通信152号は151号と同じく
 2013年11月17日「エル・大阪」の
 関西詩人協会の総会において
 配布いたしました。

 言うまでもなく当誌は
 詩界や音楽界が陥っている
 単なる提案に止まらず
 これからの現代詩や音楽の
 在り方の答えを
 宇宙一体のひらめきとして
 具体化している。

 「何もない豊かさ」-----地デジテレビは国の
 一億総白痴化の企みである。
       「EPP は世界をリードしている」   
       「秋の虫」
       「EM 波動水は世界を救う」
 「ブログ詩誌------http://earthpoemproject.ikora.tv/」
       既に六万アクセスを超え、1600ページをも超え
       そのうちの一つである詩評
       「みんなを至福にする百の詩集」と
       「あなたを至福にする百の詩集」は
       それぞれ百を達成し、現在
       「世界を至福にする百の詩集」は48冊を評す。
 瞑想・気功・レイキについて
 「奇跡の天降り」-------中尾彰秀ピアノインプロヴィゼイションCD群
              第17「聖なる木」 第18「レクイエム2011」
              第19「夜明けの砂浜で地球の背ビレを」
              第20「薔薇の宇宙」 第21「つきのしずく」
              第22「まつむしおんど」 第23「黄色の囁き」
              第24「みなもとのヨッシィー」
                好評発売中!!
   


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2013年12月19日

森羅通信151号

<森羅通信151号> 記 中尾彰秀                詩人・ピアニスト・ヒーラー
  
 当森羅通信は有料である。
 各号150円年1000円
 A3一紙、裏表。
 年、2号から4号。

 「ひらめきの共有」------中尾彰秀既刊詩集21冊も
               中尾彰秀既刊ピアノCD24枚も
               世界中に癒したる
               ひらめきの共有を
               成し遂げている。
 新作詩------「ひらめき」「もういいよ」  見よ、日常の奥深き聖なるもの。
 記録-------EPP(EARTHPOEMPROJECT)のイベントの第10回から19回
       までの記録。世界の魂の財産!!
 中尾彰秀の詩集群
 中尾彰秀の詩集群(続)
 中尾彰秀ピアノCD群(続)  


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2013年12月19日

詩誌、風の波動

<詩誌「風の波動」> 記 中尾彰秀                 詩人・ピアニスト・ヒーラー

 詩誌「風の波動」は
 中尾彰秀が発行する
 A4一紙の
 無料の詩誌である。
 気まぐれに二カ月に一度発行し
 イベント時とたまたま会った時に
 皆様にお渡ししている。
 現23号。

 20号-----中尾彰秀第24ピアノCD「みなもとのヨッシィー」について
       (即興ピアノとは今ここにいる巨匠)
      中尾彰秀第20詩集「静かな背ビレ」について
 21号-----中尾彰秀詩音講座(現18)について(詩の解らぬ詩人が多いなあ)
      中尾彰秀第14詩集「えくしいね----うちゅうの冬昼寝----」について
 22号-----中尾彰秀第11詩集「やあ」について
      エッセイ「水牛の肉」(食の偽装にちなんで)
 23号-----「雑談とは何か」「遺伝子操作食品は世界的実験」「携帯電話の危険性」
      「リニア新幹線の嘘八百」「セッションの本質」

 しかし何れにせよ
 世の文化芸術家の無知。
 当詩誌を読んで
 小手先の芸術に収まらず
 いかに生きるかの
 答えを持っていただきたい。
 原発に反対するだけで
 社会も世界も知っていると
 思っているのでしょうか。
     
   


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2013年12月18日

アンソロジー風Ⅺ

<アンソロジー風Ⅺ> 記 中尾彰秀                 詩人・ピアニスト・ヒーラー

 創立40周年記念 「アンソロジー風Ⅺ」 作品ご参加のお願い

               2013年 詩を朗読する詩人の会”風”

  月に一度、さまざまな詩人をお招きして朗読会を開催している
 「詩を朗読する詩人の会”風”」は、1974年二月二日に発足以来
 2014年二月で創立40周年を迎えます。このように長く継続するこ
 とができましたのは、ひとえに皆様のご協力のおかげと深く感謝
 しております。本会は三年に一度「アンソロジー風」を発行しており
 、先に第Ⅹ集まで出版し、風賞も六回授賞させていただきましたが
 、この度創立40周年という記念すべき年を迎えるにあたり、「アンソ
 ロジー風Ⅺ」を企画し作品を募集いたします。その中から第七回風
 賞を選考させていただきます。
  つきましては、左記要領で作品を募集いたしますので、奮ってご
 参加いただきますようお願い申しあげます。

       ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

 1. 詩*1編 (未・既発表問わず。ただし、既受賞作品は除く。)
 2. 長さ* 1行30字。40行以内、題・氏名3行含む)、テーマ自由。
   末尾に所属詩誌、既刊詩集2冊まで付記してください。
 3. A5版、各詩人につき1段組み見開き2頁、参加者に2冊配布。
   アンソロジーはISBNコードを付け、書店やアマゾンなどインター
   ネットを通じて全国販売いたします。 本体価格2500円 (著者の
   追加購入の場合は、竹林館にて著者割引で定価の80%で販売さ
   せていただきます)。
 4. 原稿締切*平成26(2014)年1月10日
 5. 送付先*〒530-0044 大阪市北区東天満2-9-4 千代田ビル東館
   7階FG 竹林館宛
 6. 参加費*1万2千円
   払込先*竹林館 郵便振替00980-9-44593
         原稿送付と同時にご送金ください。
 7. 発行予定*平成26(2014)年5月下旬
 8. 賞* 最優秀賞1名 優秀賞1名 
       最優秀賞 楯および副賞10万円   優秀賞 賞状および副賞2万円

       ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

 ☆ 2014年に、創立40周年記念・「ポエム”風”フェスティバル2014」 および
    「アンソロジー風Ⅺ」出版記念会(授賞式)を中之島公会堂小集会室で
    7月13日(日)に開催いたします。午後4時より。詳細は改めてお知らせ
    しますので、よろしくお願いいたします。
 ☆ 問い合わせ先
     〇 詩を朗読する詩人の会”風”世話人代表 中尾彰秀
          〒641-0041 和歌山市堀止南ノ丁3-19
          電話・fax 073-422-7248
     〇 竹林館 左子真由美 〒530-0044 大阪市北区東天満2-9-4千代田ビル東館7階FG 
               電話 06-4801-6111 fax 06-4801-6112
               E .mail sakomayumi0313@nifty.com
     主催 詩を朗読する詩人の会”風” 世話人 蔭山辰子 近藤摩耶 左子真由美 佐古祐二
                                モリグチタカミ 中尾彰秀(代表)
     協賛 「PO」の会
     後援 「森羅通信の会」「EARTHPOEMPROJECT」「銀河詩手帖」「イリヤ」「(株)竹林館」


    


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2013年12月17日

”風”40周年

<”風”40周年> 記 中尾彰秀                 詩人・ピアニスト・ヒーラー

 「詩を朗読する詩人の会”風”」は毎月一回
 詩人を招いて詩朗読の会を実施している。
 2013年12月15日でゲストに田島廣子さんを
 迎え第449回となった。

 数えてみれば、来年で40年!!
 現在の世話人代表は中尾彰秀
 世話人は蔭山辰子、佐古祐二、左子真由美
 モリグチタカミ、近藤摩耶。

 ここのところの開催会場は
 大阪南森町アートギャラリー 「MAG」
 電話 066-3531866
 第三日曜日 午後3~5時 参加1000円

 3年に一度は
 アンソロジーの出版とフェスティバルの実施、
 2014年には40周年が重なる。
 
 年期だけを自慢しても喜んでも
 何の意味もない。
 何をか喜ばんか
 ”風”(略称)が日本の世界の
 現代詩はおろか芸術をずっと
 リードして来ていることだ。
 そして多くの詩誌やグループや
 様々の協会が後から派生している。
 少なくとも私は”風”を
 いつまでも若い創造性を保つ
 造ることと批評力を満たした
 前代未聞の
 日本の功労者であると
 確信している。

 さて、
 アンソロジーとフェスティバルは
 次の項にて詳細を記しましょう。
   


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2013年12月17日

こうこうこう

<こうこうこう> 詩 中尾彰秀                詩人・ピアニスト・ヒーラー

 かつて
 絵で見たことがある
 雲にめげることなく
 こうこうと
 輝く月は
 その不気味さ
 悪政で
 とうに滅びた国の民族の
 魂のごとく
 かの聖なる書のごとく
 こうこうこう

 数千年数万年
 森羅万象を透過して
 その共鳴る共鳴り

 真冬の深夜
 あらゆる言葉も音も
 もううるさい程に
 ジーンと
 静かだ  


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2013年12月16日

秋桜14号

<秋桜 14号> 記 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 世界を至福にする百の詩集(49)

 「秋桜------コスモス文芸」 第14号   発行責任者 志田静枝

           「沈む夕日・出でる月」

<中秋の名月とはこの事を言うのか 九月半ばの夕暮れに 西空はいまにも
 暮れようとして 太陽は西の残光の中にあり 存在感を放っている

 東の空の夕霞に ひそやかに ぽっかり浮かぶ月の顔 この幻想の世界は 
 どこから来るのか それは時空のたわむれか ひそかさも無くてはならない
 魅力だ

 そのコントラストの風景 時明かりの妙に 私は釘付けになる 今までにも
 出会えたはずなのに 感じなかったのは忙しさのせいだ それとも 無関心
 だったか

 なんと幸せだろうかこの瞬間 太陽と月の巡り合わせの美は 人心を酔わせる
 この日この時間 白い萩の花の落下に そっと寄り添い手に触れてみる

 昨日のこぼれ花の白萩も 形をなしたまま私の記憶の中にあり 残存とは
 思い出なのだ この感覚はずっとあって 私の中で美化しながら永遠に・・・>

         太陽は沈むが、消えるのではない。
         地球の反対側で燃えている。
         月は消えても、消えるわけではない。
         反対側で輝いている。
         宇宙の摂理を想う。
         人間の身体の中にあるあるのだ
         宇宙の摂理。
         ではなぜ、こうも美しいのか。
         人間の身体の中の美しき波動よ。  


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2013年12月16日

みなもとのヨッシー

<みなもとのヨツシー> 記 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 世界を至福にする百の詩集(48)

 「みなもとのヨッシィー」  中尾彰秀第24ピアノCD 2013年 森羅通信の会出版
                                 定価1000円 60分

     今ここにある
     自らの源は
     数千年前からの波受け
     今の波まぶし
     未来の波ももうやって来て
     黄金に光るもの

     源に
     理由はない   
     あるとしたら
     神秘的な作用だ
     物的リアリズム超えたところに
     開花する本物

     9名の詩人が
     持ち味生かし
     源をテーマに
     やりたいことをやった
     箱入りの
     他のイベントと違うところ

     魂の躍動と
     芸術的爆発
     そして癒しの波動

     2013年9月8日 「あべのハルカス」南1キロ
     「まつむし音楽堂」に於ける「EPP(18)」

     {出演} 市原礼子 詩 武西良和 詩 下前幸一 詩 水崎野里子 詩・ピアノ、中尾彰秀
          名古きよえ 詩・ピアノ、中尾彰秀 中尾彰秀 詩・ピアノ 船曳秀隆 詩・シンセ
          永井ますみ 詩      最後には別個の収録で、中尾彰秀の詩朗読

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価1000円+送料なし   


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2013年12月16日

龍の風

<龍の風> 詩 中尾彰秀            詩人・ピアニスト・ヒーラー
  
 国の秘密は
 うかつに漏らすと
 罰せられるらしいが
 真実は語っても
 罰せられはしない
 ホッと一安心
 プロセスに無上の価値を見出す
 多くの方々に
 斜視されるにせよ

 わざわざ
 どこへも行かなくとも
 生死一如にする
 森羅万象の
 とてつもなく美しいスイが
 この胸の奥にあること

 秋を取り急ぎ終え
 冬を深める木枯らしは
 痛みと哀しみを重複させ
 なお
 歓喜に変換する

 本日は朝から
 龍の雲と
 対話している

   


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2013年12月12日

TPP本当の聖域

<TPP本当の聖域> 記 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー
 
 偉いとあまり思えない
 お偉方が
 アメリカとの交渉で
 頭を悩ませているTPP

 経済上の駆け引きばかりで
 本当の聖域に
 踏み込んでいないことが
 気になるし残念なのだ

 一体全体国民を
 難病奇病癌などの
 病のるつぼに
 陥れようというのか!!

 食品添加物農薬のほとんど無規制
 遺伝子操作食品の流通
   


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2013年12月12日

下村和子小説集

<下村和子小説集> 記 中尾彰秀                詩人・ピアニスト・ヒーラー

 世界を至福にする百の詩集(47)

 「今日だけの女」 2013年 竹林館 定価1500円+税 12編 B6版 304頁

       詩人の書いた小説。登場人物を変えても
       人間は出るから、詩と同じ。濃厚な情念が
       醸し出されている。情念-----対象化された
       外部に神聖さを得ようとする試み。瞬間で
       永遠の物象を超えた波動次元には距離が
       ある。意識を意識する実存。答えならぬプロ
       セスはしかし、気まじめに展開される。

            「縄文杉」

<・・・・・・・・・・・・・順子は身体中の体液が浄化していくような気がした。
 杉は世の中の闇をすべて吸い込んで黒ずんでいるようであった。順子の
 小さな闇も樹はたぶんかかえこんでくれたのだろう。 順子は胸の奥底か
 ら突き上げてくるような喜びに包まれていた。これからの日々を、独りで
 歩いていけそうな気がしていた。樹は、孤独を知り尽くしたやさしさで順子
 を抱いてくれた。・・・・・・・>  


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2013年12月12日

鳥巣郁美詩集

<鳥巣郁美詩集> 記 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 世界を至福にする百の詩集(46)

 「埴輪の目」  鳥巣郁美詩集 編集工房ノア 1994年 2500円+税 
                      A5版 128頁 62篇

      闇に見出す躍動は
      心の重力によって鈍く光る。
      それは視点そのものが
      既に死を前提とした
      埴輪となっているから。
      花は花そのもの
      死をはらんで
      闇を貪っているのだ。

      ねじれ くぐもり しらしら 埋もれ 
      枯れ色 うめき 刹那

      それを世界の宴として。

          「花群」

<細枝のけむる裸木の奥に 拳の蕾が白い
 鳥のこだまやこもりあう大気をめぐらせ
 いっせいに噴き上がるいくつもの一輪
 遠ざかる枝先をかすめて
 一本の白い花群は炎となってゆらめき 
 色褪せた枯色を載り拓いている
 肌寒い風のまにまに誘われる宴の
 ぐらりと揺れ戻す白炎のありか
 呼び戻した地霊の疼き
 目覚めた繭から羽化するごとく 
 咲き出る時刻>  


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2013年12月11日

門林岩雄新詩集

<門林岩雄新詩集> 記 中尾彰秀             詩人・ピアニスト・ヒーラー

 世界を至福にする百の詩集(44)

 「面影」  門林岩雄詩集 2013年 土曜美術社 定価2000円+税
                 A5版 150頁 123篇

       「山路」

 <飛び立とうとする 姿そのまま 立ち枯れの木

  ひっそりと 墓もアザミも風の中>

       「秋の小川」

 <水とみずとが ぶつかりあい ともによろもびの声あげる
  「ルルン げんきそう」  「ロロン そちらこそ」

       「早春の小川」

 <水が光るのは 妖精のせいだ 妖精が浮かれて 踊っているんだ」

       心の軽みとは何か。
       つい先だって母の数え90歳の葬式では
       私はとことんジョークで軽みを出した。

       寝不足で目が腫れて
       泣いたように見えてええで。
       霊柩車にはバックギアはない。
       死人が生き返る。

       ストレートな言葉は暗くなる。
       親戚のおばさん達に大層受けた。
       妻にはいつもそんなんだったらええのに
       と言われ。

       この大詩人
       さすが精神科医。
       同じ法則を心得ておられる。
       そして、源は、大自然との一体。
       
       

  


Posted by nakao at 17:05Comments(0)芸術芸術

2013年12月10日

いちかわかずみ新詩集

<いちかわかずみ新詩集> 記 中尾彰秀           詩人・ピアニスト・ヒーラー

 世界を至福にする百の詩集(44)

 「アオイカゲ」  いちかわかずみ詩集 2013年 ウイング出版部・モデラート叢書 1200円+税
                         B6版 20篇 88ページ

        「海の一粒」

<空を抜け出した雨粒は どこへ行くのだろう 仲間といっしょに降りてきたはずなのに
 気がつけば たったひとつで山にいた 山に降りていく川に出会った 川の流れに身を
 任せ 流れのままに 漂った 滝になったものを見た せせらぎになったものもいた
 大勢の仲間とダムに眠るものもいた みんなどこを目指していたのだろう ぼんやりと 
 遠ざかる意識の中で 見た景色は数えきれない仲間たち

 大いなる紀伊の国の さざ波寄せる浜辺で たゆたうあなたを見た きっと どこかで
 私と すれちがったはずだ 

 遠い記憶の中で ささやきかける>

      詩人の幻は、幻ならず異次元の存在を示唆する。
      感情の翼がその羽ばたきの波風で、意識波動を
      高揚させるからだ。きっかけは何でもあるが、この
      詩人の場合は伴侶の死。美しい想念が哀しみを
      帯びて、後を生きよ生きよと囁き続ける。

      あらゆるものは生かされて生きている。生きることと
      死は一体である。存在を森羅万象を深く深く見つめ
      るといかなるものにも超我なる我はある。梵我一如。

      魂の真実の気付きの貴重な一冊!!
      恐るべし詩人の直観!!  


Posted by nakao at 17:21Comments(0)芸術

2013年12月09日

ポエムタイムトラベル

<ポエムタイムトラベル> 記 中尾彰秀             詩人・ピアニスト・ヒーラー

 2013年12月1日
 「EARTHPOEMPROJECT第19回」
 テーマ 「ポエムタイムトラベル」
 於 和歌山市 「音楽文化堂」
 は、無事終了、大成功!!感謝!!

 数十年前の始めての詩と
 今現在の最新詩を
 出演の詩人達に
 合わせて朗読してもらいました。

 当然のごとく
 大いなる変化を経て
 人生も詩も
 今がこうしてある。
 その変化と
 決して変わらぬ深きものを
 はっきりと把握する
 良い機会になったのではないだろうか。

 一般論ではこの世は
 何一つ答えを見出せません。
 自らをモルモットにして
 具体的にその怖くも過激な程の
 変化に晒されて
 魂の鈍い輝きを
 ムンズと掴んでみましょう。

 {出演} くりすたきじ 詩  武西良和 詩  岡崎能也 歌・ギター
      岡崎 葉 詩・歌 岡崎能也  紫 翠 詩  中川たつ子 詩
      吉村郁美 ピアノ  水沢碧 詩  林メグ 歌  土みゆ子 ミニ
      ハープ・コカリナ 城久道 詩  中尾彰秀 詩・ピアノ
      船曳秀隆 詩・シンセサイザー(録)
      
      なお、CD収録は、武西良和、中尾彰秀、船曳秀隆の3名です。
      時期アルバムに合わせて収録予定。  


Posted by nakao at 17:45Comments(0)芸術

2013年12月09日

吉田定一詩集

<吉田定一詩集> 記 中尾彰秀            詩人・ピアニスト・ヒーラー

 世界を至福にする百の詩集(43)

 「熊さん」 吉田定一詩集 2012年 らくだ出版 1800円+税
                 A5版 35篇 102頁

        「ひとひらの雪」

<天から地上への なんと美しいたましいの旅路だ

 花びらのように舞い降りてきて 手のひらに乗るや

 みずから密葬を済ませるかのように おまえは水から生まれて
 そして 水に還る 一滴の涙にして

 また生まれて帰っておいでよ 自身に言い聞かせるように

 そおっと手のひらの 小さなひとひらの哀しみを握る>

        生命の慈しみの歌。
        生命エネルギーの立ち上がりが
        自らと雪と
        重なったのだ。
        この重なりは
        梵我一如
        つまり
        あらゆる存在の深い本質が
        自身の空なる心に
        等しいと言う
        最高の精神領域。

        この境地は
        日々においては
        熊さんと遊ぶ優しさや
        庶民の暮らしを重ねる平凡さや
        シュールリアリズム的な絵になって
        魂の間合いを
        メビウス状に揺らぐのだ。

        ポンと究極の出てしまった詩人は
        それから駄作を重ねるのか。いや。
        言葉を超えた境地を遊ぶのである。
        それを、風雅と言う。
 

   


Posted by nakao at 17:04Comments(0)芸術