2013年01月05日

有史以前の

<有史以前の> 詩評 中尾彰秀                  詩人・ピアニスト・ヒーラー

 みんなの人生を至福にする百の詩集(93)

 「岸本嘉名男 詩選集130篇」 コールサック詩文庫10 コールサック社 2012年 A6版 176頁
                                             定価1500円+税

      創造的な芸術活動とは、世の教育や常識や流行の文化や腐敗した世の賞
      あるいはメジャー化のためにレベルを落とした文化などを超えた活動。
      夢ではなく、気付きさえすれば既にそういう現実が身近な現実にある。
      ヒーリング、癒し、波動の芸術へのいつしかの至りを予感させる独言の一篇。
      このオアシスを具体化すると、それを芸術という。
      ちなみに人間は、本当に生きていれば、一人一人が芸術家である。
      銀行にホームレスがやってきて、金金金の阿呆どもの前で、美しい夕日を指さし
      涙するのも立派な芸術である。

      「オアシス」

<インダス河のほとりに生まれて 蜃気楼を見たかった 私は猪名川のほとりの 五月山を背に
 育ったそうだ 天の強靭な意志が ナイル川の氾濫を呼び サハラ砂漠に オアシスの散在を
 もたらした そこに幾多の若人らが集い合い 安らぎを満喫している-------
 
 そんな有史以前の集団を夢見る私>  


Posted by nakao at 13:58Comments(0)芸術