2011年09月03日

戦争責任

<戦争責任> 記 中尾彰秀             詩人・ピアニスト・ヒーラー

 つい先日
 どこかの市長か知事が
 戦争責任は全国民にあるとのたまっていた
 戦争犯罪者とは別の意味で
 それは当然のことと思える

 私は昭和27年生まれ
 戦後7年
 戦後っ子には違いないが
 広島・長崎原爆からたった7年
 これは驚き以外の何物でもない
 触れてはならぬことのごとく
 7年後だとは親も先生も
 ついに明言しなかった
 たった7年と思うだけで
 目から血の涙滴り
 全ての毛は逆立ち
 宇宙に思わず合掌する

 戦争に加担も反対もせずとも
 生まれた時は平和だった
 と言えば聞こえは良いが
 その代り
 経済戦争という名の
 平和戦争がスタートしたのだ

 我々現在の60歳は
 若かりし頃随分と
 高度経済成長期の
 最後の恩恵を受けているが
 私も例にもれず
 郵便局保険外務として
 生活の基盤を作り
 その途上詩集を出しまくり
 ピアニストにもなり
 民営化後退職して
 波乱万丈を楽しんでいる

 そして思うのである
 どれもこれも
 原発事故も大震災も
 実は
 戦争責任のごとく
 全国民が背負わねばならぬ
 後始末なのだろうと
 ただし
 高度成長のごとき復興は
 根本を間違えている
 魂の平和をきちっと理解した
 文化を忘れてはならない
   


Posted by nakao at 17:48Comments(0)芸術