2011年02月04日

美しき戯言(2) そびえ立つ

<美しき戯言(2) そびえ立つ>  記 中尾彰秀     詩人・ピアニスト・ヒーラー

 数年後そびえ立つ
 阿倍野超高層ビル
 チンチン電車通り隔て
 「詩を朗読する詩人の会”風”」の会場の眼前
 
 以前の建物の解体
 だいたらくな穴掘り
 ひと月ごとに変わった
 周辺の歩道ルート
 私もプロセスの目撃者
 私も聞いた
 地底からの言葉ならぬ音
 「かんるやだまらえまお」
 逆読みして
 何んとか解る

 高度成長という夢を
 いまだ持っている人がいる
 便乗して群がる人がいる
 それらに背を向け
 らんらんとした眼で
 詩にいそしむ人がいる  


Posted by nakao at 17:02Comments(0)芸術