2011年03月22日

時の鼓

<時の鼓>  記 中尾彰秀           詩人・ピアニスト・ヒーラー

 みんなの人生を至福にする百の詩集(6)

 「時の鼓」  佐藤勝太詩集 編集工房ノア 2001年 定価2000円+税
                   A5版 50篇 143ページ

          人生五十年あっと言う間
          なお五十年前の感慨が
          そのまま今でもあることがある
          時間が止まった如く
          タイムマシーンの如く
          我々はその不思議な時を
          いくつも持っている
          時を超えた
          宝石の如く
          そう言えばこの詩集は
          「時の鼓」

          「熱い光」

<1945年8月15日 中学生の私は 勤労動員の山中で 敗戦の詔勅を
  聴いて 蝉時雨に直立していた 

  1999年8月15日 私は心斎橋の喧騒の中で 定年退職後の歩幅を
  数えていた

  いずれの日も 熱い光が 私を直射していた>  


Posted by nakao at 16:45Comments(0)芸術