2011年09月16日

流れの本体

<流れの本体> 記 中尾彰秀          詩人・ピアニスト・ヒーラー

 みんなの人生を至福にする百の詩集(28)

 「気踏歌」  中尾彰秀詩集 竹林館 1994年 A5版 103ページ 28篇
                        定価2300円

               「平和公園にて(4)」

<風ひとつ 流れというものの手首から 爆死者五百人埋めた この公園へ
 ころぶ子供たちよ ころびながら 哲学を学んだように 風の乳くびを握る
 子供たちの 股間にもほら 新たな虹色の経路が 

 風ひとつ 流れというものの宗教的な尻穴から ブランコ振りきり ジャングル
 ジムくぐり抜けた クリーム色のそのあたり かの光る石 石の上で一日中
 飽きもせず 遊び続ける子供たち ままごとではないね 浮く石とおしゃべり

 風ひとつ 日の出と日の入りが 同時にやってきて 流れというものの本体が
 今滑ったのだろうか 訳もなく 滑り台の銀板を じっと見据える子供の顔
 輝いて>

          森羅万象、世界、宇宙の「流れ」の本体とは何か。
          生きとし生きるもの、生死超え、大自然と一緒に抱く
          無限の静けさ。

          これはあいまいな抒情ではない。スパンと芯の通った
          答えである。

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価2300円+送料200円  


Posted by nakao at 22:37Comments(0)芸術