2010年05月30日

虹の想像力

<虹の想像力>  記 中尾彰秀    詩人・ピアニスト・ヒーラー
                        アフラック代理店中尾直司

  あなたの人生を至福にする百の詩集(45)

  「 港 」  佐相憲一詩集  詩人会議出版 1500円 28篇 A5版 83頁
                    2010年出版

  言葉の素晴らしさ。生きとし生きるものの、嬉しさ悲しさをことごとく引き受けながら、
 限りない未来への希望を抱く。天空に虹となって、万人に勇気を与える詩。愛と平和に
 根ざした想像力は、優しさのエネルギー。
  
  海とはついに、全てを受け入れもし、排除もする自らであろうか。港として、全ての人は
 開かれてあれと願う詩群。かつての想い出話も、なかなかの味わいを持つ。悩める若き
 精神領域にあっても、決して希望を忘れていない。

       「 あいさつ 」

「 <さよなら> を顕微鏡で見つめると しずくの中の光の粒子が虹になって
  感情のリトマス紙を見ると マイナスではない微妙な色合いで <かなしみ> が
  ニッコリしている
  <こんにちは> を顕微鏡で見つめると もうそれは 数えきれないくらいの
            <さよなら> でできていて
  やあ とか

  おう とか

  身振りもまじえて合うことが  いつしか <思い出> などというものに変化して
   
<人生> を今度は望遠鏡で見つめてみると 他人みたいな自分と 自分みたいな他人が
星のように時空に浮かんでいるから

 ついつい  <おはよう> とか  <こんばんは> とか
つぶやいているこの時ももう  <さよなら> の匂いがしてきて
 
 だからまた  言いたくなるのだ

ボンジュール アン二ョンハセヨ グーテンダ―ク ニーハオ ハロー

こんにちは!  」  


Posted by nakao at 17:55Comments(0)芸術