2011年10月26日

詩人川中實人

<詩人 川中實人> 記 中尾彰秀            詩人・ピアニスト・ヒーラー

 天才現代美術家の天才詩は、いささか難しい。
 恐らく、誰も解読しないし、出来ないだろうから、ここに解読する。

 「球体」とは、地球・宇宙・ロランのガラス玉遊戯。
 何だか、川中氏は映画「マトリックス」のネロの様な気で
 この詩を書いたのであろう。ネロとは救世主。
 地球及び人類の歴史を魂として分析し、凝縮描写。
 地球存在とはつまり、シュールな悩みの怪物。
 球体奥深くにある超絶とは、悩みを超え浄化した
 まさしく宇宙一体波動エネルギー。
 今こそ、人間は、波動を高め世界を造る。
 そのものとして生きることだ。

        「そのものとして生きよ」       川中實人

<      球体はあらゆるモノやコトを表層に乗せ
       流転の回廊を巡ってここまでやってきた

  微かな気配たちは目的も意味も不定形のまま
  進む方向を定めて時を刻むしかなかった

  噴出するマグマの火焔に烈しく焙られ
  屹立する氷河の半透明に閉じ込められ

  季節は曖昧に展開してみずからを仮相し
  色彩は沈黙のままのたうっていた

  四十億年の光陰は時を喰らっては吐き出し
  生成と消滅の節理を映し出している

  イノチが生まれ増殖しながら多様に展開し
  水に溶け土に消え入ることで再生する

  血流は途切れなく時の迷路をくぐり抜け
  意味を考えるイノチが顕われてくる

  意味は時空の拡がりに明滅しながら浮遊し
  変転を繰り返し魂に近ずこうとしている

       球体は己自身をも破壊する超絶の質量を
       核心の奥深くに潜ませている

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  イノチはここまでやってきた
  道筋の意味は問わずともよい
  あるがままのすがたで
  そのものとして生きよ>

   


Posted by nakao at 22:32Comments(0)芸術