2010年05月31日

富士山

<富士山>   記 中尾彰秀    詩人・ピアニスト・ヒーラー
                      アフラック代理店中尾直司

  あなたの人生を至福にする百の詩集(46)

  「富士山」  高丸もと子+千木貢 詩集  風〇庵発行 2000円
                            2010年出版 A5版 167頁

       「初夏のある日」

<くちばしを大きくあけ 羽をふるわせて その目は黒く丸く アッ 生き返った

 と思ったとき 翅はゆっくりとたたまれ 目は閉じられた 

 死んじゃったね 空気は元通りになり 緑色したカッコーの 大きなヒナに
 木漏れ日が流れはじめた 

 みなちゃんは ヒメジョンの花を ゆうくんは 石ころを持ってきて並べた

 ここは富士山の一合目

 まだ四才にもならない ふたりを見ていると

 縄文の人々もこのようにして ひとを静かに 見送ったような気がする>

       「朝つゆ」

<夕べの星が 草に隠れています 風が呼びにくるごとに光ります

 消えていくって なくなるのではなくて 元にもどっていくことでした

 だれにも 気をつかわせないで そっと>

    想像力は知性の産物であるが、このテーマは 悟 智 魂の覚醒
   平和なる無限の内なるもの。誰しもが、実は、知っていたもの。深い
   知性の及ばぬ、ここにありながらはるかなここ。自らに見出す、大自然。  


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2010年05月30日

虹の想像力

<虹の想像力>  記 中尾彰秀    詩人・ピアニスト・ヒーラー
                        アフラック代理店中尾直司

  あなたの人生を至福にする百の詩集(45)

  「 港 」  佐相憲一詩集  詩人会議出版 1500円 28篇 A5版 83頁
                    2010年出版

  言葉の素晴らしさ。生きとし生きるものの、嬉しさ悲しさをことごとく引き受けながら、
 限りない未来への希望を抱く。天空に虹となって、万人に勇気を与える詩。愛と平和に
 根ざした想像力は、優しさのエネルギー。
  
  海とはついに、全てを受け入れもし、排除もする自らであろうか。港として、全ての人は
 開かれてあれと願う詩群。かつての想い出話も、なかなかの味わいを持つ。悩める若き
 精神領域にあっても、決して希望を忘れていない。

       「 あいさつ 」

「 <さよなら> を顕微鏡で見つめると しずくの中の光の粒子が虹になって
  感情のリトマス紙を見ると マイナスではない微妙な色合いで <かなしみ> が
  ニッコリしている
  <こんにちは> を顕微鏡で見つめると もうそれは 数えきれないくらいの
            <さよなら> でできていて
  やあ とか

  おう とか

  身振りもまじえて合うことが  いつしか <思い出> などというものに変化して
   
<人生> を今度は望遠鏡で見つめてみると 他人みたいな自分と 自分みたいな他人が
星のように時空に浮かんでいるから

 ついつい  <おはよう> とか  <こんばんは> とか
つぶやいているこの時ももう  <さよなら> の匂いがしてきて
 
 だからまた  言いたくなるのだ

ボンジュール アン二ョンハセヨ グーテンダ―ク ニーハオ ハロー

こんにちは!  」  


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2010年05月19日

3拍子

< 3拍子 >  記 中尾彰秀   詩人・ピアニスト・ヒーラー

  「あなたのピアノ奏はいつも3拍子やね」

  「何や解らんが、あんたの演奏はインド音楽みたいやね」

  「静かな、自然の流れの様な音楽ですね」

  
  某音大出の知人に言われた
  ははー  成程
  呼吸のリズムは
  吐く ちょっと止める 吸う の3拍子

  ゆっくりとした呼吸のリズムで
  その都度の旋律は
  天より降ってくる
  感謝と宇宙一体の波動に
  過去現代未来ひっくるめ
  細胞一つ残さず
  今が
  やさしく包まれる
  1音1音は世界の宇宙の答えとして

  知らぬ者のない1句思い出す

  古池や蛙飛びこむ水の音  (芭蕉)

  おーーーい、学校の先生
  この意味、ちゃんと教えてあげてますか!!

  中尾彰秀ピアノアルバムもうすぐ14,15枚目を出します。
  「哀愁の140年」と「TAOやかな地球」です。
  詩集は、第20詩集「静かな背ビレ」も、もうすぐですよ―!!  


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2010年05月19日

弁当革命

<弁当革命>   記 中尾彰秀  

 無農薬とまで行かなくとも
 ほっとする一文
 「防腐剤等の添加物は
 一切使用しておりませんので
 弁当類は2時間以内に・・・」

    犬はワンワン猫にやんにやん
    ワンコイン500円を
    たかが500円と
    侮るなかれ
    20回で1万円だ

       この500円弁当は
       野菜もちゃんとあって
       練り物揚げ物で
       ごまかしていない
       リック背負ってこれから山登り
       でない限りオーケイだ

          近所は高級住宅街の横のお惣菜店
          いつもいつも利用するわけじゃないけど
          良い行いは
          詩誌にも登場いたします
            


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2010年05月18日

5月22日音楽のライブ

<サロン・ドビ・カルチェ(4)>  記 中尾彰秀

  最近の和歌山市は、文化芸術の発表が巷盛んに、行われている。
  結構なことである。芸術としての質は、今後問われて来ようが、とりあえずは。
  もともと、あったものがイベントの場を得て。どんどん和歌山で実施するのは良い。
  
  しかし、くれぐれも、受けを狙って質を落としてはならない。
  その心掛けは必要なのだ。

  さて、5月22日(土) 午後1時30分~3時30分

  喫茶・レストラン 「ドビー」 にて
  「サロン・ドビ・カルチェ(4)」を実施いたしますが
  ヒーリング奏の為調整されたヤマハアップライトピアノ

  私はまたしても
  風のそよぎを出すべく
  静かな静かなある意味で単調な
  しかし魂の過激な
  世界唯一のインプロヴィゼイションをする
  そして詩朗読セッション
  ピアノから声がする、なんて言いながら
  天を仰いで、紀三井寺を指さし
  ここで奏じた曲は
  幾つかの中尾彰秀ピアノアルバムとなって
  世界中に出回るでしょう

    「ドビー」  641-0012  和歌山詩紀三井寺678
           ℡ 073-444-9315  駐車場有
           チャージ無料 コーヒー350円他
           紀三井寺スーパーゴトウ前 
  
  
    


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2010年05月18日

ベイビーベイビー

<ベイビーベイビー>  詩 中尾彰秀   詩人・ピアニスト・ヒーラー

  国家の安泰を揺るがす
    何か大切な秘密
      知ってしまったので
        私は逃げる
          何かの組織から
            私は美人諜報員
              人ごみにまぎれ必死に逃げる
            自慢の逃げ足の速さ
          少し疲れたあたりで
        黒いハイヒールの調子見る振りして
      跪くそこは
    人のごった返す靴屋さん

       その店でBGMされていた音楽
         「ベイビーベイビー」

           つい先だっての夢
             さっそく起きるなり
               その曲作曲して
                 次期第14ピアノCD
                    「哀愁の140年」に収録  


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2010年05月14日

親愛なる初奏

<親愛なる初奏>  記 中尾彰秀    詩人・ピアニスト・ヒーラー

  つつじ咲き甘い空気漂う
  まだ濃い香り求め
  飛び交うモンシロ
  と思いきや
  春の終宴はお決まりのごとく
  今日の雷付きの大雨だ

     さあ 地球温暖化に磨きかけて
     悲しい程雨の多い日本
     退職金の二割以上かけ
     三階の雨漏り修理の後の
     感無量の余裕

        雨のドライブに理由は要らない
        なんて嘘
        訳あってドライブする
        カーステで久し振りに聴く一枚のCD
        「月の雫をワイングラスで飲めば」

           あなたは知っているだろうか
           譜面を介さず
           潜在の無限より発せられた即興
           あなたは知っているだろうか
           天降る光の旋律を
           あなたは知っているだろうか
           爆発する哀愁 彼方と共に抱くリズム
           えんえんと泳ぐ見えぬ青い魚
           
              たまさかに音楽となった
              あらゆる存在のあるとないの
              狭間突き抜けた静けさ
              全13曲 73分 全初奏

  中尾彰秀第10ピアノCD 「月の雫をワイングラスで飲めば」 森羅通信の会出版

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価1000円+送料200円



  


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2010年05月13日

背中の目

<背中の目>  記 中尾彰秀   詩人・ピアニスト・ヒーラー

  あなたの人生を至福にする百の詩集(44)

  「背中の目」  細川治男詩集  自家版 非売品
                      A5版 146頁 詩とエッセイ

  律儀な現実主義。生きる事にガムシャラな、いわゆる社会的成功者。
 金融の世界ではきっと大先生であっただろう。日本の経済的地盤を作った
 大なる一人であったに違いない。

  それが生きると言う地平では、やさしい平凡な平和を愛する人間である。
 
  人生とは、過ぎてしまって初めて見えてくるものなのだろうか。経験の蓄積
 が、ふと日常の隠れた癒しのドア--------存在の奥深さへの気付き-------を開く。

         「眠る」

<仰向けに寝る 両手両足をのばし 大の字で寝る 
   この無防備な 解放感 
     父の声がきこえる
         
        横になって まるくなって寝る 大切なものを 抱え込むように
          あたたかな このやすらぎ
            母の声がきこえる

               生きている たしかに 重いのだ いのちが
                 だから 上向き 横向き こらえ性もなく 動く
           
              目覚めのとき ふたたび大の字にかえる
                両手両足を 思いっきりのばす たしかな手ごたえ
                   
             生きている 生かされている よろこび>  


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2010年05月12日

人生十の心得

<人生十の心得>    記 中尾彰秀

(6)の心得  あらゆるものは既に成就されている。
         今あることの奥深さ。
         内なる平和と無限の実感によるかくなる達観は、
         時に煙たがられるが、煙たがられてナンボと心得るべし。

(7)の心得  瞑想・気功・レイキをこよなく愛し、いつくしむ。
         私にとって私自身が、故郷だから。

(8)の心得  ことばなど信用できないからこそ、信用できる自分の言葉を
         作りましょう。それが詩。詩とは、生き方。もちろん、そのまま
         音楽!!

(9)の心得  「森羅通信」「EARTHPOEM」、中尾彰秀詩集シリーズ、
         中尾彰秀ピアノアルバムシリーズ。 
         正々堂々!!
         これらを持って、何と言おう。何とでも言ってください。

(10)の心得  人生何があろうと、なかろうと、ゆっくり呼吸し、宇宙一体の愛に
          満ちている、明晰なる自分自身を発見しよう。
          生命のそれは目的だから。


         

  


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2010年05月10日

人生十の心得

<人生十の心得>  記 中尾彰秀    詩人・ピアニスト・ヒーラー
                          アフラック代理店中尾直司

(1)の心得   一兆億分の一の確率で、すなわち奇跡として、世界唯一オリジナル
         の自分がここに居る事を理解する。

(2)の心得   この世界のあらゆるものは、愛によって成り立つ。そうでないものは
         またたく間に消滅する幻影。

(3)の心得   決められた枠を超える。もともと真実と本質には、枠はない。だから、
         感動はいつも日常の不意なところから、不意にやって来る。それが詩
         であり音楽だ。不意なところは、天が吹きぬけになっている。

(4)の心得   世の音楽をダメにしたのは、音楽家ではない。
          世の詩をダメにしたのは、詩人ではない。
          企画者と関係者がダメにした。
          詩も音楽も作者本人のみが、伝え得るものだから。
          要は、本人になるべし。

(5)の心得   歴史がどうのこうのと考える事程、ナンセンスはない。
          新しい歴史を今、ここで自ら作っているのだから。
  


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2010年05月09日

晶子まんだら

< 晶子まんだら >  記 中尾彰秀    詩人・ピアニスト・ヒーラー
                           アフラック代理店中尾直司

  2010年5月8日(土) 晴天日
  ホテル「アウイ―ナ大阪」で
  「日本詩人クラブ第17回関西大会」が実施された。
  様々の企画があり楽しかったが、
  中でも、成程と感心したのは、
  配布された「朗読詩集」の「晶子まんだら」(与謝野晶子)である。

         「歌はどうして作る」

(1)  歌はどうして作る
    じっと観
    じっと愛し
    じっと抱きしめて作る。
    何を。
      「真実を」。

     (2)  「真実」は何処にある、
         最も近くに在る、
         いつも自分と一所に、
         この目の観る下、
         この心の愛する前、
         わが両手の中に、

            (3)  「真実」は
                美しい人魚
                跳ね且つ踊る
                わが両手の中で
                わが感激の涙に濡れながら。

                   (4)  疑う人は来て見よ
                       わが両手の中の人魚は
                       自然の海を出たまま
                       一つ一つの鱗が
                       大理石の純伯のうへに
                       薔薇の反射を持っている。

   言うまでもなく、文化芸術の中心は東京ではなく、関西である。
  与謝野晶子は堺の人間である。11人の子供を産み育てたとのこと。
  学校の教科書では、「君死にたまふこと勿れ」が載る。当日は、10数人
  の朗読合唱が行われた。
   我々は確認出来るのである。歌としてでなく、詩としてでなく、何の小
  道具もなしに、いまここに生きている生命の意味を。
    


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2010年05月06日

ピアノの恩返し

<ピアノの恩返し>  記 中尾彰秀    詩人・ピアニスト・ヒーラー
                          アフラック代理店中尾直司

        成程
        音楽には
        言語も国境もないから
        容易に恩返しが出来る

   しかし詩と言えども
   同国語であっても
   訳解らんのがある
   意味が分からなくとも
   何やらの要素で読めるし読むべきなのが詩だ
   我々の高校時代
   ビートルズの曲
   意味知らんでも聴いていたではないか

      ちなみに
      ホロヴィッツ氏は
      有名なクラシックピアニストらしいが
      会ったことはない
      2007年1月6日(土)
      生前彼の愛用したスタインウエイピアノが
      ピアノの世界旅行で神戸三宮に立ち寄った際
      演奏させてもらって録音

          音楽の源から発光する
          ダイナミック、エネルギッシュ、生命の哀感
          今ここに出来たヒーリングクラシック
          6分の恍惚、至福

            中尾彰秀ピアノCD 「南方熊楠へのオマージュ」 13曲 60分
            さあ、今度は ホロヴィッツ氏に私が恩返しする番だ
            このCDは単独で購入出来ない
            中尾彰秀第18詩集「龍の風」(竹林館・定価3000円+税)に付属
            日本語解らなくとも音楽だけで大満足!!
            よっしゃー!!

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604(おお供養を世に苦労多し)
                       定価3000円+送料200円  


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2010年05月05日

田舎のプレスリー

<田舎のプレスリー>  記 中尾彰秀  

  あ、ほんまや 上手やなー
  ほんまもんの○○より上手やで
  レパートリーは
  ノートに百ほどあるんかえ
  すごい すごい
  顔もええ顔やし
  テレビでも出たらどないや

     そやけどそれ全部
     著作権違反やで
     違反したさけて
     自動車の運転みたいに
     罰金取られへん切符切られへん
     公の場所やったらあかんけどなあ

        音楽は
        この宇宙にいくらでもある
        現に私は
        習ったこともないのに
        600くらい作って
        弾けば弾くほど新曲が出て来る
        あんたにも出来るんやで
        物まねせんでも

           心せえや
           あんたほどの腕あるんやから
           今度から
           自分のオリジナルせえへんかったら
           一生「田舎のプレスリー」やで  


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2010年05月05日

無我無心

<無我無心>   記 中尾彰秀     詩人・ピアニスト・ヒーラー
                         アフラック代理店中尾直司

   過去の巨匠の曲を上手く奏じても
   限界は見えている
   オバマさんではないが
   発想のチェンジが必要な世界がある

       むが むが むが
       むしん むしん むしん
       なんにもなくて なんでもある

          人はなぜ
          何かを外に求めすぎる
          この6分の即興曲は
          まさしく
          何も求めずとも
          内にあらゆるもの既にあり
          この地球で生きる事自体の
          ゆったりと呼吸する事の豊かさを
          感じさせてくれる

             あなたはきっと同時に
             感じる
             自らの無限の平和なる心を
             曲名「無我無心」

  収録  中尾彰秀 第11ピアノインプロヴィゼイションCD

              「Shall we dance in the moon」

              ピアノソロ 全13曲 73分 
              出版 森羅通信の会 定価1000円

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価1000円
                                  +送料200円
              
           
          

             


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2010年05月04日

アゲハの舞台

< アゲハの舞台 >  記 中尾彰秀    詩人・ピアニスト・ヒーラー
                           アフラック代理店中尾直司

  -------あなたの人生を至福にする百の詩集(43)------

      「アゲハの舞台」  立山澄夫詩集  竹林館 定価2000円+税
                           平成15年出版 A5版 117頁 32篇

  青野健氏による表紙絵のアゲハ蝶は、余りにも美しく蝶の不可思議さを醸し出している。
 それは、しなやかで大自然を内にもつ美しい美しさだ。ちなみに、南方熊楠の粘菌にせよ、
 この地球の様々な生物は、人間の物差しではとうてい推し量れぬ不思議さを持っているが、
 定型詩に、律儀さと知ったかめっちゃかさを抱かせ、なぜかしら懐かしさの込み上げる詩群に
 拍手するのである。

        <アゲハの舞台>

「ヒト里とおく 葉うらにひそみ 四季をたずねた 砂時計 俵をくぐり 羽根の天使へ 時空を
跨ぐと メタルグリーン 
    いのちの充実を 藁筒に封じて 太陽と雨と緑 あまりに大きい飛躍 味わう前に 跳ね
   すぎる命 自覚する前に 輝きすぎる羽根 
       花にに止まる煩悩が ときに留め針 とも知らず 弥陀の来迎で 樹冠にひるがえり 
      扇をかざして すべる町の屋根
         鱗粉の綺羅を 陽にかえし さだめない軌跡は ミシンの針あと 刻々 風の想い
        をのがれ しのび音が 植え込みをおそう
            パンジーがふるえる 芙蓉が凍る 寝ざめの歓喜の せつなさに うずまいて
           注がれる口器のうねり 小袖の性紋を 傾く日がなでる
               青い日なたは フェロモンのかげり 無余涅槃の 枕がころぶ縁先
             
             はかない歌を したためる間にも うたかたと かげろうは紛れる」
         


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2010年05月04日

森羅通信143・144号

<森羅通信第143号・144号>  記 中尾彰秀    詩人・ピアニスト・ヒーラー
             関西詩人協会会員・「詩を朗読する詩人の会”風”」世話人代表
               「EARTHPOEMPROJECT」代表・「きのくに詩話会」主催
          日本現代詩歌文学館振興会評議員・「サロン・ドビ・カルチエ」事務局

   2010年5月1日出版 1000部発行
   B5版 4頁 定価各150円 年1000円 年4部
   出版者 中尾彰秀  ℡fax 0734227248
   (購入法) 郵便振替 00940-4-29604(おお供養を世に苦労多し)
                年1000円 送料無料 バックナンバーОk

 [記事] 143号

    中尾彰秀ピアノアルバムの一覧---------奇跡の即興は新たなヒーリング音楽を創る。
          
         「アランフェスの鼓童」「ANGELGARDEN」「静かに水が」「しとしとの地球」
         「宇宙桜との対話」「月の雫をワイングラスで飲めば」「Shall we dance in
         the moon」「MusicaEternal----星の言葉----」「ドビリング----生命の環----」

    中尾彰秀詩------「けずる」「人気投票」「春静か」「滑り台」「誕生日新聞」「あれから
                5年」「師」
    大西久代------「詩を朗読する詩人の会”風”」 第407回ゲスト 2009年12月20日

 [記事] 144号

 中尾彰秀詩集一覧-------愛と平和の魂に基ずく、波動の詩を展開する。

  「やあ」「呼吸のソムリエ」「EARTHPOEM----おれんじゆう----」(小詩集+ピアノCD60分)
  「うちゅういち」「ダイダラボッチ散歩クラブ」「レディナダ」「龍の風」「竜の落し子」

 中尾彰秀詩-----「おつげだにゃあー」「秘密のコース」「白い紙」

 中尾彰秀ピアノ奏--------「春の女神」「はるのことだま」(この2つ何れも詩+ピアノ)

 下前幸一------「詩を朗読する詩人の会”風”」第409回ゲスト 2010年2月21日  


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2010年05月03日

対話

<  対話  >  詩 中尾彰秀    詩人・ピアニスト・ヒーラー
                        アフラック代理店中尾直司

  散歩の道すがら
    込み上げてくるものを
      振り払おうとするのは
        いかなる徒労と言おう
          左肩より
            不意に語りかける
              白い月は丸い
                何歳ですか?
                  数億歳?
                    私は人間をやり始めて
                       五十数年です
                     ちょっと飽いてくることも
                   たまにあります
                 数億年だったら
               何回も飽いたことでしょう
             飽きないコツでももしありましたら
           お教え下さい
         最も意味のない
       人間関係に代表される関係という関係
     自分で自分を分析理解する賢さも
   ケチャップ付けてコロッケ2個
     ぺロリ食してから
       ころり忘れ
         自らの最も深い心の平和
           魂に集中せよ
             さすれば
               道端の○○も
                 黄金に輝き出し

               白月はウインク
             右肩へスッと抜ける風のごときものあり
           私はそのまま散歩を続ける
  


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2010年05月02日

著作権と創造性

< 著作権と創造性 >  記 中尾彰秀   詩人・ピアニスト・ヒーラー
                            アフラック代理店中尾直司

  「著作権に触れる曲は、演奏されていませんか。」

  つい最近まで、公の会場でイベントする時
  再三、担当の方から、電話がかかっていた。
  
      「どんな顔して言うとんの。私は、世界唯一のオリジナル演奏
      やから、むしろ著作権侵害されてる側ですねんのねん。世界の
      ピアニスト中尾彰秀を御存じないのかいな。」

      口から半分出かかったが、からくも言わずに止めた。

          最近の文化会館では、各イベントのパンフの横に、いふ堂々と
          置かれている申告書。

 あらためて思うのである。問題は音楽の勉強の仕方。例え300年前の曲であろ
うと、10年前のであろうと同じく、人の曲を奏じることは、上手下手の記憶力の次元
であると。

 創造性とは、自らの魂の奥(神)域から奇跡的になお日常的に出現する即興(イン
プロヴィゼイション)なのだ。忘れてはならない、あなたも私も世界に一人のオリジナル
だから。  


Posted by nakao at 17:35Comments(0)芸術

2010年05月02日

E.P.P.の賞

< 「EARTHPOEMPROJECT」 の賞 >  記 中尾彰秀

  当「EARTHPOEMPROJECT」の主催する賞は、
  今のところ、12個ある。
  前・・・・・・・・・・項参照。
  何れも、しっかりとした志向性を持つ、世界的なものばかりである。

     世の中の多くの賞は、公金を使ったしかばねと言われているが、
     当方では、極めて純粋で高い芸術性と人間性に基ずいて、E.P.P.
     が独自に決めている。

     賞金は百万円(子供銀行小切手)、それに立派な盾が贈呈される。

        さらに深く、広く活動するため、新たな賞を今、検討中である。

           {参考提案}  「EARTHPOEMブログ賞」
                    「POEMパフォーマンス賞」
                    「POEMSTONEBUDDA賞」
                    「HEALINGクラシックピアノ賞」
  


Posted by nakao at 16:58Comments(0)芸術

2010年05月01日

あなたの人生を至福にする百の詩集(42)

<あなたの人生を至福にする百の詩集(42)>  記 中尾彰秀

  村上詩通信 №108 発行2010年4月19日 発行者 村上久雄
               A4版1枚 無料
               Eメール murakami9u@hera.eonet.ne.jp

  
   山でゆっくりとした時間を過ごすと、何か失われたものを
  取り戻すがごとく、充実する。きれいな空気。緑いっぱいの
  景色。アスファルト舗装されていない昔ながらの土。懐かし
  い木の匂い。山は山であり、人間の作った目標がない。動
  物は昔の習慣で、生きている。そして、人智を超えた神々し
  きもの顕現する山々。

   別に山へ行かなくとも、人間の胸の内に在るそれら。では、
  なぜ行くのか。----- 共鳴するため。

       「百見岳から吉野へ」

<昨年は 紅葉を求めて 野麦峠や大山を訪ねた。 最後は12月の
飯盛山だった。 今年は温暖化の所為で 桜の開花も早く 雑用に追
われている間に 桜は終ってしまった。 吉野の奥千本では まだ見ら
れるというので 黒滝村から百貝岳を経て  吉野奥千本を訪ねる。
集落を抜けて 地蔵峠から鳳閣寺へ向かう。 鳳閣寺から石ノ朝塔を
抜けて百貝岳へ。 この辺りひのきと杉の植林帯で鬱蒼としているが
木々の切れ目の向こうには 金剛・葛城の山並が走る。 数日続いた
雨で 吉野に近ずくにつれて 道はぬかるみとなる。 それでも案の定
奥千本は人で溢れ 桜の花は最後の輝きを 散り敷く。>  


Posted by nakao at 17:35Comments(0)芸術