2011年01月30日

教訓(10) ”風”

<教訓(10) ”風”>  記 中尾彰秀          詩人・ピアニスト・ヒーラー

 詩の皮を被った
 スーパージャンル芸術の会
 「詩を朗読する詩人の会”風”」
 第420回は、2011年2月20日(日) 午後5時~7時
 喫茶「スワン」(大阪天王寺近鉄百貨店南50m、チンチン電車通り、ユーゴー書店北隣)
 にて実施いたします。
 電話 066-624-4337
 参加 1000円ワンドリンク付き
 今回のゲストは 中尾彰秀
 去年出版した詩集「静かな背ビレ」(森羅通信の会出版・定価1500円)を
 参考に、詩朗読や雑談・批評・ミニデッキでピアノCDの再生の予定。
 後半は、持ち込みの方の詩朗読オーケイです。

 なお、冒頭に、詩の皮などと申しましたが、これはなかなかのもので
 煮ようが焼こうが食するに、とてつもない香ばしさを醸し出します。
 そして、見た目には極めて美しく、老若男女に分け隔てなく愛される
 どこかのスターのごとき第一印象と、中身は優しさにあふれ一生一緒
 に居たいなあと思わせるソフトさを持つ。なお、ありとあらゆる修羅場を
 生き抜き、人間の苦楽はおろか血汗泥を乗り越え、経済や社会の様々
 をきっちり把握し、批評精神バッチリ、そして、最も重要であるところの
 人間存在の奥域にある大自然及び愛と平和の魂の宇宙波動エネルギ
 (ひかり)を保持している。
 それが、詩。あなたのお好きな食べ方(関わり方)でどうぞ。

 世話人代表 中尾彰秀  連絡 電話・ファックス 0734227248
 
 
   


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2011年01月30日

教訓(9) イベント

<教訓(9) イベント> 記 中尾彰秀            詩人・ピアニスト・ヒーラー

 なぜかしら
 世の音楽家は
 E.P.P.を余り知らない
 それは、むしろ
 宣伝不足と言うよりは
 世の音楽家の
 限界を指示していると
 私は思っている。

 2011年1月23日(日)
 第7回「EARTHPOEMPROJECT」
 イン「長崎堂」(大阪心斎橋)は
 無事大成功!!
 皆様どうもありがとうございます。
 20数名の詩人達の出演
 内何人かの方との
 詩朗読とピアノセッションは
 収録済み。
 第18ピアノアルバムの重要な部分と
 させていただきます。

 詩朗読だけでも
 ピアノだけでも
 十分な芸術形態なのですが
 詩と一体たる即興ピアノ奏は
 さらに強力無限大の
 癒し波動エネルギーを醸し出す。
 これは、大なる芸術運動なのです。  


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2011年01月30日

教訓(8) 詩と音楽

<教訓(8) 詩と音楽> 記 中尾彰秀         詩人・ピアニスト・ヒーラー

 人間は一人一人が
 オリジナルだから
 詩も音楽も世界唯一
 でなければならない
 これは、当初よりの
 私の教訓である。

 最新版 中尾彰秀第16,17ピアノインプロヴィゼイションCD
 「ROADOFANGEL」 10曲ぐらい 68分
 「聖なる木」 11曲 60分
 森羅通信の会出版 定価1000円+送料200円 郵便振替 00940-4-29604

 何れも、あらためての、詩人達の
 詩朗読とピアノ即興演奏
 魂の奥域に至る
 波動癒しエネルギー爆発!!
 詳細は、別項にて  


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2011年01月30日

教訓(7) ジャンル

<教訓(7) ジャンル> 記 中尾彰秀      詩人・ピアニスト・ヒーラー

 いざジャンルを超えていると
 ジャンルなどないことに気付く

 詩は音楽であり
 音楽は詩であり
 絵は詩であり
 詩は絵である

 私は詩を読むだけで
 音楽が降って来る
 潜在意識にある旋律が
 詩に引導されて
 即興ピアノとなるのだ
 作曲600ぐらいか
 もちろん習って出来た即興とは
 違う波動音域

 大事なのは
 ジャンルなどないところから
 やること
 今ここに居りながら
 遥かなあらゆるものに
 等しい自分自身を持つこと
 それから
 ゆっくり何かを
 やりましょう  


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2011年01月30日

教訓(6) 基

<教訓(6) 基> 記 中尾彰秀           詩人・ピアニスト・ヒーラー

 バッハに基ずいて
 ジャズに基ずいて
 どこやらの大詩人に基ずいて
 なにがしの大先生に基ずいて
 なんやらの法律に基ずいて

 何かに基ずいて
 考えられたものは
 本質を切り捨て
 血しぶいている

 今ここにある
 大自然の奥域と一体となって
 聞け魂の声を  


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2011年01月30日

教訓(5) 賞

<教訓(5) 賞> 記 中尾彰秀           詩人・ピアニスト・ヒーラー

 退化と賞が
 同義語
 となっている昨今
 世の賞の批判など不要
 自ら作るのだ
 現在15  


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2011年01月30日

教訓(4) 人の話

<教訓(4) 人の話> 記 中尾彰秀         詩人・ピアニスト・ヒーラー

 下々の者ども
 これが見えぬか
 水戸黄門の印籠ではありません
 人の話を
 聞かない高ぶった人には
 そっと優しく渡してあげよう
 森羅通信(既刊146号)
 ジャンルを超えて
 奥深いこと人生の真実が
 簡易な言葉で
 書かれている
 
 深いものは言葉も難しい
 大先生や権威のある方が真を語る
 と思いたい向きには
 嫌がられるが  


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2011年01月30日

教訓(3) たたきピアノ

<教訓(3) たたきピアノ> 記 中尾彰秀        詩人・ピアニスト・ヒーラー

 音大生のほとんど
 蓋をいっぱい開けて
 やたらたたいている
 ピアノの機能を最大限使いたいらしいが
 耳がぴくぴく痛い
 およそ奥深さには至らない
 かつおのたたきは大好きだが
 彼ら彼女らの
 お勉強の仕方の問題ではない
 自らの魂の音楽ならば
 決してたたかない
 
   


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2011年01月30日

教訓(2) 迷い

<教訓(2) 迷い>  記 中尾彰秀        詩人・ピアニスト・ヒーラー

 迷いのあるうちは
 止めておけ
 やがて時が熟し
 せざるを得なくなる
 しかし
 その時はもう遅い
 迷いなどへの河童
 何事も思い切ること
 そして後悔は
 一切しないこと  


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2011年01月30日

教訓(1) 評価

<教訓(1) 評価> 記 中尾彰秀        詩人・ピアニスト・ヒーラー

 評価を待つと
 老いた犬となってしまう
 新しい価値を
 造るのだ

 波動癒しエネルギー  


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2011年01月28日

ベル鳴り

<ベル鳴り>  記 中尾彰秀         詩人・ピアニスト・ヒーラー

 あなたの人生を至福にする百の詩集(98)

 「ベル鳴り」 モリグチタカミ著作集ベル 詩集ベル2  竹林館 2008年出版 B6版 91頁
                                       25篇 1500円+税

 皮肉、ジョーク、風刺、これはトリックである。その背後にある何かを諭すための。刑事コロン
 ボのごとく、まずはじめにそう直観して、後からその何かを探す。諭すべき何かは、本当にあ
 るのか、ないのか。瀬戸際に立たされながら、この一冊の詩集をさらに読み込む。

 それ自体既に、トリックにはまったのである。どこでベルが鳴るのかと言う詩的トリック。

 しかし、取り立ててベルは鳴らないのだ。鳴らずして、ベルの共鳴が身体の奥からゆらりゆら
 ゆら。今そこに生きる生命の、肯定的な慈しみ。あるいは自分自身への、熱い励ましとして。

          「モチつき」

<男が杵で搗く 女が臼に手を入れる それはこの地方のモチつきの情景だった 

 我が生家はそうではなかった 機械搗きだ 臼の中への手入れは女がするが
 搗くのは動力だ 動力源は水力だ 水車の水がシャフトを回転させる 搗く原理
 は横から見えるまま 

 「ト」の字のテンの下に 「へ」の字の左の短辺があてられ 「中」の字の中央の
 タテ線の鉄のポールが杵となり 持ちあげられる 「へ」の字の左の端をこえると
 搗き杵のポールは臼に落下する

 臼の中の蒸したモチ米は 当年当地の田の恵み 大井戸と清流の水を随意に
 選び 裏山の間伐材を燃やして蒸された 製菓原料製造の装置を 二、三戸の
 年末のモチつきに 応用・援用しての企みだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 小餅にするとき ちぎられたいくつかが 板の前に並ぶ子らの前に投げ出される
 奪い合うように取り合って まるめられるのだ 

 モチつきの回想は ぬくもりを帯びたねばりを よみがえらせてくれるのだ>
  


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2011年01月27日

平岡けいこ詩集

<平岡けいこ詩集>  記 中尾彰秀         詩人・ピアニスト・ヒーラー

 あなたの人生を至福にする百の詩集(97)

 「幻肢痛」  平岡けいこ詩集 砂子屋書房 出版2010年 B6版 111ページ 21篇
                            2500円+税

 生命とは、闇を超えた光。
 外ではなく内にある本当の光を得る為、
 焦燥にこがれ尽くし
 哀しみを泣き尽くし
 失ったと思い込む様々を認識し直し
 実在を知る為
 無限にある不在を一つ一つ噛み締め
 それは
 プロセスであるだろうか
 それは
 その都度の、貴重な体験であろうか
 心も魂も
 決して
 物質リアリズムや泥沼の格闘に
 終始するべくありはしない。
 哀しくも楽しくも生命は闇を超えた
 光だから。

       「夜明けまで」

<限りなく焦燥に近い欲望なのだ つまり 生活とは 無限のような一瞬なのだ

 私は取り急ぎこの哀しみを 泣いてしまわねばならない 深海に沈む難破船の
 ように 捩れた記憶を生活の裏に沈め 立ち去らねばならない 直ちに 古ぼけ
 た懐中時計のねじを巻き 新しい地図を描く 失った翼でできた羽根ペンで

 弧を描いて 約束が落ちる 守られるはずだった 守られなかった約束たち

 それぞれの形に留め置かれ 忘却に晒されるだけ ただ目の前の哀しみを
 泣いてしまわねばならない 海のように 繰り返し 赤子のように 揺れながら
 希望のように直ちに

 白い月が夜明けと契るまでの 一瞬の けれど 永遠のような 絶望のような
 闇を抱えて 今日を消費した焦燥を なだめなければならない 一日の終わりに

 つまり 生活とは 一瞬の闇が無限に続く その先の壮麗な光なのだ>  


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2011年01月25日

矢口以文詩集

<矢口以文詩集>  記 中尾彰秀        詩人・ピアニスト・ヒーラー

 あなたの人生を至福にする百の詩集(96)

 「詩ではないかもしれないが、     矢口以文詩集 コールサック社 2010年出版
   どうしても言っておきたいこと」       A5版 65篇 224ページ 2000円+税

 詩の形態を気にすると良い詩が書けない。それは、今も昔も同じらしい。しかし、自由奔放
 に書かれたものは、深い愛に基ずいておれば、立派な詩となる。
 古典主義者は詩と評価しないかも、と言う慇懃な表題の詩集。しかしむしろ、成功している。
 格好良い言い方をすれば、命を捨てて命に目覚めるがごとく。

            「孫とおじいちゃん」

<「おじいちゃんは戦争に行ったの?」 ひざに抱かれて絵本を読んでいた孫が ふっと顔を
 上げて問いかけた 一瞬 祖父の顔がこわばった しかしすぐ柔らかな顔に戻って 「うん
 行ったよ」と答えた 

 すると孫が 「だけどおじいちゃんは 人を殺さなかったんでしょう?」 とたずねた 「おじい
 ちゃんは優しいもんね-」 祖父の顔がまたこわばったが 「うん 殺さなかったよ」 と
 何気ない声を装った 

 「よかった」 と孫はほっとして また 絵本の世界に入って行ったが 程なく軽やかな寝息を
 立て始めた 祖父はそっと孫を寝かせて毛布をかけ その寝顔を眺めて 大きなため息をつい
 た>

    説明を省いた名詩。しかし、孫は事実を知っていたのではないだろうか。
    知っていても、おじいちゃんは優しいおじいちゃんであり続けて欲しいのだ。
    知らぬ振りをして、おじいちゃんを傷つけたくない優しい孫なのだ。
   


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2011年01月20日

3つの大賞

<3つの大賞> 記 中尾彰秀       詩人・ピアニスト・ヒーラー

 当「EARTHPOEMPROJECT」は、この度、3つの賞を作り、授賞いたします。
 12個であったのが、これで15個となります。今回の賞名と受賞者。(敬称略)

     「POEMシュールロマンチシズム賞」  飛鳥彰

     「POEMSTONEBUDDHA賞」     薬師川虹一

     「EARTHPOEMブログ賞」        中尾彰秀

 授賞日は、2011年1月23日 大阪心斎橋「長崎堂」に於けるイベント
                   「EARTHPOEMPROJECTⅦ」にて
 このイベントは、「和歌山詩まつり」を含めて、計9回となる大大的なもの。
 関西で活躍する詩人達を中心に、詩朗読とピアノ奏のセッションなどジャンルを
 越えて創造的な活動をしている。1月23日はもちろん、大いに楽しんでいただける
 と思います。出演者は別項に記しております。なお参考に、12の賞を下記します。

 「POEMNETWORK賞」        「EARTHPOEMREADING賞」
      岡崎葉                詩を朗読する詩人の会”風”
 「EARTHPOEM賞」          「POEMラス・パルマス賞」
      中尾彰秀               佐古祐二
 「POEMやっちょい賞」         「POEMONTHEEARTH賞」
      原圭冶                 左子真由美
 「POEMベルナール賞」        「EARTHPOEM知井賞」
      モリグチタカミ             名古きよえ
 「たつこCROSSPOEM賞」      「POEMはなふりの賞」
       蔭山辰子               佐藤勝太
 「PEACEORANGEPOEM賞」    「POEMスピリトゥス賞」
       おれんじゆう             北原千代  


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2011年01月20日

POEMSTONEBUDDHA賞

          POEMSTONEBUDDHA賞

    詩人・写真家 薬師川虹一氏に賞与させていただきます。
    2011年1月23日 EARTHPOEMPROJECT代表 中尾彰秀

    詩と写真 「石佛に向かう」  洛西書院 2006年出版 B5版 32詩 32写真 2500円
    詩と写真 「石佛に語る」  宮帯出版社 2009年出版 B5版 37詩 37写真 2857円

 写真に於いては、各地の野仏・石佛を写すことによって、存在の奥深き哀愁を余すところなく描く。
 果ては、空(くう)の精神領域まで感じさせる力漲り。
 詩に於いては、軽いタッチで社会批評を混ぜ、決して上っ面の批判にならず、深い心の機微をたく
 みに優しく描く。
 カメラという西欧の道具に、日本の精神・魂が妙なる息付きを得、見事な一体を成している。分析や
 提案に終始する最近の文化に反して、この活動は極めて創造的である。

               「生まれる」
<この岩肌の なんという 艶かしさ 柔らかさ 柔肌にも似た秘所から 貴方はにじみ出る 
 幻想的な誕生の瞬間 仏とは このように生まれるのか 柔らかい岩肌をそっと掻き分けて
 今その姿を現す不思議さ 人知を超えた現象は 異界の現象か 何故如何して という
 説明責任など 貴方にあるはずもない 不思議な世界のあることを いつの間にか忘れてい
 る人に 仏とは こういう秘事を 顕現されるために この世に生まれるのだろう>
                                   「石佛に語る」より
   


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2011年01月19日

EARTHPOEMブログ賞

           EARTHPOEMブログ賞

         自らにEARTHPOEM課しており
         2011年1月23日授賞 中尾彰秀

     当ブログ http://earthpoemproject.ikora.tv/

 {受賞ポイント}  (1) 「あなたの人生を至福にする百の詩集」に於いて、出版社・派閥
               傾向を超えた、癒しに至る普遍的な詩評を展開。
            (2) このブログにまず優先的に、詩や詩評やエッセイを発表している。
               アクセスは2万近く、項目は600近く。新しい創造的な考え--------
               波動エネルギーに基ずく---------それが、これからの時代を切り開く。
               言葉を変えれば、愛と癒しと平和の魂だ。
            (3) 自ら詩人である。シュール+リアリズムの展開は、新たな癒し波動
               の詩運動となっている。既刊詩集20冊。
            (4) 自らピアニストである。即興演奏(インプロヴィゼイション)は、独自の
               もの。主に詩を譜面にして、文字通り天降るがごとく出て来る音楽。
               600近い作曲があり、出版アルバムは17枚となる。
            (5) 自らヒーラーである。瞑想、レイキ、気功にいそしむ。
            (6) 立派な機械音痴である。にも拘らず、目的意識を持った努力がケナゲ。
            (7) 過去現在未来をひっくるめた、今という答えを常に具体化している点。  


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2011年01月17日

POEMシュールロマンチシズム賞

<POEMシュールロマンチシズム賞> 記 中尾彰秀    詩人・ピアニスト・ヒーラー

            受賞者  飛鳥彰

 2011年1月23日 詩人 飛鳥彰氏に賞与させていただきます。
 「EARTHPOEMPROJECT」 代表 中尾彰秀

 飛鳥彰詩集 「大航海時代」 出版 紫陽社 1500円

 西欧の言語表現をしながらも、ギリシャの精神、存在の奥域の闇をも陽のエネルギーで
 取り囲んだ、東洋の「タオ」や癒しの波動に通じるなお、たっぷりな抒情の詩を展開して
 いる。そもそも我々は、表意識にのみ捕らわれた実存で、存在の奥にある無限を切り捨
 ててはならないのだ。
 彼自らの言葉には、こうある。「わたしたちの瞬間の生命の中に、地球や星や月や太陽を
 含む全宇宙のはたらきを包含している・・・・・・・・シュールロマンチシズムは生命の歓喜を
 基本とする。」

            「津軽の春」

<春は屋根裏部屋に苔を生やし 春は裏庭に花むしろをあみ 
 春は少女の腹部に潮騒をおこし 春は野面に髪の毛をそよがせ

 苔はおれの春を浸蝕し 花むしろはおれの春をおおいつくし
 潮騒はおれの春を野外音楽堂に仕立て上げ
 髪の毛はおれの春を牝牛の首にくくりつけ

 屋根裏部屋はおれを春の尻へと追い落とし
 裏庭はおれを春のつぼみの胸に涙させ
 少女の腹部はおれを春の書庫に幽閉し
 野面はおれを春の青い天蓋に押しあげる

 かくしておれは宇宙にふりそそぐ微塵となって
 あらゆるものにとっての光のこやしとなる>

       詩集「大航海時代」 <詩神の演戯>より
  


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2011年01月14日

1月23日E.P.P.Ⅶ

<1月23日EPPⅦ>  記 中尾彰秀        詩人・ピアニスト・ヒーラー

 イベント名  「EARTHPOEMPROJECTⅦ」

 実施日時   2011年1月23日(日)  午後1時~3時30分

 場所     「長崎堂3Fホール」  大阪市心斎橋筋2-1-29  電話 066-211-0551
                       大丸百貨店南一筋東30メートル

 参加出演  2000円(コーヒー・ケーキ付)  ドイツの名門チンマーマングランドピアノあり

 関西で活躍中の詩人たちの詩朗読を中心に、ピアノソロやピアノと詩朗読のセッションを
 繰り広げます。サロン感覚でとても楽しい和気あいあいとしたイベントです。

 出演予定者  吉村郁美(ピアノ) 山口省子(ピアノ) 蔭山辰子(詩・ピアノ) 左子真由美
  (敬称略)  (詩) 佐古祐二(詩) モリグチタカミ(詩) 飛鳥彰(詩) 尾崎まこと(詩) 
          近藤摩耶(詩) 下前幸一(詩) 船曳秀隆(詩) 田島廣子(詩) 安森ソノ子
          (詩) 武西良和(詩) 薬師川虹一(詩) おれんじゆう(詩・ピアノ) 
          すみくらまりこ(詩) 田村照視(詩) 平岡けいこ(詩) 三木富士子(詩)
          秋野光子(詩) 荒木彰子(詩) 中尾彰秀(詩・ピアノ)
          なお、時間の都合上、出演は目一杯ですが、参加はまだオーケイです。

 主催   「EARTHPOEMPROJECT」   代表 中尾彰秀 
                            641-0041 和歌山市堀止南ノ丁3-19
                            電話 ファックス 0734227248 

   


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2011年01月14日

塩っ辛街道

<塩っ辛街道>  記 中尾彰秀        詩人・ピアニスト・ヒーラー

 あなたの人生を至福にする百の詩集(95)

 「塩っ辛街道」  司茜詩集 思潮社 2010年出版 A5版 30篇 127ページ
                        2600円プラス税

 過去の出来事を背負って
 悲哀の滲み出す詩群
 それにしても
 過去の出来事とは
 単に経験体験でなく
 それら一切を含蓄する
 風景なのではないだろうか
 今ここにそうある
 風景の雄弁と奥深さ
 我々が今と思っている
 その本体は実は
 これまでの結果であるにせよ
 無為に只ここにある状態に
 自然の魂の源が
 あるのかもしれない

    「葉桜」

<公園の一本の 山桜も散って 葉桜になったが

 今日も 正午を過ぎると どこからともなく 背広姿に紙袋をさげた 
 若者がやってきて ベンチに座って 桜を見あげている

 見あげたぶんより長くうつむいて

 やがて 紙袋からシャボン玉をとりだして ふうわり とばしている

 いつのまにか 男が 傍らのベンチに座って シャボン玉を見あげている
 三人 五人とでてきて シャボン玉を見あげている>  


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2011年01月11日

馬酔木

<馬酔木>  記 中尾彰秀        詩人・ピアニスト・ヒーラー

     あなたの人生を至福にする百の詩集(94)

     「短詩抄」  永井ますみ詩集 出版2009年 山の街企画 
                        52篇 61ページ 1000円

  このたおやかな日常。
  見事と言わざるを得ぬ
  このたおやかな通俗、大衆、演歌。
  このたおやかさは
  日々の思い入れの深さから
  大自然を介して
  知らぬ間にわが胸の内に

  人間の風情に共鳴して
  カラコロ カラコロ
  馬酔木かな。

  そう言えば
  我が近所に秋葉山、愛宕山があって
  その北側すぐに
  「馬酔木」と言う
  いかにも静かな喫茶がある
  散歩がてら覗く程度で
  まだ入った事はないが。

         「馬酔木」

<樹と樹の間に かくれるように 生きている
 ゆすると 耳元で からころ音がして なつかしい白いちょうちん

 花を背負って帰る 山道のでこぼこ 肩口から匂う馬酔木の
 白いちょうちん 灯りをともして 風がいくよ

 はじめて出会って あなたの名前を知って 容れられない社会や
 世間を知って 私も まるいちょうちんに成っていくのか

 花を背負って帰る 暮れていく野を惜しみながら 
 いずれ帰る世の果ての 団欒を見たいと思う
 わずかな花を あかりにして>

    


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