2014年11月15日

チーン

<チーン> 詩 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 いつも見慣れている
 近所の風景が
 目新しく見える時
 予告もなしに
 あらわれるもの
 
 詩が
 音楽が
 あのはつらつとした
 優しい胸の鼓動
 あらわれたことに気付かず
 ただ気分が爽快になる
 
 世界の深い真髄が
 私を待ち受けていたのだ
 そこに在るべくして
 私は在らされ招かれた
 そもそも在るとは
 招かれて在ること
 次元超え内なる
 宇宙貫くその意味に気付くと 
 大気が
 何もないのに
 何かに弾かれ
 チーンと
 静かな音を立てた

 私は私自身を
 懐かしく眺めながら  


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2014年11月15日

ひらめきと心

<ひらめきと心> 詩 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 便意もよおし
 焦っていたのだろうか
 はたせるかな少し指が震え
 書いた ひ の字
 歪んで
 後で見たら
 心に見える

 なるほどひらめきは
 心魂  


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2014年11月12日

表紙の写真

<表紙の写真------時の経つこと-----> 詩 中尾彰秀           詩人・ピアニスト・ヒーラー

 時の経つことは
 なぜこんなにも
 美しいのだろう
 
 時の経つことは
 なぜこんなにも
 哀しいのだろう

 二十年前に写した
 ママチャリ一台置かれる
 田辺天神崎の納屋
 今や跡形さえも消え失せ
 草木がここぞとばかり成長して
 どんな壁だった
 どんな日の丸の絵だった 
 野鳥の歌
 真昼の熱い風

 ああ良かった
 良かったのだ
 形ある物はいつしか消え
 私自身もいつしか消え
 草木の肥やしになって
 永遠の魂の環に
 そして忘れてはならない
 風は常にここから
 新たな起源となって
 吹くことを

 中尾彰秀第22詩集「EARTHPOEMPROJECT-----風の起源-----」の表紙より
 森羅通信の会出版 定価2000円 A5版 30篇 97頁 出版2014年11月
 シンプルな奥深さは内なる世界に癒しを拡げる。自意識の泥沼のいわゆる
 現代詩は過去のものである。生死超えた宇宙一体波動エネルギーに浄化 
 されましょうね。中尾彰秀は詩人ピアニストだけでなく写真家でもあった。

 (購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価+送料なし
 
 

   


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2014年11月12日

とある号外

<とある号外> 記 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 とある号外には
 贅沢にも
 スパッと「水琴家」
 じゃじゃじゃーんと「らしくないところ」
 ざわりざわりと「海鳴り」
 三篇の詩を
 それとなく載せた

 号外とは
 不思議な生物である
 前提として
 本号があり
 悪魔で脇役だが
 時に本号を食うも
 大概その一紙は
 外れ馬券の様に
 くしゃくしゃにされ
 風に乗る

 阪神が優勝したり 
 エボラワクチンが出来たり
 中東に平和が訪れたら
 決まって駅前で配られる
 聖なる号外

 誰かがはにかみながら言った
 あなたのこの号外は
 後光が差している

 世の政治は外道を走っていても
 世界は捨てたものじゃない
 しぶとく追加して
 生きていこうよ  


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2014年11月12日

頬に一滴

<頬に一滴> 詩 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 男なら
 一生に数回あるはず
 着水の勢い余って
 頬に一滴
 お戻りする幸せ

 出所に瞬時還るや秋の尿  


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2014年11月07日

出来立ての詩集

<出来立ての詩集> 記 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 奥付けの日
 2014年11月11日
 迄に後4日
 出来立ての詩集は 
 やんわり湯気が立つ
 柔らかさに秘められた
 森羅万象の無限の静けさが
 さあどんな踊りを踊ろうかと
 木の葉敷き詰め会議を開いて

 あと10年  言葉の湯気はあらゆる人の
         細胞に沁みわたり美しい歌となって
         浄化を促す
 あと20年  過去は未来なのだ
         湯気孕んだリズムカルな旋律が
         世界の街中に流布される
 あと30年  人類は進化し、いやこれは実は恐ろしいこと
         魂の進化しない人類はことごとく死ぬということ
         進化した者のみ生き残るのは恐ろしい
         進化せずとも生きれるのが大事。
         いかに進化した人類のみ理解できる
         詩集であろうとも
 あと40年  私は生きているか。徳之島の世界一長寿二人に
         あやかれば光に包まれて生きているだろうか。
         今でも光に包まれ。永遠の魂の環に乗って。

 中尾彰秀第22詩集 「EARTHPOEMPROJECT-----風の起源-----」
 出版2014年11月11日 森羅通信の会 定価2000円 A5版 30篇 97頁
      
      表紙写真は著者自らによる20年前のペンタックスフォーラム
      での個展で使用した、いかにも風の起源のようなもの。裏表   
      紙の絵は同じく著者による天使の絵。かつてどこかで見覚え
      のありそうな教科書のような詩集となっている。実は、これか
      らの詩界の新しい創造的精神世界を教科書のように持たらす
      べく作られたのだ。現代は奇跡が当たり前のごとく起る感謝に
      溢れた時代だから。

 (購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価+送料なし
  
   


Posted by nakao at 18:43Comments(0)

2014年11月06日

過ぎると足らず

<過ぎると足らず> 詩 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 寝室への家の階段
 数など数えたことはない
 夜電気をケチって
 つらつら薄闇を上る

 時たま
 一歩多くて
 宙を踏む
 この無重力感は
 得も知れぬ宇宙の第一歩
 あるいは処女航海
 まだ手を付けてない
 何かをしてみたら
 天使の声

 時たま
 一歩足らず
 爪先を打つ
 深夜の小太鼓は
 タヌキのぽんぽこ
 森の平和会議
 既にやった何かの
 反省を促す

 私はしかしその
 何れでもない
 在ると無いの狭間
 源
 地球を覆う 
 神の衣のごとき
 無限の静けさが
 森羅万象となる
 超科学的芸術現象に浸る  


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2014年11月06日

日本の報道界

<日本の報道界> 記 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 足の取り愛
 掬い愛
 多々起こっている
 報道関係

 それは恥じるべきこと
 失敗は気にせず
 即座に謝り
 次を目指していかねばならない

 ライバルの弱点を突いて
 どうのこうのの根性は
 実は自ら真実を欺いていると
 言っているようなもの

 大切なのは
 普段真実に基ずいているかだ
 国の誤りを正すべく
 報道はある
 使命を果たすべし
 日本の報道界  


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2014年11月06日

うどかいさ

<うどかいさ> 詩 中尾彰秀                詩人・ピアニスト・ヒーラー

 さ  いかどうですか
 さいかさん どう このぶっけんやすいよ
 さいかどうなの あのどうぶつえん
 さいかどうのこっとうひんやさん びじんのむすめまだいる
 
 うどかいさ

 地震列島に原発のあること自体
 安全科学ではない

 在ること自体は
 哲学の問題ですか
 存在論の罪よ
 騙されあらしめた
 国民の自業自得

 無謀なのに
 再稼働とは
 どんな面の勇気か
 原爆に懲りず
 日本はまたしても
 人体実験

 腹よじらせ地球監視の宇宙人
 笑うてる  


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2014年11月06日

神岩の扉

<神岩の扉> 詩 中尾彰秀             詩人・ピアニスト・ヒーラー

 ラジオ音楽は
 もちろんモノラル
 安価で古く小さい
 ラジオで聴くのが良い

 高音は届くところに届かず
 低音は熟れ過ぎたスイカのごとく
 割れたりするが
 おじいちゃんの囁きの様に
 山のにおい背負って
 遥か昔からやって来る
 風情の中音がいい

 理知や感情の次元の
 欧米のものは外界に走って
 あまり魂に来ないが
 一年程前たまたまかかっていた
 マイルス・デイビスの「ビッチェズブリュー」
 40年振りに聴いて
 神岩の扉
 パカッと開いた

 (参考ピアノアルバム)

 中尾彰秀第29ピアノCD 「この世の出自と使命」 定価1000円
 森羅通信の会出版 2014年 60分 EPP(24)in「TOYBOX」での収録
 詩朗読と詩とのセッションと様々があるが、最後辺りの中尾彰秀のピアノ
 インプロヴィゼイションの部分は、マイルスやフリージャズを彷彿とさせる
 凄味がある。この日、キーボード即興の出来る人物を発掘する。

 {購入法} 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価+送料なし
   


Posted by nakao at 16:25Comments(0)