2013年08月19日
不思議な詩画集
<不思議な詩画集> 記 中尾彰秀 詩人・ピアニスト・ヒーラー
世界を至福にする百の詩集(34)
「絵想詩」 木村彌一詩画集 2012年 竹林館 2200円+税
33の絵に33の詩が添えられている
絵の天才である詩人の詩画集は
不思議に包まれている。
詩そのものは感情に終始し、抜力で
書かれているが、存在根拠は絵だ。
それが不思議さを一層濃くしている。
天降るひらめきによって、パソコンで
描かれた絵は、いかなる心をも吸収し
ている。具象、抽象、シュール、童画
何でもござれの才。もしも画家になって
いたらとんでもない大家になるだろう。
「声」
<きこえない 声もある いたんだこころから その声は ほそいほそい
糸のようにみえないもののようになるから
だれかが イヤホンで きいてくれている、と しんじて だしつずけよう
その声を
晴れた空に浮かぶ 雲がはこんでくれるかもしれないから
おちついて 鉢植えに おいしい水をやろう きこえない声が
みごとに咲くように>
世界を至福にする百の詩集(34)
「絵想詩」 木村彌一詩画集 2012年 竹林館 2200円+税
33の絵に33の詩が添えられている
絵の天才である詩人の詩画集は
不思議に包まれている。
詩そのものは感情に終始し、抜力で
書かれているが、存在根拠は絵だ。
それが不思議さを一層濃くしている。
天降るひらめきによって、パソコンで
描かれた絵は、いかなる心をも吸収し
ている。具象、抽象、シュール、童画
何でもござれの才。もしも画家になって
いたらとんでもない大家になるだろう。
「声」
<きこえない 声もある いたんだこころから その声は ほそいほそい
糸のようにみえないもののようになるから
だれかが イヤホンで きいてくれている、と しんじて だしつずけよう
その声を
晴れた空に浮かぶ 雲がはこんでくれるかもしれないから
おちついて 鉢植えに おいしい水をやろう きこえない声が
みごとに咲くように>