2010年05月09日

晶子まんだら

< 晶子まんだら >  記 中尾彰秀    詩人・ピアニスト・ヒーラー
                           アフラック代理店中尾直司

  2010年5月8日(土) 晴天日
  ホテル「アウイ―ナ大阪」で
  「日本詩人クラブ第17回関西大会」が実施された。
  様々の企画があり楽しかったが、
  中でも、成程と感心したのは、
  配布された「朗読詩集」の「晶子まんだら」(与謝野晶子)である。

         「歌はどうして作る」

(1)  歌はどうして作る
    じっと観
    じっと愛し
    じっと抱きしめて作る。
    何を。
      「真実を」。

     (2)  「真実」は何処にある、
         最も近くに在る、
         いつも自分と一所に、
         この目の観る下、
         この心の愛する前、
         わが両手の中に、

            (3)  「真実」は
                美しい人魚
                跳ね且つ踊る
                わが両手の中で
                わが感激の涙に濡れながら。

                   (4)  疑う人は来て見よ
                       わが両手の中の人魚は
                       自然の海を出たまま
                       一つ一つの鱗が
                       大理石の純伯のうへに
                       薔薇の反射を持っている。

   言うまでもなく、文化芸術の中心は東京ではなく、関西である。
  与謝野晶子は堺の人間である。11人の子供を産み育てたとのこと。
  学校の教科書では、「君死にたまふこと勿れ」が載る。当日は、10数人
  の朗読合唱が行われた。
   我々は確認出来るのである。歌としてでなく、詩としてでなく、何の小
  道具もなしに、いまここに生きている生命の意味を。
    


Posted by nakao at 17:54Comments(0)芸術