2013年05月08日

見晴らしの良さ

<見晴らしの良さ> 詩 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 中学同級生がコックをしていた
 中華料理店は階上に
 その他たくさんの事務所
 階下には
 いくつかの料理店
 決して足元に落下せぬ
 キリストの涙は
 地下駐車場の沁み
 すっこり更地になって
 見晴らし良好

 それぞれはこの世の使命のごとく
 働きを終えたのか
 私自身何かの用事で
 何回訪れただろう
 後ろの風景は
 そのまま良く見える

 風も空気も透明なのだった
 見晴らしが良いとは
 透明であることなのだ

 見晴らしの良い人間とは
 あるがままに
 大自然を持つ
 悟りの人  


Posted by nakao at 16:41Comments(0)芸術