2011年02月17日

ジャズと蝉

<ジャズと蝉> 記 中尾彰秀           詩人・ピアニスト・ヒーラー

 小説言語を無理矢理、詩に持って来ると
 一見説明上手になるが
 往々にして
 この世界の奥深い神妙性を
 理解出来ない症候群となる。
 昨今、その症例が何と多いことか。

 詩の中に
 俳句を入れることは
 私は随分以前からやっているが
 深さと集中力の凄味!!
 巷で真似されて
 うれしい悲鳴を上げている。
 上記の何やら症候群よりも
 人間魂の素晴らしい傾向だから。

     「ジャズと蝉」  10句

 夏火事は大龍一尾立ち上がり

 洋便所出るもの出でぬ夏の汗

 野良犬はなお人信じ夏の媚び

 鳥居前袋鎮座す夏夕辺

 女足出す夏の突風週刊誌

 猫消える夏の泉の三味線屋

 風起こし自ら飛ばぬ扇風機

 突撃の後は何処へ銀蠅や

 外務員残暑ただただ生き延びよ

 ジャズと蝉メシヤの昼は騒々し

 中尾彰秀詩集「えくしいね------うちゅうの冬昼寝-----」
 森羅通信の会出版 2003年5月1日 定価1500円
 著者によるピアノCD付属 60分 18曲
 *ご注意いただきたいのは、この時期はまだ良い
  レコーダーを持っていなかったので、即興でどんな
  演奏をしたのかを確認する程度の雑音の多いアル
  バム。しかし、確固とした演奏に目をいや耳を見張
  ること間違いなし。
 *詩集はA3版をA5版に折りたたみ製本はしていない。
  袋入り、94頁、23篇、エッセイ7篇。

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604
              割引価1000円+送料200円  


Posted by nakao at 18:15Comments(0)芸術