2011年11月08日

中尾彰秀TAO

<中尾彰秀TAO> 記 中尾彰秀          詩人・ピアニスト・ヒーラー

 みんなの人生を至福にする百の詩集(32)

 「NUDE TAO HOUSE」 中尾彰秀詩集 森羅通信の会出版 1992年
                       定価2000円 A5版 25篇 88ページ

 19年前、出版の詩集は、若々しいシュールに満ちている。
 詩の愛好家には、今の私の詩よりも好まれるだろう。
 内なる分析とシュールは、心の途上にピッタリなのだ。
 しかし、詩をさらに掘り下げ、奥深い宇宙一体癒し波動に至ると、
 詩の愛好家を卒業して、魂の創造に行きつく。
 かくなる瞑想やタオイズムの境地にどうしても来るのである。
 これは詩論を超えた、存在・生命・魂の論である。

 では、過去の作品にヌンチャクいやきんちゃくいや愛着を込めて、
 今でも通じる一詩をごろうじろう。

        「丘」

 <かつての民家を ほんの小さな木片に 見てしまうのは この丘の
  魔力か かつての民家の大黒柱を 「ウーン」一声 排泄した塊に
  見出してしまうのは この丘の頂の魔力か ならば尻は大雲で拭き
  飛翔する鳥に向かって 打ち上げてやろうか 白い体液 おお 初めて
  の風景でも 見覚えある理由のごとく 胸のうちの奥の丘に 潜むお前
  は 何の魔力

  お前そのものは 民家と言う民家が 床下に囲っていた なんと膨大な
  虚無 いつの時代であろうとも お前がいるところ きっと私は住んでいた
  お前が月と太陽の光の襞を ゆっくり結び始め まろやかな環を描き
  上昇するにつれ わたしは空を抱き 民家キシミ和音が 一歩半後を
  吹き抜けるから 民家持つ丘たる丘よ 遠景の自然破壊はいたしかた
  ないが 不思議の境はそのままに>

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604
               定価2000円+送料200円



  


Posted by nakao at 17:49Comments(0)芸術