2010年09月28日

骨拾い~弔いと祈り~

<骨拾い~弔いと祈り~>   記 中尾彰秀   詩人・ピアニスト・ヒーラー

 あなたの人生を至福にする百の詩集(74)

 「骨拾い~弔いと祈り~」 もりたひらく詩集 A5版 定価1000円 私家版
                            2010年出版 88頁 31篇

          「 弔いと祈り 」

<九段下の駅で降りて 靖国神社に詣でた ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 忠夫お祖父ちゃん、海軍はどんなところでしたか 玉砕だの 特攻だの 
 旧日本軍は、あまりにも兵士の命を粗末にし過ぎたと 聞いています
 ・・・・・・・・・・・ 本当に、昭和20年4月24日に亡くなったのですか?

 ・・・・・・・・・・・ 遺骨も遺品も戻らずじまいだったから 祖母は諦めきれなか
 ったようです 「いつか帰ってくるかもしれへん 小野田さんのように どこかで
 生き延びているかもしれへん」 ・・・・・・・・・・・・・

 忠夫お祖父ちゃん、 あなたの娘---私の母は 今年還暦を迎えました 私は
 出征したときのあなたの年齢を超えてしまいました あなたのひ孫にあたる私
 の娘は、元気に育っていますよ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 都市空襲の犠牲者は60数万人 広島、長崎への原爆投下では30万人
 それらは一般市民への大虐殺に他ならないのに 戦勝国アメリカの罪は不問
 のままです

 日本には、中国のような 千年も昔に失政を犯した人物の像に 民衆が唾を吐き
 かけるという風習もありません 「日本はもう戦争なんてしないんでしょ?私、日本
 に生まれてきてよかった」と 今はまだ無邪気に話す娘 世界はいまだ力の論理
 でしか動いていません どうか この子達の世代を 日本の行く末を 御護りくださ
 い

 ・・・・・・・・・・・ >

         「 ただ、そこに咲く花 」

<薄黄色の花びらの縁を 薄紫で彩って 雨の中 ひっそりと 佇んでいる紫陽花
 
 梅雨という湿った季節を 憂うわけでもなく ただ 静かに 移ろいゆく時の流れに
 そのいのちを委ねている

 あからさまに 鮮やかな色合いを誇るわけでもなく ただ そこに咲いている

 ほら 耳を澄ませば雨音の隙間から 静かな唄声が 聞こえてくるよ>

       対話である詩。よくよく考えてみると
       いかなる詩も対話なのだ。

       自分と自分---------内省
       自分と大自然---------内なる魂
       自分と第三者---------批評

       ここでは、批評。思いやりが詩を書かせた。
       そして、内なる魂が芽生える。
         


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2010年09月26日

音楽を考え直す時代

<音楽を考え直す時代>  記 中尾彰秀    詩人・ピアニスト・ヒーラー

 立派なカラオケブックは
 どこにある
 自らの歌として
 この胸の中にある

 いかなる音楽も
 この胸の中
 すなわち
 自らの詩の中にある
 詩を書きましょう
 自らの詩を

 かつて譜面は
 音楽の革命であった
 今では
 魂を失ったシカバネだ
 必要なのは
 再びの音楽革命
 自らの詩魂を
 宇宙に羽ばたかせる
 インプロヴィゼイション

 忘れてはならない
 誰しもが
 自らの魂の言葉・魂の旋律
 持っているのだ

  


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2010年09月26日

ピアノが言っている

<ピアノが言っている>  記 中尾彰秀    詩人・ピアニスト・ヒーラー

  ライブで
  そんなめちゃくちゃな事言うたんよ
  でも
  心せえよ
  これが解らんと
  音楽も人生も
  解らへんで

  そこのあなた
  どこそかで習う音楽を
  音楽と思っていたら
  寂しい人生を
  送ることになるで
  きっと

  ピアノが言うてるから奏じる

  例えアップライトでも
  ヒーリング向きに
  風のそよぎの出るべく
  調整されたピアノ
  そんなピアノは
  ピアノ自身が
  地球の宇宙の波動受けて
  こんな音出しなさいと
  身体全体を
  優しく引っ張ってくれる
  奏者自身の宇宙と共鳴るのだ

  2010年1月23日(土)
  紀三井寺の喫茶レストラン「ドビー」にて
  収録CD「ドビリング-----生命の環-----」
  中尾彰秀第13ピアノソロアルバム 70分 全体で1曲
  森羅通信の会出版 定価1000円

  (購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604
                  定価1000円+送料200円  


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2010年09月23日

SomethingGreat

<SomethingGreat>  記 中尾彰秀     詩人・ピアニスト・ヒーラー

 太陽が昇り沈み
 月が登り降りる

 ご和――――――――――――――――――ン  太陽さん
 ジ―――――――――――――――――――――ン 月さん

 闇は門を開くがごとく
 静かなる音
 わが胸の内に共鳴らせ

 遙かなる夜明けだ
 もうすぐ
 小鳥たちは目覚める
 じーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 地球くん

 抱かれているのではない
 抱いているのだ 地球

 右手人差し指
 眼前に伸ばし
 七色の虹となる風
 風のそよぎ

 SomethingGreat

 「宇宙桜との対話」 中尾彰秀ピアノCD 21曲 60分

    OPENSKYDREAM  ピアノ・アトラス 10分
       (あ)(い)(う)(え)(お) 
    空は宙よ  ピアノ・ペトロフ 4分40秒
    宇宙桜との対話  ピアノ・ベーゼンゾルファー 13分
       (1)(2)(3)(4)(5) 
    <詩を朗読する詩人の会”風”>第368回より
                 ピアノ・ベーゼンゾルファー 
          詩朗読・佐古祐二 4篇 6分
          詩朗読・岡本清周 1篇 7分
          詩朗読・秋野光子 3篇 6分
    月との対話  ピアノ・アトラス 6分40秒
    ダイダラボッチ散歩クラブへの入会  ピアノ・アトラス 5分40秒


(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604
              定価1000円+送料200円  


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2010年09月23日

ホンワカピアノ

<ホンワカピアノ>  記 中尾彰秀      詩人・ピアニスト・ヒーラー

  「ドビリング-----生命の環-----」 中尾彰秀第13ピアノCD 70分 1曲
  の中程にある
  チャラ チャラ チャラ チャラ てなフレーズ
  デイズニーのファンタジーで
  あったような気がする
  コピーでも盗作でも記憶次元でもない
  無限の潜在から出て来た
  不可思議共通核なのだ

  どうやら私の潜在の中に
  色々な音楽の原点が
  内蔵されている
  森羅万象を内側に見出した
  それを、詩と言う

  他に、ピグモン ピグモンとか
  何かわけのわからない言語の様な
  時に、ショパンとかキ―スジャレットみたいな
  あくまでみたいなであり
  全く違う

  何れにせよ
  このピアノアルバム
  ホンマニホンワカホンノリホンワカ

  中尾彰秀ピアノCD「ドビリング-----生命の環-----」

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604
                定価1000円+送料200円
    


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2010年09月21日

回転ずし

<回転ずし>  記 中尾彰秀      詩人・ピアニスト・ヒーラー

 あなたの人生を至福にする百の詩集(73)

 「T.を買いに」  もりたひらく詩集 私家版 非売品 A5版 120頁
                      2007年出版 35篇

         「 回転ずし 」

<哀しみを トレイに乗せて 流してみた 誰か取って食べてくれないかな
  けれど 視界から消えたのも束の間 哀しみは また私の元へと 戻っ
  てくる 

  イクラやサーモン、ウ二、マグロ おいしそうなお寿司に はさまれて 
  二巡 三巡 より冷たく硬くなって 益々みじめになった

  私は独り・・・満席でも

  哀しみを あたため ほぐしてやれるのは 自分しかいないんだと 
  哀しみを 咀嚼して 味わって 呑み込んだ>

         挫折しても生きていくには勇気がいる。
        それにしても、挫折とは、哀しみとは何か。
        最近は、悲哀症候群てのがある。しかし、
        その本質とは何かを追求して、化けの皮を
        剥がし、質的に転換し、人生を変える事こそ
        勇気である。詩である。人間である。我々の
        魂の奥には、無限の愛があるから。

         何事も呑み込んで、排泄すると、自然との
        触れ合いが出来、生きる事の波長が変わる。
        同詩集の「みず」のごとく。

              「 みず 」

<真夏の生活に炎症をおこした 身体をいやすように シャワーを浴びた

  恋人に身を委ねた ときのように うっとりと 目を閉じて 深く 息を吐
  きながら 乳房に 腰に 腿のうちらがわに 吸い付いては おちてゆく
  おびただしいほどの雫を 感じながら 風呂場の排水口から みずが
  流れる 私の中から 少し疲れた 私のみずが 川へ やがては海へと
  還ってゆく

  いつのまにか 私のまわりを 風が揺さぶる 繁った木々の深い緑が
  陰をつくり そよぎだし

  清らかに みずとなって 私のなかに 流れてゆく>
  


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2010年09月20日

再びの音楽革命

<再びの音楽革命>  記 中尾彰秀    詩人・ピアニスト・ヒーラー

 私たちは
 いつから
 本当の音楽を
 知らなくなったのか

 音楽が
 譜面化される音楽革命が
 あってからだ

 本当の音楽は
 直接 魂からの響き
 譜面化によって
 間接化され
 魂は
 死んだのである

 直接
 詩魂からやって来る
 即興(インプロヴィゼイション)こそ
 譜面化と言う革命以前の
 本当の音楽だったのだ

 何れにせよ
 我々は
 日々何がしかに付けて
 何と多くの
 本末転倒をしていることか

 これを
 再びの音楽革命と呼ぼう

 2010年9月19日(日)午後1時
 中尾彰秀ピアノインプロヴィゼイションCD
 「宇宙桜との対話」 21曲 60分
 森羅通信の会出版 定価1000円
 に於ける一曲
 「月との対話」 6分40秒 ピアノ・アトラス
 聴きながら
 ふと

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604
                定価1000円+送料200円  


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2010年09月20日

机上の紙

<机上の紙>  詩 中尾彰秀      詩人・ピアニスト・ヒーラー

    三つ四つに
    無残にも手で切断され
    からくも
    人間のプライバシー
    守ってから
    次の行方待つ
    机上の紙よ

    天と地を結びつけ
    内なる宇宙に活とする
    そんな言葉であった気もするが
    何を記したかは
    もう論外

    あるのである
    灰となるまでのたゆたい
    月満ちる迄
    そのままに  


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2010年09月16日

にじのはし

<にじのはし>  記 中尾彰秀     詩人・ピアニスト・ヒーラー

  あなたの人生を至福にする百の詩集(72)

  「にじのはし」 北山りら詩集 竹林館 ポエムポシェット24 定価800円+税
                          出版2009年 40篇

         「 夜桜 」

 <くらやみも ゆめをみる そっとひらく はなのゆめをみる

  ちりゆくはなも ゆめをみる くらやみに まいちるゆめをみる

  やみにだかれて はなびらは よみがえる ひとつぶの ひかりに>

         「 にじのはし 」

 <鈍色の雨雲に 穴がある ほんのり 明るくなる地上

  生まれて すぐに息絶えて 影がほしいとさまよう 子どもに
  あわい光が 手をつなぐ 

  影のない子が 光の道にすくわれて のにやかにわたる にじのはし

  はぐくまれていた つかのまの記憶 しずかな安らぎに よみがえる

  空と地上をつなぐ なないろは おかあさんとつながっていた 命の帯>

         驚くべきイマジネイション。この短詩のリズム。
         この地上の物を思うやさしさ。弱きものへの思いやり。
         弾む音楽のごとき言葉。
         
         詩とは、やはり、贈りものなのであろう。心の奥から
         やって来る遙かな柔らかさ、と言う。

           


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2010年09月14日

竹林館祭2010

<竹林館祭2010>  記 中尾彰秀     詩人・ピアニスト・ヒーラー

 株式会社 竹林館
 と言う出版社が、大阪にある。
 ジャンルを超えた
 様々の出版を手掛け、
 社主が左子真由美なる美人の詩人
 のみならず
 美しい本作りはすこぶる定評がある。

 20年近く前
 絶対イケるんやと言う確信と共に
 スタートした竹林館は
 今や泣く子も黙る、いや、
 全国的に知らぬ者は無い程に成長した。
 まさに、日本の文化芸術を
 引っ張るべく、
 関西を中心に活躍している。

 当方が、お世話になっているのは、
 詩集出版である。
 これまでのところ6冊。

   <中尾彰秀詩集>

1994年 「気踏歌」  定価2300円税込
2000年 「呼吸のソムリエ」  定価3000円+税
2002年  「うちゅういち」  定価800円+税
2004年  「ダイダラボッチ散歩クラブ」  定価2000円+税
2005年  「レディナダ」  定価2000円+税
2007年  「龍の風」(「南方熊楠へのオマージュ」60分ピアノCD付属)
                          定価3000円+税

さて、<竹林館祭2010>の場所日時は、

2010年10月30日(土) 午後6時30分~9時
「リッツカールトンホテル大阪」 ℡06-6343-7000
   交通アクセス 阪神「梅田駅」西出口より徒歩約5分
            JR「大阪駅」桜橋出口より徒歩5分
            大阪中央郵便局より徒歩3分
参加費 8500円(食ドリンク付き)

主催 竹林館 ℡06-4801-6111 fax06-4801-6112
 
   


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2010年09月12日

ベイビーベイビー

<ベイビーベイビー>  記 中尾彰秀     詩人・ピアニスト・ヒーラー

 随分と悩んだのである
 「夢で作曲」なる表題にしようか
 「ベイビーベイビー」で行くか。

 前者なら
 たかが夢とばかにされ
 後者なら
 こんなメジャーなと
 ばかにされ
 どうせ馬鹿にされるなら
 堂々とメジャーで行こう。
 音楽的な価値は
 聴いた人が証明してくれる。

 この曲は
 いつでも何回でも再現できる
 名曲だ。
 第15アルバム「哀愁の140年」に収録。
 4分 ピアノ・ペトロフ

 そこで、どんな夢かと言いましたら
 アルバムにはこうある。
 「私は超美人のスパイ。国家機密をつかんで、
 某局から逃亡する。その途上、人ごみにまぎれ
 、赤いハイヒールをとある店で調整する。その時
 BGМが流れる。夢である」
 場所を間違えれば、非常に危うい表現であるが
 今の時代、ロードショウぐらいのものか。

 とにかく、その夢に出てきた曲を、作曲・演奏した。
 極上の愛溢れる、やさしさの----。数人の方から、
 涙が出て止まらなかったと、連絡いただいた。

中尾彰秀ピアノインプロヴィゼイションCD 森羅通信の会
  「哀愁の140年」 63分 11曲 定価1000円

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604
              定価1000円+送料200円  


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2010年09月12日

何の役に立つ

<何の役に立つ>  記 中尾彰秀     詩人・ピアニスト・ヒーラー

  何の役に立つ
  それを語るのは
  要らぬ説明
  しかし
  要らぬ説明それ自体が
  創造的であれば
  万事オーケイであるのが
  世界・宇宙の法則

  以前の当ブログ「金字塔」
  に記していない

  瞑想
  気功
  レイキ

  こよなく大切に実行
  生かされて此処に在ること
  愛に包まれた宇宙エネルギー
  そのバランス取りに役立つ
  まさしく創造の基  


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2010年09月10日

18年前

<18年前>   記 中尾彰秀     詩人・ピアニスト・ヒーラー

  18年前も私は私だった
  1992年
  平成4年
  花の40歳
  日本経済はまだ高度成長に浮かれ
  私も順調な仕事に浮かれ
  オームサリン事件はその後
  新宿での写真個展はその後
  神戸大震災はその後
  一方私は
  内なる魂を育てる詩を書いて
  シュールな風を吹かせていた

  アンサー(A)---------長い人生何れも行程(プロセス)。
  アンサー(B)---------その都度完璧な宇宙、不要なものはない。

          「壁」

<季節に空腹の壁は 日差しさえよければ 飛ぶ鳥さえも 呑みこむのだが
 はたして自らの意志か 壁に突き刺さり消える 野鳥の行方を追って 私も
またとある境地を 彷徨い彷徨い ついに突き抜けたのち 神秘な野原に咲く
花の花弁を 身体中くっつけたまま 同じ此処に居ると>

     中尾彰秀第6詩集「NUDETAOHOUSE」より
     森羅通信の会出版 定価2000円 A5版 25篇 89頁

(購入法)郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 2000円+送料200円  


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2010年09月09日

三龍一体

<三龍一体>  記 中尾彰秀    詩人・ピアニスト・ヒーラー

 中尾彰秀第18詩集「龍の風」を思うにつけて
 三体の龍が実感される。

 (1) 本体の詩群  シュール+リアリズム、27篇、128頁

 (2) 付属するピアノCD  「南方熊楠へのオマージュ」
        中尾彰秀ピアノインプロヴィゼイション、13曲、60分

 (3) 表紙   世界的ヒーリングピアニスト松尾泰伸氏のアルバム
          より了解を得ていただいた、龍のごとき写真。

 この詩集三冊購入すると、九龍(クーロン)となります。
 一冊ではサンロン、それで充分ですが。
 表紙の帯にはこうあります。
 「マグマとなって 噴出する 詩人の魂は 聖性を帯びた
     癒しの 風を 巻き起こす」
 なお、このピアノアルバムは、特に面白く、マンネリになりつつある
 私自身の即興に良い刺激を与えてくれている。そして、言うまでもなく
 新しいクラシックのごとき癒しの音楽が此処に歴然とある。また、2007
 年は「EARTHPOEM賞」受賞の年でもあります。思わず気の引き締ま
 る詩集なのです。

 中尾彰秀詩集「龍の風」 竹林館 定価3000円+税 2007年出版

(購入法)郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604(おお供養を世に苦労多し)
                      定価3000円+送料200円
                


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2010年09月09日

「待つ」も「松」の内

<「待つ」も「松」の内>   記 中尾彰秀     詩人・ピアニスト・ヒーラー

  ピアノがある
  偉風堂々としたパンフ
  真に受けていざ行ってみると
  電子ピアノ(キーボード)
  和歌山に限るのか
  何回かそんなことがあった
  スタインウエイよりベーゼンドルファー
  ベーゼンドルファーよりシュタイングラヴアーゾネ
  お金もないのに
  普段そう思っているピアニストにとって
  このずっこけは
  先制パンチだ

  調律ならぬ調整によって
  精妙な音質となる生ピアノを
  バカにしているのか
  解っていないのか
  立ててはならぬ腹も
  つい立ってしまうのだ

  <一句>
  
  ああこりゃりゃ待つも松だよ秋の空  


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2010年09月09日

誰の詩・誰の曲

<誰の詩・誰の曲>  記 中尾彰秀    詩人・ピアニスト・ヒーラー

  世界の皆さ――――――――――――――――ん
  ちょっとここらで
  心を豊かにしませんか

  それいいねえ
  誰の詩
  誰の曲
  私ので―――す
  と言えるようになりましょう

  これは
  著作権の問題ではない
  人間性の問題だ  


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2010年09月08日

同窓会

<同窓会>  記 中尾彰秀     詩人・ピアニスト・ヒーラー

 あなたの人生を至福にする百の詩集(71)

 「無限旋律」    森ちふく詩集  鳥語社  1700円+税
               2010年出版 A5版 53篇 122頁

 世の中、良くある質問。
 詩は、どうしたらうまく書けるんですか。
 真面目腐って、とある詩人は答える。
 これこれがどうのこうの、スットコドイ。

 上手く書こうとしていい詩は、出来たためしはない。
 詩を書く前に、人間でなくてはならない。
 魂の突き抜けた、天使でなければならない。
 それを忘れて、ちゃんとした詩は書けるわけがない。
 音大性がいくら譜面を覚えても、素晴らしい音楽とはならないのに等しい。

 ここに、詩を書きたくて書いたのではない素晴らしい詩がある。
 生かされた瞬間の強烈さに、自らはじけ飛んで、
 いつしか言葉となった詩。

      「同窓会」

<ことばにならない ざわめき 青春と敗戦を背中に 張り付いて生きてきた道
 空腹でキュウリをかじり合った 寄宿舎の仲間 深い井戸からはい上がった
 きずなは五十年をさか登る 高速エレベータ。 

 言葉を探すこともない ただ抱きあって 元気だった と てらいのない笑顔が
 せ―ラ服の乙女にもどって 青いモミジの手をからめ合った あの頃の匂いを
 かいでいる。 

 今も あの深い井戸で生きている 年令を確かめ合って 一年先の手形の青い
 葉に 雨がはじける音を聞きながら ちかい合う 再会。>  


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2010年09月07日

豊かなカラッポ

<豊かなカラッポ>  詩 中尾彰秀    詩人・ピアニスト・ヒーラー

  さあ みんなで
  カラッポになろう
  カラッポになって
  カッポレ踊ろう

  ピアノで言うなれば
  音と音の狭間の風のそよぎ
  調整しとかなあかんで―

  ふっと一息つく時の
  呼吸の深さ
  鳥の言葉発見して
  鳥と対話する

  感動・感情・情熱・熱血・根性・欲望パワー
  そんなもん捨ててまいなはれ
  きっちり捨てて
  むしろ何でもある静かな心の奥に
  見るのです
  現代人の忘れている最も大切な
  た ま し い

       「駐車場」

<ツイ―――――――――――――――――ーーーーーーー
 まるで呼吸するかのように 出たり入ったり 入ったり出たり
 そのままの姿で 数日止まったり 運転と言う形態で人間が
 舞うと言う形態で鳥が ボール投げと言う形態で少年が
 散歩と言う形態で犬が猫が私が

 さらに上空 雲 天才が絵を描き もっと上空 飛行機 UFО
 ホーほーほー
 もっともっと上空 星も銀河も静けさ三昧

 ツイーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 それら一切 掌中にしているカラッポ まぎれもない駐車場だ>

     中尾彰秀第12詩集「呼吸のソムリエ」より
     竹林館 定価3000円+税 平成12年出版
           A5版 30篇 108頁
     日の出の絵が光り輝く、癒しエネルギー溢れる詩集。
     10年前既に、波動の詩を書いていた歴史的詩集。
     2点の写真は、人間のド迫力と美しさが如立。

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604
                定価3000円+送料200円

  


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2010年09月06日

invisible あんびじぶる

<invisible あんびじぶる>  記 中尾彰秀   詩人・ピアニスト・ヒーラー

  あなたの人生を至福にする百の詩集(70)

  「invisible あんびじぶる」  左子真由美詩集 竹林館 定価1500円+税
                               出版2009年 26篇 64頁

  invisible--------見えないものが一番大切と言う意味。
           「星の王子さま」より

        「 道 」

<どこから どこへ 通じているのか 空の上から 鳥は 見ている
 その夜 新しい道が ひそやかな小道が 眠っている街の 家々
 の間から 蜘蛛の糸のように 白く 光りながら 草原を縫って
 ほそぼそと 開けていくのを それは 一条の祈りのごとく 大地に
 引かれた白い筋である その道を 夜ごと 歩くひとがいる 風と
 樹樹の間を ひたむきに 歩くひとがいる>

        「 輪郭 」

<りんごをなぞるように きみのりんかくをなぞる ふしぎだ せかいと
 きみとに さかいがあるなんて>

      何かの行為ではなく、生きているこの世界に本質として
     偏在する光に同化する心で、書かれた短詩。かつての俳句
     の達人のごとく、宇宙が自身に一体化する瞬間をサラリと。
      一篇に一作、添えられた白黒写真に象徴される人々の暮
     らしは限りなく愛しくて。
      もしも、あなたに愛犬があれば、観察しましょう。あまり内界
     と外界の区別がなく、愛に包まれていますよ。人間は、やたら
     知識で分析し本質を見逃しています。
      我々人間は、多少の訓練によって、波動エネルギーが解るよ
     うになって来ました。

  


Posted by nakao at 18:05Comments(0)芸術

2010年09月05日

金字塔

< 金字塔 >  記 中尾彰秀    詩人・ピアニスト・ヒーラー

  金字塔なるもの
  ついに打ち建てた

  金の字で書いた塔だから
  バブル弾け円高となっても結構値打ちがあるのか
  少なくとも
  新しい歴史を作ったことにはなるだろう。

  中尾彰秀詩集二十冊
  中尾彰秀ピアノアルバム十五枚
  (十六枚目は原版完成!!)
  詩誌「森羅通信」既刊百四十四号
  詩誌「EARTHPOEM」既刊百八号
  中尾彰秀写真個展シリーズ(主にペンタックスフォーラム)
  当ブログ四百項目以上
  「詩を朗読する詩人の会”風”」416回(三人目の世話人代表)
  「EARTHPOEMPROJECT」7回
  「和歌山詩まつり」3回

  次に成すべきは、
  場を提供して、ほんまもんを広め深める事。
  イベントのみならず様々の
  EARTHPOEMPROJECTの役割である。
  
    


Posted by nakao at 17:24Comments(0)芸術