2009年12月03日

光る骨

<<< 光る骨 >>>  記 中尾彰秀  詩人・ピアニスト・ヒーラー
                           ライブ&ライフコンサルタント

  -------- あなたの人生を至福にする百の詩集(32) -------

       「 光る骨 」 橋爪さち子詩集 書肆青樹社 2400円+税
                           A5版 29篇 125ページ

 「 変容 」  <月は 横たわった少女の腰骨から生まれる   か細く目鼻はまだ
          持たないが のっぺらぼうの顔の奥に 日ごと充ちてくる意志の芽
          ふつふつと春です   月は 横たわった少女の腰骨から育つ
          少女たちのさぐる指が くりかえし細い月に目鼻を描いては 空に放り
          投げるので いくつもの月が 少しずつまるみを増して夜空を流れ
          やがて それぞれの ゆるぎない在りかへと降り立つ>

      説明できぬ直観も、詩の福よかさなのだ。女性の腰の月との妙なる一致。
     大自然が体内に在ることを示唆する。月のリズム。細胞のリズム。感情に支
     配された女性という発想は、かつての男性と経済中心の考えの産物だ。つい
     先だって、丸正百貨店後の「フォルテ」に於けるヒーリング祭りでは、約300
     人中ほとんどが女性だった。ヒーリングとは、感情を超えた精神世界の、魂の
     ものである。真実は、その先、宇宙一体、空(くう)にある。あるいは、波動エネ
     ルギー。
      それは、生きることそのものとして、ゆるぎなく在りかへと降り立つ。  


Posted by nakao at 15:28Comments(0)芸術