2010年02月03日

NUDETAOHOUSE

< NUDE TAO HOUSE >  中尾彰秀詩集「NUDE TAO HOUSE」
                      森羅通信の会 定価2000円 1992年
                      A5版 88ページ 25篇
                      白い装丁が奥深さを物語る。

   「雑巾」

< なぜ落ちたと問わずとも
     落ちる落されるそのドラマは
        語らずとも
           素材の源泉は
              遙かインドにせよ
                 一万円札なら
                    物の五分もすれば
                       次の持ち主は現れる
                     街の路上で
                   初めて解放された雑巾よ
                 アスファルトは
               どんな瞑想の蜜味がする
             イカになって
           ウンコになって
         カメレオンになって
       ついには消失する >


       18年前の作。
       あらゆる存在に価値を見出すこの精神領域は、
       物性を超えた癒しの次元。
       とうに、近代詩や現代詩を超えたものが既にあるのだ。
       
       少し話はそれるが、和歌山市三木町の地蔵さんに4千
       万円が放置されていたのは、確か去年の2009年の事。
       結果、拾い主の物となり4か所に1千万円ずつ寄付され
       たそうだ。近所の人に聞くと、ワシが拾うたんやったらもろ
       とくのにと言っていた。しかし、大金過ぎて、何か空恐ろし
       いものがある。
    
       私の記録としては、30年近く前、15万円と宝くじと住民票
       を拾った。もちろん警察に届け、落し主に大層喜ばれた。

       月並みの言葉だが、人生お金より大切なものはあるが、お
       金はないよりある方がよい。

       中尾彰秀第8詩集 「NUDE TAO HOUSE」

    (購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604
                    定価2000円+送料200円
       

  


Posted by nakao at 17:35Comments(0)芸術