2009年07月23日

えくしいね---うちゅうの冬昼寝---

<< えくしいね----うちゅうの冬昼寝---- >>     中尾彰秀詩集+ピアノCD
                                 森羅通信の会出版 1500円

犬のごとき猫、猫のごとき犬が、うつぶせに寝ながら微笑する。ヘタうま絵の表紙は、著者の作。
このポーズは、直にアスファルトで内臓を温めるので、ずいぶん前から、犬猫の間で流行し、人間
達の岩盤浴の先駆けとなった。2003年出版、95ページ、A5版。製本せずに折りたたみ、CDと
一緒にナイロンに入れている。詩21編、19句、エッセイ数篇。セットのピアノインプロヴィゼイショ
ンCDは、18曲60分。

「 暇 」
<振り向くと 待ち受けているもの 角生やした妻? 持ち主のない一億円? 身に覚えのない苦
情? ソファのこっくりこっくりは 禁断の快楽の夢に染まる 芥子の花一輪手描きした ゴミ箱の真
横で ふと薄目開くと 人間の視線察知したのか 蟻のごときもの 一直線に走り去る 蟻の残した
直線は 山越え谷越え海越え地球ひと廻り ------- おい 孤高気どりはもうやめよ ------- 生死ひっ
くるめ そのものの真実 森羅万象 ゴミすらも 花に見える 秋の休日  暇は神様のくれた宝物>

   自らの香に酔う犬の冬昼寝 「冬昼寝」   女足出す夏の突風週刊誌 「ジャズと蝉」

詩 ------  「砂」「真昼」「椅子」「机」「地球」「まばたき」「時間を食べる怪獣」「秘儀」「洗礼」、他。
曲 ------  「ここより遙かなここへ」「OPENSKYプレリュード」「ひかり」「レディナダ」、他。

 我々はあらためて確証を得る。世界の詩も音楽も、ここに集約されつつ、愛いっぱいの波動つまり
は、光によって成り立っていることを。さらに、ユーモアと挿絵は、内なる世界の崇高さをやさしくも妙
なるものとして支えていることを。

   <えくしいね------うちゅうの冬昼寝----->   中尾彰秀詩集+ピアノCD

(購入法)  郵便振替  森羅通信の会 00940-4-29604(おお供養を世に苦労多し)
                定価1500円+送料200円
        ℡fax 0734227248



 
  


Posted by nakao at 15:36Comments(0)piano