2011年10月21日

詩人おれんじゆう

<詩人 おれんじゆう> 記 中尾彰秀            詩人・ピアニスト・ヒーラー

       詩は言葉ではない。
       生き方である。
       その普遍的哲学的証明としての
       雑感アンソロ(2)

 春の風----------遊
 夏の風----------押
 秋の風----------哀愁
 冬の風----------忍

 風の色いろいろあり
 風にさらされる人間も
 一匹の虫の如く
 地球という
 優しい空気抱く大風呂敷の中で
 風と遊ぶ
 そして自らの内にある風と
 いつしか同化する

         「風さん」     おれんじゆう

<春の風 見上げる空は さくらいろ
 そよそよ吹く風は すみれ たんぽぽと 遊んでいるよ
 風さん 私の頬を そっと 撫でて行った

  夏の風 見上げる空は おれんじいろ きらきら吹く風は
  サルビアの花たちと お話してる
  風さん 私の背中を そっと押して行った

 秋の風 見上げる空は あかねいろ さらさら吹く風は
 赤いもみじたちと 鬼ごっこしてる 
 風さん 私のスカート そっと ゆらして行った

  冬の風 見上げる空は ゆきのいろ
  木枯らし吹く風は カラコロロン落ち葉たちと 歌っているよ
  風さん 私の肩を そっと たたいて行った>

    「アンソロジー風Ⅹ 2011」 竹林館 より  


Posted by nakao at 17:51Comments(0)芸術