2013年12月16日

秋桜14号

<秋桜 14号> 記 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 世界を至福にする百の詩集(49)

 「秋桜------コスモス文芸」 第14号   発行責任者 志田静枝

           「沈む夕日・出でる月」

<中秋の名月とはこの事を言うのか 九月半ばの夕暮れに 西空はいまにも
 暮れようとして 太陽は西の残光の中にあり 存在感を放っている

 東の空の夕霞に ひそやかに ぽっかり浮かぶ月の顔 この幻想の世界は 
 どこから来るのか それは時空のたわむれか ひそかさも無くてはならない
 魅力だ

 そのコントラストの風景 時明かりの妙に 私は釘付けになる 今までにも
 出会えたはずなのに 感じなかったのは忙しさのせいだ それとも 無関心
 だったか

 なんと幸せだろうかこの瞬間 太陽と月の巡り合わせの美は 人心を酔わせる
 この日この時間 白い萩の花の落下に そっと寄り添い手に触れてみる

 昨日のこぼれ花の白萩も 形をなしたまま私の記憶の中にあり 残存とは
 思い出なのだ この感覚はずっとあって 私の中で美化しながら永遠に・・・>

         太陽は沈むが、消えるのではない。
         地球の反対側で燃えている。
         月は消えても、消えるわけではない。
         反対側で輝いている。
         宇宙の摂理を想う。
         人間の身体の中にあるあるのだ
         宇宙の摂理。
         ではなぜ、こうも美しいのか。
         人間の身体の中の美しき波動よ。  


Posted by nakao at 17:33Comments(0)芸術