2009年06月27日

詩<良いいさぎ>

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                        中尾彰秀(関西詩人協会会員、詩人.ピアニスト)

エゲツな

どこのやろ

風船のごとく希望で

目一杯膨れたゴミ袋

ふと見やると

プログ今で三分の一

ちらり見覚えあるメモ

何と我が家のだった

どんなものを入れたか

どうか事故もなくスムーズに焼却され

龍のポーズの雲にでもなって

いさぎ良く天へ昇っておくれ

ここのところ

近所の魚店では良いいさぎが立って並ぶ

彼ら彼女らは

もうまな板を覚悟しているだろうが

塩の臭いそのままに

生きたままどこかへ逃がしてやりたい

魚の来世は人になる

人の来世は魚になる

でもろくでもないことする世のお偉方

いさぎ良く処罰受けとくれ

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良いいさぎは今日も立って並ぶ

あるとないの狭間知る者は立つのだ

透き通った青空のため



  


Posted by nakao at 09:59Comments(0)芸術