2009年08月21日

アメジストドーム

<<< アメジストドーム >>>   詩 中尾彰秀    詩人・ピアニスト
                                   2007年「EARTHPOEM賞」受賞
                                   関西詩人協会会員・E.P.P代表
                               「詩を朗読する詩人の会”風”」世話人代表
                               既刊詩集19冊、既刊ピアノアルバム10枚
 とても窮屈な
 箱入りであったのだろうが
 ヒーラー仲間に守られて
 商社を通さぬ産地直送は
 きっと楽しい旅行
 はじめに掌を洞に入れるとムズムズひやり
 迷わず購入を決めたが
 実は
 我が家を選んだのは君だ


 凍結 爆発 埋没 圧縮
 ありったけの地殻変動
 はじめの一粒の結晶から
 数億年経て
 正座する地球がたたみこまれている
   
 
 今
 ここで
 一緒に
 在る
 永遠
 
 光の加減で七色の虹が出て
 君のまなざしに偽りはない
 我が家に来てから
 さらに輝きを増した理由は明白だ
 きみの役目とまでは言いたくない
 我々人間の忘れている大切なもの
 リターンしてくれる力
 私がお返しできるものは何もないが
 何事にもこだわらず魂の愛と平和に満ちた
 飛びっきり透明の心を
 そのまま君に返したい
 さして長くもない我々人間の歴史は今だに
 支配と戦争と金儲けで相変わらず
 血塗られているけれど

   


Posted by nakao at 14:36Comments(0)芸術