2012年07月13日

縄文

<縄文> 記 中尾彰秀           詩人・ピアニスト・ヒーラー

 みんなの人生を至福にする百の詩集(62)

  「縄文」 奥坂まや句集  ふらんす堂 2005年 定価2600円

      ひまわりの遠心力のなかに居り

      極月や滝壺を出ぬ葉一枚

      何も無き机のうへの秋のこゑ

      秋晴れといふまっすぐな言葉かな

      きりぎりす机の下の空気かな

   説明を良しとする詩が、余りにも多過ぎる。
   詩は本来俳句と同様にいらぬ説明はいらないのだが
   説明臭い作ばかりが注目されると
   いつの間にか説明詩が中心になってしまった。
   たまにかような引き締まる句を読むと
   心も魂もすっきりするのである。  


Posted by nakao at 21:51Comments(0)芸術