2012年07月30日

薔薇窓に光を

<薔薇窓に光を> 記 中尾彰秀                詩人・ピアニスト・ヒーラー

 みんなの人生を至福にする百の詩集(66)

 「薔薇窓に光を」 春木吉彦詩集 詩画工房 1991年 定価1600円 B6版 19篇 127頁

      自らのピアノアルバムに、薔薇の名の付くものがあるものだから
      何十回と漢字を書いていると、ようやく薔薇と漢字で書けるように
      なった。
      確かに難しすぎる漢字には閉口させられる。土と草の中に人が
      何回も入って微妙な・・・・・・・。
      このたび、詩集「薔薇窓に光を」を手にして、これは縁というもの。

               「眠り舟」

      <寝ござをもって風の道に さあ孫達よ 昼寝をしよう 一人二人
      三人 森の中 川の上を燐と輝いた光は転がって 夢と妖精と目
      覚めの果物をのせて 眠り舟が・・・・・・・・・ 宇宙からやってくる
      その風に身をおこう 妖精のざれ歌の戯れにまどろみ 眠り舟は
      海の中 ヨット 帆船のように スコールが降りやんで 蝉の声ま
      だら 今夜も晴天 夕食後 星の神話の中に うずくまり 星よ降れ
      星よまわるな おお流れ星 眠り舟は 銀河で海へ 星は宝のように
      豪華客船からボートがおりて おお 迎えに来る お祖父さんが
      通訳しよう お前達よ そんな時のため勉強しろよ>

      愛に支えられた思いやりは、想像力たる抒情の花を咲かす。
      想像力を超え、波動にいたると、その本質は光であると判明する。
      日々の暮らしをいかに光で満たすか。言葉を超え、音を超え。  


Posted by nakao at 16:06Comments(0)芸術