2011年05月11日

軸95

<軸95> 記 中尾彰秀           詩人・ピアニスト・ヒーラー

 何かの行為に集中するとき
 時間は極めて濃密に感じられる
 象 犬 猫 鼠 人間
 個別の生体の資質によっても
 もちろん様々
 短命のものは
 短い時間でも
 結構長く感じているのであろう
 体内時計があるなどと
 やっと人間の科学は
 言い出した
 ヒーリングの世界では
 タイムマシーンを人間は内蔵している
 なんて聞いたような言ったような

 さて「軸95」という
 極めて長い歴史持つ実績ある詩誌に
 投稿させてもらったことがある
 その一つを記す

         「時の内」

<時の内なるもの 青く色ずく風とぐろ巻き 果たして今は 本当に今なのか
 チェルノブイリ相も変わらず放射能帯び プルサーマルの嘘いつ気付く日本人
 世の中いかにであろうと 宇宙の中心ここなれば ここは常の今
 あと数日で 私は退職し 彼は単なる転勤 
 意味は大いに違うが 贅沢三昧昼食レストラン 等しき机の今
 決して満腹とならぬ 時の内>    「軸95」 2009年

      この作は、今だ詩集には載せていない。
      中尾彰秀希少の詩。  


Posted by nakao at 14:32Comments(0)芸術