2010年12月06日

机上の紙

<机上の紙> 詩 中尾彰秀       詩人・ピアニスト・ヒーラー

  三つ四つに
  無残にも切断され
  からくも
  人間のプライバシー守ってから
  次の行方待つ
  机上の紙よ

  今となっては
  何を記したかは
  もう論外
  いざこの状態で
  あるいは
  書くことより深い
  断片やら
  ノッペラボウの
  哲学的超越性
  思いつつ

  やさしさをのみ
  引き受けて在るもの

  灰と成るまでのたゆたい
  灰と成ってからのたゆたい
  月満ちるまでそのままに  


Posted by nakao at 17:31Comments(0)芸術