2013年01月12日

現代生活語詩集

<現代生活語詩集 2012 空と海と大地と> 詩評 中尾彰秀         詩人・ピアニスト・ヒーラー

 みんなの人生を至福にする百の詩集(100)

 「現代生活語詩集 2012 空と海と大地と」  竹林館 2012年 A6版 360頁 定価2500円+税

         生活語と言えば随分と魅力的である。
         各地方の方言が思い浮かぶ。
         さどかし地方の味のある言葉や習慣が
         あるに違いない。
         北海道から沖縄まで
         日本列島縦断かな。
         文化や民族の本質が
         垣間見えるやも知れぬ。

         というのが大方
         初心者の思いであろうか。

         しかし
         詩とはそんなものではございませんよ
         生きとし生きるその場での
         認識哲学思想社会批判宗教
         生き方生き場仕事
         それらを反映したものが
         生活語詩である
         イコール方言で
         安易にメジャー化を目論んだら
         それは本末転倒も
         はなはだしい。

         むしろ
         日本民族の恥部に触れてでも
         詩人の魂の純粋なひらめきによって
         生活を日本を世界を
         変革してゆく
         心の革命と勇気をこそ
         素晴らしいものとして
         期待しましょう。

         何れにせよ
         またしても
         日本の政治経済は
         自然を破壊する20世紀型の
         物欲に走り続ける模様で
         それは国民の自ら選んだ道であるが
         インフレと生活費暴騰、消費税アップは
         迷惑千万
         低所得者の悲鳴が
         轟音を上げている。

         しかしそもそも
         人間は物象を超えて
         崇高な存在だから
         へこたれることなく
         希望を持つべし。

         全国より153名の詩人たちが
         参加したアンソロジー。
         
         



           


Posted by nakao at 16:28Comments(0)芸術