2012年08月20日

夢紡ぐ女

<夢紡ぐ女> 記 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 みんなの人生を至福にする百の詩集(74)

 「夢紡ぐ女」 すみくらまりこ詩集 竹林館 2009年出版 B6版 146頁 60篇
                           定価1500円+税

      大自然に素のままで触れることが出来るほど
      人間は純粋ではない。そう思い込んでいる理
      知。それを知っている理知。形骸化された欧米
      文化に、神は死んだと言う代わりに、抒情はひ
      とつの波となる。魂は美しい言葉に象徴され。
      なお、右ページには英文が付されている。

         「水脈」

<こころの井戸を掘る。 水脈を求めて掘る。 時に濾されて
 湧き出ずるのは、 甘い淋しさだけなのに。>

         「花の影」

<花よ、 美しすぎるのは罪だ。 一点の疵もなく、 咲くのは
 悪だ。 そっと花影に触れる。>
        


Posted by nakao at 11:19Comments(0)芸術