2010年04月25日

粒子空間

< 粒子空間 >  記 中尾彰秀   詩人・ピアニスト・ヒーラー
                        アフラック代理店中尾直司

 あなたの人生を至福にする百の詩集(40)

 香山雅代詩集 「粒子空間」   編集工房ノア 定価2000円+税
                   A5版 30篇 111頁 2008年出版

 2009年10月 「詩を朗読する詩人の会”風”」 第405回ゲスト

     「光の橋となって」

<斉(ひと)しむ 合唱隊のなかに わたしは いなくなる と ひとつらの
雁の 渡りが 光の橋になる ときがある ひとり ひとり 無人の牡丹
と呼ばれる しろい花弁で   貴に 浮び   橋を 渡ってゆくように
光と 影の 粒子が 珠数つなぎに 空気中に   澄んで 明滅する
波が 散りじりに 飛沫き 天の衣に 透けて   泡沫になる   可視の
羽を 博ち震わせ 夢い 音を 彼方へ 重ね 奏でる
一瞬 ひかる 橋となって>

     光の橋の架かるのは、外界ではない。内なる無限に架かる。
     無私と同時に、外界は内界となる不可思議。無私なる覚醒を
     得るため、闇を彷徨う現代の知性的人間に、カツ!を入れ宇宙
     転換、能楽の手法を取り入れた詩群。知性では世界の根本を
     理解出来ない事を熟知しているのだろう。優しきヒーリングの広
     まっている現代であるが。  


Posted by nakao at 17:24Comments(0)芸術