2013年11月21日

間合い泥棒

<間合い泥棒> 記 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 和歌山から出て行け
 弱者をいじめてどうするんだ

 何処からの声
 身に覚えがないので
 キョトンとしながら
 私は歩を止めた

 どうやら身障の方が
 駐車場に車を入れるのに
 非常識なほど
 ゆっくり大きな間合いを
 取っているところに
 私はサッと駐車してしまったのだ
 私はとうに車を降りて
 青空を眺め歩いていた

 身障者マークは
 他の車からは見えない
 それを御存知ないのか
 確かに私は
 間合いを泥棒した
 ごめんねごめんね
 しかしこれは無理というもの
 もっと目立つ身障者マークが必要
 ここはひとつ
 国の機関と喧嘩せねばならない
 
   


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2013年11月21日

本物の音楽

<本物の音楽> 記 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

      -----中尾彰秀詩音講座(14)-----

 今ここに居ながら
 どこにでも居る
 光の帯まとい
 地球の胎動ひとからげ
 妖精の微笑と
 一本の花背に
 永遠の魂の息吹きは
 祝祭のごとく
 天降る旋律よ

 つい先日の夜
 「マジカルミュージックツアー」にて
 25分のピアノソロ

 使い込まれた
 ヤマハグランドは
 乗りに乗ったとき
 無限野原へ解き放たれる
 単純なフレーズは
 この世でない処からやって来て
 この世の人々に生きる勇気と
 優しさを与えてくれるのだ

 久し振りにやって来た
 夜のライブハウスは
 大黒様の黄色い
 雨のマントに包まれ

 中尾彰秀第23ピアノCD
   「黄色の囁き」
 2013年 60分 ソロ+詩朗読
 森羅通信の会出版 定価1000円

 (購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604
               定価+送料なし  


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2013年11月21日

不毛の宝

<不毛の宝> 記 中尾彰秀                詩人・ピアニスト・ヒーラー

 一見ロクなもののない
 不毛の地にこそ
 宝はある
 自ら宝になれば良いのだ
 そして
 その地の不毛であったことが
 あなたにとって
 さらなる宝となる  


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2013年11月15日

ありがとう観行

<ありがとう観行> 記 中尾彰秀                詩人・ピアニスト・ヒーラー

 はがき大の紙
 御堂筋のど真ん中で
 一人一人に
 手渡している青年
 少しネクラかもしれない
 紙面には
 こう書かれている

 ありがとう観行

 天さまありがとう
 お父さんお母さんありがとう
 家族のみなさんありがとう
 人類すべてのみなさんありがとう
 今日一日ありがとう
 最高です

 昨今の若者は
 戦争のないのをいいことに
 しょうもない個人の
 欲望感情娯楽に
 専心するばかりであるが
 中々大した行為だ
 この紙は
 紙自身にエネルギーがあって
 すんなりカバンに入れられ
 電車にゆらゆら
 机上にやって来た時
 いかがと機嫌を取るまでもなく
 セコい詩人に
 利用される運命にあった
 ありがとう  


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2013年11月15日

お婆ちゃんの柱時計

<お婆ちゃんの柱時計> 記 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 世界を至福にする百の詩集(42)

 「お婆ちゃんの柱時計」 山本なおこ詩集 2013年 竹林館 1500円+税
                           A5版 39篇 104頁

        「かなしみ(一)」

<きょうもまた かなしみがさえずりだす

 きのうよりもっと痛く もっと激しく

 何がどうということではない バラの花が咲くように

 かなしみが咲くのだ こつんとこの胸の底に>

        「めぐりあい」

<人差し指を空にかざせば 糸トンボの止まるような

 ちょうちょの止まるような こころすべてが愛おしい

 明日あなたは何を食べるの 明日あなたは何を着るの

 明日あなたは誰と話すの こころ全てが愛おしい

 あなたがそばにいてよかった いまこの時が

 すべての宇宙のはじまり 生きているすべてが愛おしい>

      豊かな自然環境で育った者は
      それ自体宝であるが
      暮らしに愛をもってすれば
      日々のあらゆるものは輝く
      それはまさしくそこにある
      大自然ではなかろうか
      ひとつひとつのものは
      そして美しいシンフォニーを
      聴かせてくれているのだ
      哀愁はスパイスのごとく
      巡り合いは必然として
      思いやりは深く深く
        


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2013年11月08日

12月1日ライブ

<12月1日ライブ> 記 中尾彰秀           詩人・ピアニスト・ヒーラー

 EARTHPOEMPROJECT第19回
 
 2013年12月1日(日) 午後2時~4時
 場所 音楽文化堂3Fホール

   和歌山市雑賀屋東ノ丁71  定員30名 入場 1000円茶菓付き
     電話 073-422-3562 デイアパソングランドピアノ使用
     南海和歌山市駅南徒歩15分 和歌山城西南端となり
               上野山書店東前、近代美術館北スグ

 本物のライブ
 過去の音楽のコピーではない
 世界唯一
 今ここに天降る感動
 
 詩----生死の関わる魂の言葉
 音楽----日の立つ木の上の精霊を楽しむ

 魂より出自する愛と平和の詩・音楽を
 創造する「EARTHPOEMPROJECT」
 今回は第19回

 テーマ  「ポエムタイムトラベル」

 数十年前の初めての詩と最新の詩を
 並べて朗読し、時代を超えた人間の本
 質をあらわにすること。
 初心者で1~3年、ベテランで30年以上。
 このタイムラグによるギャップは、正しく
 タイムトラベル。そこにあるのは、成長か
 堕落か成仏か果たして。
 いかなるものであろうとも、受け入れ、生
 きて生きて生きて生き抜く勇気を持ちまし
 ょう。

 取り繕って出来上がったものを、上手に
 朗読しても何の感動もありません。私は
 多くのイベントでバカバカしい思いをして
 来ています。主催者は私でないと、奇跡
 のインプロヴィゼイションも詩と音楽のオリ
 ジナルセッションも出来ないのが現実です。
 日本はもうそろそろ本物に目覚めねばなら
 ない。テーマを前提にして、出演者は好きな
 事をするでしょう。音楽家も詩人もいるのだか
 ら。そして私は私で、またしても奇跡を起こし
 ます。

 (出演者) 中尾彰秀 詩・ピアノ 武西良和 詩 くりすたきじ 詩・歌ギター
        中川たつこ 詩  水沢碧 詩  吉村郁美 ピアノ
        岡崎能也 歌・ギター  林メグ 歌  紫翠 詩
    当日は飛び入りオーケイ!!
    予約なしで当日来場歓迎
    詩集及びCD当日机にて販売いたします
    書店では入手できない、生涯の宝になるものばかりです!!

 (主催) EARTHPOEMPROJECT 代表 中尾彰秀
      641-0041 和歌山市堀止南ノ丁3-19 電話fax 0734227248


  


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2013年11月08日

特定秘密保護法案

<特定秘密保護法案> 記 中尾彰秀             詩人・ピアニスト・ヒーラー

 特定秘密保護法案は
 廃案にせねばならない

 本来、国と国民を守るためのものであるが
 その秘密を保護するしないを
 線引き出来る
 ちゃんとした政治家もブレインも
 居ないがゆえ
 全く信用出来ない

 誤った法を押し付け
 後で誤ったと判じ
 もし修正するにせよ
 修正するまでに
 多くの犠牲者が
 出るのは自明

 毎年数千万円の
 血税からのギャラをもらって
 国を引っ張るお方がたは
 妙な法律よりも
 その都度賢明な判断が
 出来なければならない
 ひょっとしたら
 その都度の賢明な判断が
 出来る自信がないのだろうか

 ちなみに
 私のピアノインプロヴィゼイションは
 その都度完璧な音楽が
 天降って来る
 作曲700以上
 アルバムは24枚出版
 毎日が奇跡なのでございますよ
 てなもんや

 (一例) 中尾彰秀第24ピアノCD
       「みなもとのよっしいー」
      森羅通信の会出版 定価1000円 65分
 (購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604
               定価+送料なし  


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2013年11月07日

詩集「気踏歌」追記

<詩集「気踏歌」追記> 記 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

       きとうかきとうかきいとるか・・・・・・

       中尾彰秀詩音講座(15)

 思い出したように
 帯が巻かれていて
 黄金に輝いていたのだ
 地球を取り巻く
 エネルギー体あるいは
 宇宙の背ビレのごとく
 私は腰帯をそそくさと解いて
 恥ずかしい私の全てを
 神に見てもらうかの如く
 表紙帯を読む

    「中尾彰秀詩集「気踏歌」の表紙帯」

 <沸騰するエネルギーは根の国のスサノオノミコト。噴出する
  角度は大地を、宇宙を目指す、あの南方熊楠。想像力の巨大
  さはフランスルネサンスの作家、フランソワ・ラブレー。見よ、こ
  の人を、聞け、この詩人の多元的な言葉の宇宙のかなたにとど
  ろかす響きを。巨大にして猥雑、わいらつにして陽光を浴びた詩の
  数々。過去を現在を未来を射抜く詩人の言葉、詩人の啓示、詩人
  のささやき。>

 (購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 
               定価2300円+送料なし

   


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2013年11月07日

水牛の肉

<水牛の肉> 記 中尾彰秀                詩人・ピアニスト・ヒーラー

        がんばれ本物!!

      中尾彰秀詩音講座(14)

 38年程前
 ネパールはポカラで食べた水牛の肉
 ねっちりと固く
 噛み締めると草の味がした
 これこそ本物の肉

 せっかくのいい肉を
 堅いと文句言う馬鹿の為
 柔らかい偽肉(加工肉)で
 偽装していた
 多くの高級飲食店
 馬鹿に左右されない
 堂々としたプロ意識が必要ですぞ!!

 そう言えば
 10年前某レストラン喫茶で
 日替わりランチを注文したが
 たまたまその日はトンカツ
 豚ちゃんの名は桃子
 嫌々食したが
 柔らかく極めて美味であった
 しかしその味は
 言うまでもなく
 添加されたもの
 美味だけに走るのは
 ただの阿呆
 2回目は御遠慮いたします

 何れにせよ
 人生
 馬鹿の意見に
 左右されてはいけないのだ

 私のピアノインプロヴィゼイション
 たかが習ったものでなく
 その場で宇宙一体となり
 直接天降る奇跡の音楽
 誰それの作曲の曲など
 やっておりませぬ
 その都度オリジナル
 世界唯一なのよーん
 詩にせよ同じく
 派閥レベルを超えた
 宇宙一体波動癒しリアリズム

 詩集21冊
 ピアノアルバム24枚
 世界中へ好評発売中!!  


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2013年11月06日

中尾彰秀詩集「気踏歌」

<中尾彰秀詩集「気踏歌」> 記 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 世界を至福にする百の詩集(41)

 「気踏歌」 竹林館 1994年 定価税込2300円 A5版 28篇 104頁

        「まどろみ」

<ありかけて ありかけようとする 風景の間合いの空虚 
 人間はじまり 生きとし生けるもの 死にとし死せるもの
 みな帰りゆく

 そのままで まどろむ 言葉の骨格の繋ぎ目踊り 隠された秘法
 受け継ぎ 袋一杯の身体60兆細胞よ

 内へ内へと近ずけば どんなものも持っている あえかな祈りの形は
 もう地球に融け融けゆき 祈りそのものより その場所全体が 
 まどろみながら その都度 粉微塵になって 瞬間で永遠の祭りを
 している命だから なんと無心に私は 日本和歌山市和歌浦水軒口
 かつてあった海に面する 田んぼの畦道の 遥か一直線縫い目を
 自転車走らせることか>

       具体性がないのかなと
       読み進めると、最後に
       自転車乗っている、と
       書かれている。
       正しく、その瞬間を永遠
       のごとく掘り下げた一篇。
       これが本当のリアリズム
       であり、存在の奥に網羅
       された森羅万象と一体化
       する日常の奇跡である。
        


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2013年11月06日

加納由将詩集

<加納由将詩集> 記 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 世界を至福にする百の詩集(40)

 「夢想窓」 創芸出版 1999年 定価1300円+税 A5版 32篇 96頁

      「誰もいない公園」

 <公園のブランコ 誰もいないのに揺れている どんな人が座って 揺られていたのだろう
  何かを待っている子供 心が自由な小学生 機械になろうとする中学生 機械になってし
  まった高校生 世の中が嫌になった大学生 それとも 春を追いかけすぎたОL 僕には
  誰だか分からない

  もう公園には誰もいない 砂場であそぶ子供も 滑り台を大きな声で滑お降りる子供も
  野球をする子供も サッカーをする子供も 誰もいない

  どこへ行ったのだろう 夕焼けだけを残して>

      そこはかとなく寂しさは降ってくる。
      そこはかとなく降ってくる寂しさは実は
      宇宙エネルギーである。
      我々人間が
      この地球に築いて来た
      文明を凝縮させた
      本体としての生命エネルギーでもある。
      決して、幻想ではない。
      我々の実態なのだ。

      そして
      実態を超えたものは
      エネルギーを止揚し浄化した
      誰にもやって来る
      賛歌のごとく
      夕焼けなのだ。

      一般論を実体であるかのごとく
      軽はずみに
      小中高大学・・・
      とやってもそこには真実はない
      たかが就職でなく
      世の中を変えようとする
      大卒インテリを
      お忘れなく。

      
  


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2013年11月05日

著作権の無意味

<著作権の無意味> 記 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 何と馬鹿げた幼稚なこと
 著作権料の取り合い

 著作権料の要る
 演奏も放送も
 もうやめなさい

 ライブハウスでの奏者は
 初めからオリジナルを
 やりなさい

 かつての詩人の詩を
 勝手に読むのは
 田舎の文化祭として
 見よ!!
 詩人は常に
 自らの世界唯一
 オリジナルを朗読する
 私はその上に
 世界唯一オリジナルの
 ピアノインプロヴィゼイションをするが

 音楽の著作権どうのこうの
 なんと幼稚な馬鹿げたことだろう  


Posted by nakao at 16:35Comments(0)芸術

2013年11月05日

図書館の詩

<図書館の詩> 詩 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 人間はそもそも
 細胞一つたりとも
 一般論で
 成り立っていないから
 例え一歩たりとも
 図書館に入ると
 一般論の洪水に
 四方八方襲われ
 ブデブデブデ
 細胞の狭間の
 奥域の魂は
 何かに急き立てられるがごとく
 腰落としつま先立って
 ああこりゃこりゃこりゃ
 
 そこで
 少しちびりつつ
 がんばればチャンス到来
 教科書にも本にもない
 枠越えした
 至福を見い出せる

 少し黄ばんだよだれ拭き
 冷静取り繕い
 ああそれそれそれ
 さらに歌い踊れば
 恐れ入りました
 万の神々より
 幾滴かのキラリキラキラ
 キラリを飲むのだ
 疼く第三の目で
 それからゆっくり呼吸し
 ムンズと宇宙を下腹に入れ
 図書館の入り口に立ち
 またねとウインクする  


Posted by nakao at 16:19Comments(0)芸術

2013年11月04日

お喋り冷蔵庫

<お喋り冷蔵庫> 詩 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 コッコトココ
 コッチョン
 コチンコチン
 コッゴチン
 コッゴテン
 コテコテコテ
 コッチャン
 コッタン
 コックーン

 コで始まる
 お喋り冷蔵庫
 大自然の食材の
 力を借りて
 人々の内なる宇宙を
 開眼している
 物事の判断を
 冷静にさせる
 その力たるや
 世の奥様方に日々
 絶賛されるものの
 深夜皆が
 寝静まった頃
 さらなる魂の奥域への空腹は
 いよ激しく
 やはり寂しいのだろう
 もっぱら独り芝居に励み
 テレビドラマ・ドクタ―フーのごとく
 過去未来自由に行き来する

 宇宙の摂理は
 常に平和な始源に戻る
 人間の欲望は
 限りなく破壊する
 原発やリニア新幹線を推進する
 アホの国の政治は
 つい今しがた凍結して  


Posted by nakao at 15:40Comments(0)芸術

2013年11月04日

島田陽子遺稿集

<島田陽子遺稿集> 記 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 世界を至福にする百の詩集(39)

 「じいさん ばあさん」 詩とうたと自伝  島田陽子遺稿集 編集工房ノア 
                          2013年 344頁 定価2500円+税

        随分と
        自分と違う傾向の詩も
        批評してきた
        そういったものは
        深さの点が物足りないが
        違うだけに斬新に
        思える場合もある
        故島田陽子氏の遺稿集
        「じいさん ばあさん」
        ぶ厚い立派な本
        平和を求めつつ
        魂は癒しに至らず
        見事に自意識の闇を闊歩する

        「たまたま そこに」

 <いつもと変りなく 駅のホームでひとは待ち いつもと変りなく 電車が来た
  突然 ひとりの男がホームから落ち すぐさま異国の若者が線路にとび降り
  つずいてもうひとりが・・・・・

  たまたま そこに居合わせただけで ひとは不幸な主役となり 息を呑む観客
  となる 演目も台本も知らされずに

  あの日も いつもの朝と変りなく 川は静かに流れ 超高層ビルの窓は陽にきら
  めいていた 惨劇がひそかに用意され 見えない幕が既に上がっているのも知ら
  ず 

  わたしたちは許されていない あの朝から目を外らすのを 多くのものを失って
  なにかをすること なにかをしないこと ゆれ動きながら足場を求めた いずれの
  罪をも荷わずにはすまなかった 乾いた貧しい土地に住むひとびとの いのちを
  しぼる呻きが聞こえる

  祈りは届かない 言葉は届かない 闇は深くなるばかりだ>  


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2013年11月03日

囁く囁き

<囁く囁き> 詩 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 どこかしら
 遠くから
 囁く 囁きが
 百の森と
 三つの大陸と
 二つの海と
 幾つもの時代
 経ることによって
 今ここに改めて
 囁く 囁き

 重力が消えた
 大気は透明を数倍上げた
 強欲を跳ね飛ばし
 誰しもがさわやかな笑顔に満たされる
 朝の十時半
 歩けば至福の歩き
 息すれば至福の呼吸
 この囁きを運んでくれた風
 ありがとう君のうなじ

 数億回以上であるのに
 初めてであるかのごとき
 囁き

 今この胸の奥
 ほんの数センチの無限
 宇宙の端から
 端までの距離
 等しく
 このことそのものが
 至高の真実
   


Posted by nakao at 18:08Comments(0)芸術

2013年11月03日

まやかし

<まやかし> 記 中尾彰秀             詩人・ピアニスト・ヒーラー

 誰それの作曲を
 上手く奏じている
 果たして本当に上手いのか
 下手なのか
 どちらでもよい
 独自の味わいなら
 初めから独自の曲をやりなさい
 他人の詩をいくら上手に読んでも
 詩人でないのと同じ

 今ここで
 作ったのでない
 まやかしには飽いた
 まやかしの為に
 一体何億人が嘘の感動をし
 拍手してきたのか
 不思議な人間の歴史には
 金儲けに関わる多くの邪悪が
 たむろしている

 私のこの驚きに
 あなたは驚き
 驚くあなたに私は
 もう一度驚く
 本物は
 その都度の天降りなのだ
 これが
 インプロヴィゼイションの意味

 二度と同じ演奏は
 出来はしないが
 毎日毎日は
 同じ日がないのと同じく
 同じ演奏をすること自体
 邪道なのだ
 世界唯一インプロヴィゼイションの価値

 その都度
 奇跡的に出来た曲にある
 癒しエネルギーに
 ああ嬉し恥ずかし
 びっくりしたなあモー!!

 世の人々は
 繰り返し覚えた
 記憶の音楽を信じているが
 即興をまやかしと思っているが
 本質は逆なのである!!
 

   


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2013年11月02日

カムに乗る

<カムに乗る> 詩 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 カムとは
 英語のCOME
 来る
 COME
 どこへでもコロコロ転がる
 英語の書体

 カムに乗る

 調子の出て来た時
 確かに感じる
 背を押す力
 財産を求める
 足の痛みは
 美少女を夢見る
 胸のつかえと共に
 とうに消え
 すがすがしくそこに向かえば
 信号は全て青になる
 赤になったら
 この人生忘れ物はないか
 再考する

 程良い速度で移動しながら
 私は発見する
 目的地は
 今ここであると
 既に完璧に成就されている宇宙なのだ
 気付きによって
 地球という足場もろとも
 虹に包まれ
 呼吸のまるい底辺で
 無限の静けさ開花し
 たゆたいたゆたいやって来ている
 黄色の蝶とともに

 
 
   


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2013年11月02日

食の偽装

<食の偽装> 記 中尾彰秀                詩人・ピアニスト・ヒーラー

 最近ツトに露見される
 高級レストランの偽装

 利益を上げる為
 安い原料を使い
 意味のない高級を語る詐欺
 中毒を起こしたわけではない
 違法と言えば違法だが
 原料は安くとも
 安全でおいしく健康にも良ければ
 問題なしだ

 しかし返金には
 応じない店が多い
 返金など不要だと私は思う
 騙される方が悪いというわけではないが
 二度とその店に
 行かなければ良いのだ
 その客どころか
 その他の客も
 もう行かないはずだ
 10年でほとぼりは覚めるだろう
 
 そこはもう行かぬという
 客の対応こそ
 飲食店に反省を促し
 正直さを育成する

 医食同源を忘れてはならない
 身体細胞の宇宙を育てること
 高級さより
 健康さこそが
 食の本質である
   


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