2011年11月18日

百済野

<百済野> 記 中尾彰秀          詩人・ピアニスト・ヒーラー

 みんなの人生を至福にする百の詩集(33)

 「百済野」  矢島渚男句集  ふらんす堂 2667円+税 A5版 2007年

      
      股ぐらに山羊の頭突きや青嶺晴

      冬の雨鮭の骨圭を洗ひをり

      山繭を拾ひし春の嵐かな

      巨石立て何祈りしか春日満つ

      浮寝せん辺りの花を呼びあつめ


  俳句にもある
  シュールレアリズム
  中々の現代芸術である
  最後の一句など
  生死一如の香りが立ち込める
  かような良い句を読むと私はつい
  やったでベイビー!! 
  と声を出す

  先日の週刊誌によれば
  百歳超えても
  青年並みの脳味噌の御方
  散歩と俳句と音楽とを
  やっているらしい
  しかし
  やたら社会批評は長生きにマイナスだが
  いざエゲツない社会害に出くわしたら
  命を落とすことを忘れてはならない  


Posted by nakao at 18:29Comments(0)芸術