2011年10月11日
眩暈
<眩暈> 詩 中尾彰秀 詩人・ピアニスト・ヒーラー
ふかいふかいふかい底部がある
あさいあさいあさい表面がある
何も深い井戸を掘って
面に見せつけなくとも
深みは完璧に深く
面は完璧に浅く
完璧の内にある無限の静けさ
今夏も百万の一億の数兆の
蝉はひたすら鳴き
静けさを際立たせる
耳をつんざく蝉の鳴き声に
クリアな静けさを感じる
この秘技は
芭蕉の蛙に発しまして
ピアノインプロヴィゼイションに応用
絶対矛盾の同一は
梵我一如に似ている
古代海底が隆起し
山となったここは
混沌として
一対のお互いを
含み呑み込む渦が
真新しくいきり立っている
眩暈噛み締めながら
山の団地の中で
ついに重力超えた私を
私は眺める
ふかいふかいふかい底部がある
あさいあさいあさい表面がある
何も深い井戸を掘って
面に見せつけなくとも
深みは完璧に深く
面は完璧に浅く
完璧の内にある無限の静けさ
今夏も百万の一億の数兆の
蝉はひたすら鳴き
静けさを際立たせる
耳をつんざく蝉の鳴き声に
クリアな静けさを感じる
この秘技は
芭蕉の蛙に発しまして
ピアノインプロヴィゼイションに応用
絶対矛盾の同一は
梵我一如に似ている
古代海底が隆起し
山となったここは
混沌として
一対のお互いを
含み呑み込む渦が
真新しくいきり立っている
眩暈噛み締めながら
山の団地の中で
ついに重力超えた私を
私は眺める