2009年06月27日

詩集<家幻記>3つの予言

世界の詩人、中尾彰秀
3つの予言内包した第一詩集<家幻記>   森羅通信出版1000円

(1)  将来の大詩人  (2)  言葉芸に止まらぬヒーラー  (3)  世界的ピアニスト


 予言は誰がする。ひょっとしたら貴方かもしれぬ。少なくとも私自身の意識ではない。私自身
の無意識の奥の奥で守護しておられる大宇宙エネルギーなのであろう。1979年9月13日、
発刊されたのだから30年前。何のキャリアもないまま、足の捻挫で入院中に一気に書き上げ
た詩集。アホが入院しよってからにと言われつつ、世界的大詩人の一歩を踏み出したのだ。そ
の確証を得たのは、詩人青木はるみ氏のお陰である。21篇の内<壁>と言う作を気に入った
様で、出版直後大層なおほめの言葉をいただいたのだ。まず(1)として私のお気に入りの1作
を引用する。

<花>

住むことは  悲しむことさ  知っているかい  風のすすり泣きを  歌唄う魚たちを  畳から

噴き出すのは  疲れた水泡だよ  桟から走り出すのは  旅を忘れぬ殉教者たちだよ  襖

に張りめぐっているのは  死者たちの眼光だ    苔の燻ぶるように  古代の祭壇が出てき

ては  天井を乱打する  名もない小童  こんなところへ踊りに来るなんて  床間めがけホッ

プステップ  ----それでいて  静かに微笑むのはなぜだろう  それでいて  風船よりも軽や

かに走るのは  なぜだろう  君の丹前の袖から  腐魚が一匹  汗のように滴っては  孤

独な少年を慰める  車に踏みつぶされた猫  の眼球に  いたずらっぽく  夕陽を刺青して

みせるのも  小童よ お前だな  天井に寝そべってから4,5日  プンプン プンプン  海が

臭うのは  やはりお前の仕業なのかい  つい今朝がた  お前の残した闇から  とてもきれ

いな花が咲いたぜ >


 そしてこの詩は、世界の不思議な魂の方向を指し示す。(2)の理由だ。さらに、(3)の理由とし
て、最終の1篇<ピアノ>。まだピアノに触れたこともないのに、正しく予言として、<ピアノ>の
最後の短歌。   

        風しぼるピアノ弾みて遙かなる聖火のごとく鳥翻り

   中尾彰秀詩集 <家幻記>  詩21編、赤い表紙、52ページ、A5版

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会  00940-4-29604  定価1000円+送料200円

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Posted by nakao at 14:00Comments(0)芸術