2009年09月30日

揺らいで鳴いて

<<< 揺らいで鳴いて >>>  詩 中尾彰秀  詩人・ピアニスト

有名な寺のある山の南東は
   広大な田畑にポツポツと
       大きな旧家があって
           赤バイクで走りながら
               私は見た
           既に失った自らの分身
               金融の仕事をしていた時は
                    草木の揺らぎや鳥の鳴き声が
                         痛く胸に沁み入った
              今は退職して
                 人を手段とする戦略を
                     背負っていないから
         とてつもなくすんなりと私は
             木ほど高くは伸びず
                鳥ほど自由に飛べぬが
                   決して負けぬほど
               揺らいで鳴いて
                  等しく大地に立てる  


Posted by nakao at 17:11Comments(0)芸術

2009年09月29日

”風”盆祭CD

<<< ”風”盆祭CD >>>   記 中尾彰秀  詩人・ピアニスト

 これからの現代詩・音楽に示唆を与える!!
 余り素晴らしいので、CD化しました。

「”風”盆祭2009、8、23長崎堂」 (1)(2)共に75分、
              共で定価1000円、送料200円

初心者からベテランまで、ズラリと出演。「星の言葉」を主たるテーマにして、詩朗読
歌・ピアノ奏・講和・雑談。思い入れの深い歌は、忘れる事が出来ない。やさしさや人
生への決意漲る詩、心の奥を浄化する奥深き詩、微妙な世界の壁を突き破る、勇気
ある詩、本当はこの地球は、とてつもなく美しいと訴える詩。波動エネルギー溢れる、
新しき創造を示す詩・ピアノあり。
  <出演者> 三木富士子、和田高幸、モリグチタカミ、竹野政哉、下前幸一、平岡
          けいこ、秋野光子、今井直美男、瑞木よう、中尾彰秀、宮崎隆、尾崎
          まこと、すみくらまりこ、吉村郁美、蔭山辰子、安森ソノ子、林メグ

      「”風”盆祭2009、8、23長崎堂」CD (1)(2)
             主催・「詩を朗読する詩人の会”風”」
             出版・森羅通信の会
(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価1000円+送料200円  


Posted by nakao at 17:25Comments(0)芸術

2009年09月28日

<<< ニワトリ小屋 >>>  

<<< ニワトリ小屋 >>>  中尾彰秀詩集「ダイダラボッチ散歩クラブ」
                       竹林館、2000円+税 
                      
                      
     いい詩は、
        何の説明も要らない
            いい詩を読むと 一年長生きする
                いい詩を書くと 十年長生きする
                     感謝!!

         「 ニワトリ小屋 」

<岸壁そそり立つ 広き歩道は育成する わがもの顔
       違法にも ズラリ小屋並べ 数十羽ひしめいていたニワトリ
     ブロイラーのない時代 神の化身 風すら引かぬ眼光
   かれこれ30年前 それが この 名観光地の風物だと 言わんばかりに
 観光のすたれに順じ いつの間にやら 小屋消え ニワトリ消え
    歴史の証人のごとく 岩上から見下ろす 縦じま入りの 
          巨大アロエと鳥居
       こんもり仲良しのまま 見下ろす無心に潮風吹きすさぶ
     見下ろす無心に百年ひととき 無心は無神自らが神なんてね
              いまは 時折 旗振り振り 警察の取り締まり
          ・・・・・     
        ついこの前 地元のおじさん
             トサカを真っ赤にして 若い婦警さんに からんでいた
          きっと  シューベルト聴きながら 
                  シートベルトしてなかったのだろう>

        中尾彰秀詩集「ダイダラボッチ散歩クラブ」、30篇、94ページ。
(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価2000円
                                   +送料200円
  


Posted by nakao at 16:35Comments(0)芸術

2009年09月28日

ジャンプ

<<< ジャンプ >>>  詩 中尾彰秀  詩人・ピアニスト

   先祖代々の墓に

   水をあげると

   突如

   ジャンプする世界

   スーと私をかすめ通り

   龍水飲み始める猫

   振り向いてウインク
  


Posted by nakao at 14:29Comments(0)芸術

2009年09月28日

半パンをはいた散歩の情景

<<< 半パンをはいた散歩の情景 >>>  詩 中尾彰秀  詩人・ピアニスト

   朝の内から

   夕焼け小焼けの赤とんぼ
   
   音楽流すゴミ収集車横目に

   私は握る

   世界を救う原始

   半パンの右ポケットよりそれとなく出でるもの

   この社会では紙くず

   三日前にしたためた一詩
  


Posted by nakao at 14:19Comments(0)芸術

2009年09月26日

ショパンより

<<< ショパンより >>>  中尾彰秀詩集「レディナダ」
                      竹林館、2000円+税

 人間は、何のために生きているのだろう
     生命への感謝しつつ、新しき活力を創造するため
           既にあるものの反復でないオリジナル
                存在の奥域の聖なるひかり
                    掌の文様のごとき静けさ
                        あるいは無限

         「ショパンより」

<ショパンより自ら全き桜かな

          誰も見ない 見ても理解できない 2002年3月20日(水)
              保険外交員たるセールスノートの一句

     あわや 風に吹かれ サーフィン乗り あわや 魂の笑い尾行し 
         溝に這い いつしか 根も腐り 
                    なお 全き桜がある

  大地そのものとなり果て 宇宙一体 既に癒されているもの
            ショパンより 遙かに豊かな音楽 ここに>

      「レディナダ」 中尾彰秀詩集 A5版、128ページ、33篇

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価2000円
                                  +送料200円




  


Posted by nakao at 17:02Comments(0)芸術

2009年09月25日

北山りら詩集

<<< 北山りら詩集 >>>   詩評 中尾彰秀  詩人・ピアニスト

 2009年9月20日(日)、「詩を朗読する詩人の会”風”」第404回ゲストは、
北山りら さん。詩集「一連托生」(編集工房МО吉、税込1000円)がある。
B6版、120ページ、出版2009年。

 大自然の循環が、溢れるやさしさと情熱で描かれている。「砂時計」「花言葉」
「メドゥサの髪」「桜しぐれ」「いのち」「一連托生」の各編に分かれている。70篇
の詩。
        「水」

<窓ガラスにひとすじを描いて 消えてゆく 滴 何処に 生まれ変わってゆくの
だろうか 川の水を掬うと 指のすき間から ポタポタと零れる 水の破片 流れ
る川に落ちては また流れ 何処かで別の雫に 形を変えて 出逢ってゆくのだ
ろう    いつか あなたの体内を 循環れてゆく あなたの胸が熱くなると 瞳
から溢れる いくつものひと粒に とどこおらずに 奏でている 透明のメロディー
を めぐり輪廻る その一生を>

    人間の生き場は、まことに神聖なものである。心がけひとつで、すごく美し 
   く輝くのが人生だ。詩の言葉は、しかし、自らの生き場から出るものだから、
   言葉は極めて具体的である必要がある。この「水」は、確かに具体的の様だ
   が、個性的な生き方となっているだろうか。その点は、大いなる可能性を持つ
   音楽性溢れるすばらしい作品だ。なお、新人類とでも言うべき閃きのあるテー
   マは、癒しの方角を明確に進んでいる。


     


Posted by nakao at 16:36Comments(0)芸術

2009年09月25日

如立する猫

<<< 如立する猫 >>>  中尾彰秀詩集「うちゅういち」
                     竹林館・800円+税

   いい詩は、やはりいい詩だ。具体的で、なおかつ人生の奥行きが
  ちりばめられている。早い話が、心が豊かになる。人生、いい詩に出
  合って、いい人生を送りましょう。決して、猫のすばらしさを忘れる事
  なく。健康に良い蕎麦を、しっかり食べながら。

         「如立する猫」

<如立する猫は 如立する猫だ  例え 対 犬であろうと 対 人であろうと
予知していた 天変地異 に対してであろうと  たまさかに 私の目撃した
如立する そのカラフルな虎猫は 右手で箸使い 蕎麦を喰ろうていた
  ふてぶてしき瞳   私は三日三晩 自らが紀の川河原に 素裸で如立し
雲を引き寄せる荒行の夢に うなされた おいでまし河の精霊山の精霊
  江戸の風狂絵人 看板担う 大阪は某蕎麦屋 この次は並んで立って
喰ろうてやろう>

       <うちゅういち> 中尾彰秀第13詩集
         ポケット詩集、58ページ、22篇、平成14年出版

(購入法)郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価800円+送料200円
  


Posted by nakao at 14:55Comments(0)芸術

2009年09月25日

きのくに詩話会(2)

<<< きのくに詩話会(2) >>>  記 中尾彰秀  詩人・ピアニスト

 「きのくに詩話会(2)」は、2009年8月20日(日)、タオハウス1Fにて。
飯島和子詩集「汽車のけむり」(編集工房ノア、定価2000円)を扱いました。

 日本国内で、戦争を体験された詩人は、日々の暮らしの中で社会を人間を見つめ
、平和な心を貫いている。なを、ご高齢となっても恋心は衰えることなく、読者にやさ
しい風を吹かせている。

      「汽車のけむり」

<八尾に 汽車が走っていた頃 線路のねきの 植松の村に きぬ子は ひとりで住
んでいました 大阪で開業している歯医者の だんながいました 時折 たずねてくる
だんなと御飯を食べる時分には きまって ごっと ごっと という汽車の音と けむり
の匂いが 窓から はいってきました しあわせといえば しあわせなくらしやったんで
す やがて きぬ子は男の子を産みました 正男と名付けられたその子は 生まれると
すぐ 歯医者の家に引きとられて行きました しばらくして きぬ子は 遠い島根に帰っ
て行きました ふわり ふわり 汽車のけむりを残して 帰って行きました 青年になった
正男は 兵隊検査の前に 自分を産んだ母に いっぺんだけ逢いに行ったという きぬ子
は 嫁入りして 子どもを三人産んでいたということです   おかあちゃんとは 言わなん
だ おかあちゃんは こっちにいててやもんな   昭和18年の秋 見送る こっちの母に
手をふって 正男は 出征していきました  線路のねきの家に 汽車のけむりの匂いが
していた頃のことでした>  


Posted by nakao at 12:16Comments(0)芸術

2009年09月23日

イリヤへの讃美歌

<<< イリヤへの讃美歌 >>>   記 中尾彰秀  詩人・ピアニスト

    詩誌「イリヤ」を、イメージ描写する試み。

3人の美しい歌(詩)
   詩誌「イリヤ」5号
      3×3=∞(無限大)
         サザンオールスターズ?
             三々九度?
                人生さんざんであっても
                    今日 さんさんと日は照り
                         ワンツースリーの三拍子
                              たまに3の倍数で天使になる

 左子真由美    むしろ 光に解放される 闇あるいは心 虹色透明に
 
 佐古祐二     いのちの一点に凝縮される風は 永遠の森で微笑んで

 尾崎まこと    薔薇の花束持つ少年が無数踊る 地球至る所で

        今回の5号では、ゲストに青木はるみ氏を招き、3人の青少年少女
       時代の写真を添え、表紙絵は佐古祐二氏の絵。ここに、一作を引用
       いたします。
   「風の恋文」
<玉の砌で花の細部に見入っていると 内からあらわれでて在る 美のかがやき
いのちのほほえみの無限が ぼくのすべてを目覚めさせ爆発させる>(佐古祐二)

      「イリヤ」5号 定価300円(税込) 発行人 尾崎まこと 
                                ℡ 米田方 072-955-2013 

  


Posted by nakao at 17:17Comments(0)芸術

2009年09月23日

朗読と詩の未来

<<< 朗読と詩の未来 >>>    記 中尾彰秀  詩人・ピアニスト

 関西詩人協会15周年記念イベントとして、「朗読と詩の未来」が実施される。
 
 日時 2009年9月27日(日)  午後2時~5時

 場所 京都健康保険組合保養所「きよみず」(ホテルグラン京都清水)大会議室
       京都市東山区清水4丁目200番地・℡075・561・9900

 交通アクセス  京都駅よりタクシーで15分・市バス五条坂下車徒歩5分
           京阪電鉄「五条坂」(4)出口より徒歩15分、タクシーで5分

 参加費  お茶(コーヒー・紅茶)代として1000円(当日受付にて)

{プログラム}           司会  北村真・北原千代 / 進行 橋爪さち子
         第一部  おはなし 「詩の未来」 ・・・・・・・・ 有馬高支
         第二部  ティータイム・ギターコンサート ・・・ 平島譲二
         第三部  詩の朗読   大倉元・奥村和子・近藤麻耶・竹野政哉
                        津坂治男・中尾彰秀・平岡けいこ・横田英子
なお、担当は、尾崎まこと氏ですが、開催直前の場合は、直接ホテルへどうぞ。
  


Posted by nakao at 16:18Comments(0)イベント情報

2009年09月21日

オマージュおまんじゅう

<<< オマージュ おまんじゅう >>>  記 中尾彰秀  詩人・ピア二スト

 田辺の南方熊楠会館へ行く前日、田辺在住の詩人.桑原広弥氏に何かおみやげをと、
30分連ちゃんでピアノを奏じ、録音した。何度か聴いてみると、「ミナカタクマグス」と歌っ
ているように響く。即興演奏はそもそも精神統一してから、宇宙一体エネルギーの力を得
、奏じるから、余り不思議でもないのだが。少なくとも、熊楠がおいでと言っているのだろう
。あるいは?桑原氏に言うと、成程「熊楠へのオマージュ」やね。

 熊楠は、和歌山市へ遊びに来れば、アンパンをおみやげに買って帰ったと伝記で読んだ
事がある。てっきり「オマージュ」をおまんじゅうと思っていた。数日後、辞書で調べると、敬
意を表するとある。成程。

 ちなみに、この30分に渡るピアノインプロヴィゼイションは止めどない哀感が漂い、森羅万
象一体・自然回帰観にしかと支えられた、稀にみる見る、いや稀に聞くクラシック的ヒーリン
グサウンドである。

<中尾彰秀ピアノCD、南方熊楠へのオマージュ>60分、13曲。
このアルバムは、中尾彰秀詩集「龍の風」(竹林館・3000円+税)に付属。
(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価3000円+送料200円  


Posted by nakao at 17:43Comments(0)芸術

2009年09月19日

心薫る女

<<< 心薫る女 >>>    詩評 中尾彰秀  詩人・ピアニスト

 2009年6月21日(日)、「詩を朗読する詩人の会”風”」第401回ゲストは、
すみくらまりこ さん。この会は、毎月一回詩人を招いて、詩批評・詩話・雑談・芸術論、他
をザックバランに実施している。
    場所 喫茶「スワン」(天王寺、℡0666244337)
    日時 毎月第三日曜日 午後5~7時  参加 1000円(ドリンク付き)
    代表世話人 中尾彰秀 ℡0734227248  予約なしОk

 さて、2008年に竹林館より出版された、詩集「心薫る女」(定価1500円+税))は、見事
な美しい主知の詩群を、織りなしている。”主知”とは、大自然に語らせるのでなく、自らの意
識・知覚の側から対象をあらわし、奥域への部分的接点を求める西欧の方式。
 私が注目するのは、その方式が日本語を駆使して、限界を越えようとしていることだ。さらに
、存在の奥域を理解する人生の先輩たる、東洋の存在論を持つ母の言葉を匠に使っているこ
と。奥域の闇を照らして、変質させる力となっているのだ。

      「さ・が・ら (玉縫い)----亡母へ----」

<ふとんに落ちた針を おろおろ探していると、 「針は優しいえ」と、 きまってあなたは言った
、母よ、   「針は寝よ寝よとするのえ」 とあなたは続けた、母よ、 針一本でわたしを育てた
あなた。 一人で過ごす長い夜、 あなたを偲んで玉縫いをする。 心模様を色に置き、 一つ
一つ糸留めをするたび 密集してくる私の想い ・・・   黒絹の上には月青く、 萩が惜しげも
なく 咲き零れている。>  


Posted by nakao at 16:13Comments(0)芸術

2009年09月17日

THIS IS A ・・・

<<< THIS IS A ・・・ >>>   中尾彰秀詩集「レディナダ」
                          竹林館 2000円+税

 日常、今ここに、ありとあらゆるものがある。単純の奥深さ。存在の奥域に在る、
静けさ、無限。と一体であることの再発見。崇高なる生命への感動と感謝。詩を、
これこその詩をどうぞ。

        「THIS IS A ・・・」

<THIS IS THE EARTH ありがとう
  THIS IS A DOG やあ
  THIS IS A PEN 柔らかい

 ものの静けさの内には 百万本の花がある 色とりどりの 花背負った 
 いつの日も 静かに 静かに 一人で生きている人よ 一人で死んで行く人よ
 咲く花の背後には 静けさの海広がり 花の目前 飛行する鳥は 永遠の森
 夢見ている THIS IS A ・・・ この世で私は私に巡り合った THIS IS A
 ・・・   掌を拡げてみよう 何にもないここは無限 光ったのかしら いや 踊っ
 ているような 笑っているような ・・・・・・ いのちの原型夢見る私は ただ 
 地球に 立つ>
            この作品は、2004年10月3日、キーボードを奏じながら
            朗読しました。大津能楽堂にて関西詩人協会のイベントで。
            CD「ANGELGARDEN」に収録。CDにてはクラシック的ヒ
            ーリングサウンドをお楽しみいただけます。

     中尾彰秀詩集「レディナダ」 A5版、33篇、128ページ、美装本
(購入法) 郵便振替 森羅通信の会  00940-4-29604 定価2000円+送料200円


     


Posted by nakao at 16:53Comments(0)芸術

2009年09月16日

軸 95 大阪詩人会議

<<< 軸 95 大阪詩人会議 >>>   詩誌評 中尾彰秀  詩人・ピアニスト

 何かを探し求め、何かを主張している。その何かがあるから詩を書いている。
 得てして見落とされがちな、日々の豊かな思い。その多種多様さに、いつも
 驚かされる詩誌。
 決して、奥深いわけではない。決して、美しい古典の様な言葉ではない。
 全て共通するのは、平和への感謝と希求。
 宇宙の「軸」か、あるいは。この詩誌が、「軸」と命名された理由を思う。
 
「・・・・そして、かもめが、さかんに鳴き、佇み、歩き、飛んでいる。自由とは、
何と大切なものだろう。      私の中に、新しい花が咲く。」
      <人生は詩かもしれない(3)> 佐相憲一

21名参加、25篇。 500円
佐相憲一 中尾彰秀 竹島修 幽間無夢 田島廣子 日上眞輝 井上痒 脇彬樹
玉置恭介 しかやまぶん 藤の樹樹 みくもさちこ 瀬野とし 山本しげひろ 迫田
智代 猫だましい 必守行男 原圭冶 畑中暁来雄 和比古 やまそみつお 

「軸」  大阪詩人会議事務局 木村勝美 ℡fax072-833-7287  


Posted by nakao at 16:15Comments(0)芸術

2009年09月16日

松尾泰伸ピアノCD

<<< 松尾泰伸ピアノCD >>>   音楽評 中尾彰秀  詩人・ピアニスト

      「 Yeiiowriung 」 (イエロウ ルン)  松尾泰伸ピアノ奏 3150円税込
  
 奥深いところで、自らの”おとだま”を開花させたのであろう。
 ジャズでもロックでもクラシックでもない。
 ここに、まぎれもなく松尾泰伸の音楽がある。
 「和歌山詩まつり」や「”風”フェステイバル」のゲストをしていただいている。
 極上の美しきピアノは、一曲一曲が独立しつつ連動して
 不思議な詩情を醸し出す。

ソロ9曲、50分、ピアノ・ベーゼンドルファー225。
曲名  奇跡 風を待つ Cureegg AI 森の声 ROOTS サークル
     flower 雪の回廊/ありがとうそんぐ

     詳細は  http://02ma.com/

        


Posted by nakao at 14:30Comments(0)芸術

2009年09月13日

チューリップ

<<< チューリップ >>>    中尾彰秀第12詩集「やあ」
                      新風舎、定価1400円+税

 花の波動エネルギーは偏在する。散るから悲しいは、自己中心の次元。
例え散ろうとも、人間の賭けごと、強欲、むやみな自然破壊に拘わらず。む
しろ、それを浄化する力を持つ。植物は誰が氏の誰べえと、固有氏名を持た
ぬが、にこやかに、世界・宇宙を抱いている。かつて、ガウディは植物が設計
図であると言ったが、まさしく。
 表紙絵は、和歌山の誇り、世界的画家 中尾安希氏の片男波から紀三井
寺・名草山を眺めたもの。

      「チューリップ」
<君の最大の悲劇は パチンコ台にされたこと かつて私は 秘密の日記に
そう書いたが 牛乳瓶の海の中 テーブルの上に サラリと立ちながら 本当
に この 三週間というもの お前は 空気にせよ 人間たちの喜怒哀楽にせ
よ 開いて受けるためにのみ 時を重ねたのだろうか ならば 直下降する
銀玉の 光のみ受けよ 様ざまの労苦や暴言失言不祥事 足元の海へと捨て
去り 銀玉の 光のみ受けることで 宇宙の光の恩恵 存分に知ったあたり
ついに どんなものにも通じる やさしさの中核 チューリップと言う 花の宿の
ようなもの 終えるやいなや まっさかさまに落下して もっと美しい もっとも美
しい 何物でもない 何か になるのだ その瞬間の永遠 しかと 見届けてや
ろう>

  中尾彰秀詩集 「やあ」  詩30編、B5版、112頁、1998年出版、残部少。

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価1400円
                                    +送料200円

  


Posted by nakao at 17:27Comments(0)芸術

2009年09月12日

秋の声

<<< 秋の声 >>>   中尾彰秀ピアノCD「EARTHPOEMおれんじゆう」
                     森羅通信の会出版・定価1000円

 中尾彰秀によるピアノインプロヴィゼイションソロ14曲(60分)に、14の短詩集が付属する。
ほとんどは演奏の後から、詩を創作した。最後の「地球交響曲」のみ、自ら読みつつ奏じたセ
ッションである。「秋の声」は、10曲目。2005年12月11日、和歌山市ぶらくり丁「インターラ
ーケン」、土みゆ子主催「題名のない練習会」、ピアノ・ヤマハグランド。クラシカルな抒情性が
迸る、なを、シュールな演奏だ。詩は、以下の通り。

          「秋の声」
<焼肉宴会に やむなく出席し 肉以外を 食べた 元祖変人の復活 

明くる日曜日の 秋の日差しは 結構きつく 今まさに ずいぶん狭くなった

穂 穂 穂に 火のつく寸前 いちもつはちゃんと収めましょう 

我々人間の 外回りのお仕事 夏の暑さを乗り越えた ごほうび 美味を堪能

新米 クリ ナシ 松茸 秋刀魚 シャケ なすび 柿 ・・・・・・

くれぐれも忘れてならぬ医食同源

我々の身体の細胞は 今も昔も 同じだから>

    中尾彰秀ピアノCD「EARTHPOEMおれんじゆう」

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価1000円+送料200円

  


Posted by nakao at 17:31Comments(0)芸術

2009年09月10日

あなたの人生を至福にする百の詩集(20)

<あなたの人生を至福にする百の詩集(20)>

  中尾彰秀詩集「何事もなかったかのように」  編集工房ノア、2000円+税

著者第11詩集、出版1996年、A5版、111ページ、30篇。月の輝く重厚な現代美術
たる表紙絵は、田井雄二氏の作。深い青が、イメージにピッタリ来る。表題「何事もなか
ったかのように」とは、ありとあらゆる事があっても、何事もなかったかのように平然と在
る地球、宇宙そしてそれに重なる自らを意味する。これは「タオ」の思想。
著者自身、瞑想・気功・レイキなどの精神的な事にいそしむ詩人でありながら、ピアニス
トなのである。この詩集以後、明確に感情の次元を超え、宇宙一体・波動の領域に突入
する。俗に、それをヒーリングと言う。

    「立つ」
<ものの静けさの内には 百万本の花がある 咲く花の背後には 静けさの海拡がって

いる 花の目前飛行する鳥は 永遠の森夢見ている いのちの原型夢見る私は ただ

地球に立つ>

         中尾彰秀詩集 「何事もなかったかのように」

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価二千円+送料二百円

  


Posted by nakao at 16:21Comments(0)芸術

2009年09月10日

日本平和賞

<<< 日本平和賞 >>>    記 中尾彰秀   詩人・ピアニスト  

 「日本平和賞」は、山田博氏が2006年に受賞する。主催「和歌山詩人会」(代表・城久道
事務局・中尾彰秀) これは、日本の文化の歴史に記録するべきことだ。

 山田博  海南市在住。既刊詩集「戯画」、編集工房ノア。詩誌「新怪魚」「MODERATO」「PAM」
       「青い風」(和歌山詩人会議)などに投稿を重ね、様々なイベント出演を繰り返す。戦争体
       験を具体的に細やかに記録し、悲壮さはあまり出さず、ユーモア・ペーソスのある美しい文
       体で、リアリズム詩を熟成する。今も、現役詩人として活躍。

        今回の、この項目は、中尾彰秀ピアノCD「静かに水が」(森羅通信の会出版、定価千円)
       を聴きながらしたためる。和歌山市、音楽文化堂でのライブ。

        東南アジアで、終戦直後日本兵に起こった出来事を、山田氏は、ダンボールを組み立て、
       臨場感たっぷりに演出。ピストルの代わりに、びっくり花火を鳴らして話する。中尾彰秀のピ
       アノ即興は天上のごとき、透明な美しさで、見事なセッションとなる。世の中には、これだけ
       のものがあるのである。

   < 静かに水が >   中尾彰秀ピアノCD   全13曲、60分

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会  00940-4-29604  定価1000円+送料200円
  


Posted by nakao at 15:23Comments(0)芸術