2013年07月17日

風船爆弾

<風船爆弾> 記 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 世界を至福にする百の詩集(28)

 「木箱の底から-----今も”ふ”号風船爆弾が飛び続ける」 川内久栄詩集
   2013年 コールサック社 A5版 42篇 175頁 定価2000円+税

      昭和20年敗戦数か月前
      放球された9300個
      風船爆弾
      勤労動員930万
      千葉あたりから
      偏西風に乗って
      いくつかは
      アメリカ本土に着地爆発した

      「海のかなた 大空のかなたへ  消えていった
      青の気球よ あれは 幻か 今はもう
      呪いと殺意の 武器はいらない 
      青い気球よ さよなら  さようなら戦争」

      当時は女学生
      作った人間の
      重い心を重ねた詩集は
      不思議なことに
      宙に浮く

      ちなみに現代は
      いくら平和な心を持っていても
      間接的にも直接的にも
      人を殺す
      経済戦争・食物戦争・宗教戦争・テロ
      要注意どこやらの大国と
      金儲けに目のくらんだ自国の無知
      人を幸せにする経済・政治は
      どこへやら  


Posted by nakao at 15:55Comments(0)芸術