2014年06月21日

EPP大全続続

<EPP大全続続> 記 中尾彰秀                詩人・ピアニスト・ヒーラー

 「世界に愛と平和の魂を深め広める詩的活動」たる
 「EARTHPOEMPROJECT大全」の続続を出版した。
 A3一紙、無料配布。

 これまでのものに
 かなり追加が必要になったので
 よしとばかりに。

 イベントとしてのEPPは
 第22回を和歌山市「TOYBOX」 
 にて実施。大成功1!
 2014年6月8日

 輝ける15の賞は
 そのまま掲載。

 新しい詩誌の出版
 「風の波動」「中尾彰秀詩音講座」

 瞑想・気功・レイキは相変わらず継続。

 新ピアノCD出版
 「五音聖地」「ポエムタイムトラベル」「ポエムタイムトラベル続」
 「みなもとのヨッシィー」「黄色の囁き」

 最新詩集「月の雫をワイングラスで飲めば」(第21 竹林館 定価2000円)

   なぜこうも続々とやっていくのでしょう。
   万類を癒す世界唯一の本物の創造だからです!!
   さあまだまだこれからよ!! 
   天使の声が聞こえる。

   EARTHPOEMUPROJECT 主催 中尾彰秀
   641-0041 和歌山市堀止南ノ丁3-19
   電話・fax 073-422-7248
   
   

   


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2014年06月21日

詩(ひかり)合成

<詩(ひかり)合成> 詩 中尾彰秀                詩人・ピアニスト・ヒーラー

 植物は
 どんな植物も
 私の知っている限りの植物は
 光に向かって
 ゆっくり成長する
 このギャラリー通路を行く人も
 つらつら
 栄養補給するがごとく
 詩やら絵やら眺め
 好きなとある地点で
 フッと頷いてから
 光の出口に
 無言で去って行く
 大いに役立っているのだ
 詩画展


 2014年6月20日~7月2日 
 詩画展 関西詩人協会主催
 大阪市立中央図書館
   


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2014年06月21日

かんちがいのしじん

<かんちがいのしじん> 詩 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 かんちがいのしじんがおおいのは
 かんちがいのせいじかや
 かんちがいのおんがくかに
 かんちがいのおいしゃさんが
 おおいのとおなじ

 やたらとくすりでなおすのはしんようできない
 きせいのきょくそうじてなんぼとは
 けいざいじゅうしでひとをふこうにして
 じょうちょのきびならきびだんごたべなはれ

 かんちがいのじしんでなにもなければよし  


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2014年06月21日

むりなんだい

<むりなんだい> 詩 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 むりなんだいが
 やまずみのげんだい

 そのげんいんは
 やまをみず
 うみをみず
 みずからをみず
 みなもとに
 かえることによって
 かいけつする

 でなければ
 なんだいにもわたって
 むりなのだ  


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2014年06月18日

ダビング複製と本物

<ダビング複製と本物> 記 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 ピアノ新CDを出すたびに
 ダビングする
 もうかれこれ数千枚
 早い話が
 複製レプリカ
 詩誌や本の出版も同じだ

 もちろん複製にも
 波動エネルギーはちゃんとあり
 ちゃんとした創造である
 しかしだからと云って
 丸丸の本物でもない
 丸丸の本物は
 生身で出演するライブである

 てなわけで
 まっしぐら世界唯一創造
 「EARTHPOEMPROJECT」の2014年予定
 
 8月10日(日) 第23回 「まつむし音楽堂」-----あべのハルカス南1000メートル
 9月14日(日) 第24回 「TOYBOX」-----和歌山イズミヤ北隣
 12月7日(日) 第25回 「TOYBOX」
   


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2014年06月18日

田中信爾詩集

<田中信爾詩集> 記 中尾彰秀                詩人・ピアニスト・ヒーラー

 世界を至福にする百の詩集(95)

 「詩集 室内楽」  田中信爾詩集 編集工房ノア 2004年 2000円+税 A5版 36篇 94ページ

      詩にせよ何にせよ
      優れた感性で
      優れた作品はできない
      優れた感性だけでよいなら
      家に閉じこもって
      モーツアルトでも聴いておれば良い
      人の詩ばかり読んでおれば良い
      感性だけで本物は決して出来はしない

      この詩人は
      モーツアルトばかり聴いて
      家に閉じこもって詩を書いているから
      ロクな詩を書いていない 
      カスだ
      ところが感性は天才だから
      一度外に出て
      水田に囲まれると
      素晴らしい詩が生まれた
      さらに言うなれば
      お好きなその演奏は
      モーツアルトの譜面に基ずいて
      他者が奏じたものだから 
      偽物である
      外界の風の音や水の音こそ
      本物の音楽なのだ

      「水田にて」

<雨の日と 晴の日が 繰り返す六月 人々は田で働く 
 水が引かれて 水田が広がる 空を映し 山を映し
 緑を映し 水田が広がる 苗が植えられる 
 風が流れて 水がゆるやかにゆれる 
 朝 私はバスに乗って 水田の中を行く 心が落ちつく
 考えてみると これが私の<原郷>のような気がする
 水と 空と 山と 緑と そして風 私の<原郷>の
 幻を見るようだ>  


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2014年06月18日

頑張れ駿河屋

<頑張れ駿河屋> 記 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 天下の駿河屋がつぶれた
 しかし再生の可能性があるらしい

 ようかんや
 酒まんじゅうや
 その他の饅頭
 いい思い出をありがとう
 感謝の意を込めて
 要らぬ提案をいたしましょう

 原料は全て
 遺伝子操作していない
 国内無農薬のものを使う
 あんパンは
 天然酵母でべチャべチャせずに
 餅のようなふくよかさ
 シュークリームのような
 和菓子が欲しい
 カステラのようなの
 大判焼きのような
 クリスマスケーキのような
 膨張剤や柔軟剤やその他
 添加物はあきませんよ
 お得意さんのゴルフ接待ももう
 止めましょうね
 味覚の解るアイデアマン必要
 財テク好きな企画部不要
 今の時代
 着物にはジャズやシャンソンが似合うが
 和菓子には
 ジャズやヒーリング音楽が似合う
 そして究極
 詩が似合う
 なぜならば
 我が詩(和菓子)だから
 
 さすれば子孫に誇れる
 世界の駿河屋は復活!!
   


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2014年06月17日

伽羅(8)

<「伽羅」(8)> 記 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 世界を至福にする百の詩集(94)

 「伽羅」(8) 書肆るふらん 2013年 定価1000円+税

      詩・小説・エッセイ他を載せる詩誌。

      <暫らくは山に置きたり春の月>   前田江馬 「初蛙」

      「風よ 知らせて」    水口洋治

<おまえの手をおぼえている風が 今夜も僕のところに来て 耳打ちする

 おまえの髪をおぼえている風が 今夜も僕のところに来て くちびるをおおう

 僕は胸いっぱいに 風を孕み 遠い夕日のかおりで 心をしたたらせて・・・・・・

 僕の心はリンリンとなっていると 風よ 知らせて

 僕の手は くらやみに ひそかにぬれていると 風よ 知らせて>

       「星」        中田智子

<物干しざおに シャツを干す のばした手の間から 星が見える 空一面の星が
 私にまばたきをする 私は地球からまばたきをする>

 ホームページあり-----「伽羅 文芸」  


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2014年06月17日

地産地消大学

<地産地消大学> 記 中尾彰秀               詩人・ピア二スト・ヒーラー

 世界を至福にする百の詩集(93)

 「地産地消大学」  湯崎真梨子著 南方新社 2014年 1500円+税 B六版 55項目 176頁

     こんな大学もある。
     地場産業振興
     地場消費
     を推進する和歌山大学。

     地域再生はいかに可能かを
     大学教授たる湯崎真梨子氏が
     現場の先頭に立ち模索してゆく。
     無農薬農業から始まって
     小型水力発電機製造
     風車の復元
     被災地ボランチア炊き出し
     地域都市に於ける文化芸術のあり方
     ありとあらゆるものをテーマとして。
    
     なお、幸せとは何かと言う本質を
     忘れることなく。このプロジェクトは
     決して完成した物の提出ではなく
     学生とあるいは地元の人間と一緒
     に考えていく。それはすごい可能性と
     限界を同時に持つものであるが、人々
     に大きな指針となっている。

  


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2014年06月16日

PO2014夏号

<PO2014夏号> 記 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 世界を至福にする百の詩集(92)

 「PO」2014夏 153号 2014年 800円+税 竹林館

      今回は詩誌特集が組まれている
      52の個人誌とグループ詩
      
      ここはこんな傾向と言わんばかりの
      御定番ならず
      あれまという感じの
      不思議さを持つものの発見

      一つでも二つでも
      それがあれば読者の収穫というもの
      箱から飛び出した創造
      発見と共感は
      いつの時代でも楽しいものだ  


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2014年06月16日

愛称

<愛称> 詩 中尾彰秀                詩人・ピアニスト・ヒーラー

 それが誰であるか
 明かす訳にいかない
 
 愛称

 人間に限らない
 愛称を持つだけ
 個性があるということ
 本人は知らないが
 まれに
 本人が名乗ったりはする

 せっかくいい芸名でも
 薬と女に溺れる御方もいる
 もしも本当に素晴らしい芸術であれば
 そんなことは起こらない

 あなたも私も
 何がしかの
 愛称をつけられ
 背を指差されているかも
 時たま背中が痒くなるのは 
 きっとそのせいだ

 Xメン
 クロちゃん
 いったりきたり
 すなかけ
 フリオ
 トトロ
 アキバ
 たきぎ
 うーちゃん
 アロー
 ハンサムワンちゃん
 遠吠え
 噂の美人

  


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2014年06月16日

金魚のメールアドレス

<金魚のメールアドレス> 記 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 世界を至福にする百の詩集(91)

 「金魚のメールアドレス」 田中宏和詩集 白地社 2007年 1800円 38篇 127頁 A5版

       「おとずれる」

   <うつくしいおとがきこえてくる。
    どこからともなく
    うつくしいおとがきこえてくる。

    おとずれる。

    はるか天空のかなたから、
    うつくしいおとが如来の羽衣の裾に乗って
    おとずれる。

    うつくしいおとがきこえてくる。
    無窮の根源の根源から、
    うつくしいおとがきこえてくる。

    おとずれる。

    ・・・・・・・
    ・・・・・・・

    -------さらさらさらさらさら---------->

   既成の過去に出来た
   音楽をコピー再現する
   一般の音楽は
   お習い程度。
   音楽は本来
   天から天降るものだ。
   それがインプロヴィゼイション

   そして詩と音楽は
   等しく素晴らしい。  


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2014年06月13日

キラメク詩画展

<キラメク詩画展> 記 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 名称  「第23回 ”詩画展”-----キラメク詩と響き合う」
 
 期間  2014年6月20日[金)~7月2日(水)

 場所  大阪市立中央図書館 地上一階 通路ギャラリー
       電話 066-5393326

 主催  関西詩人協会  問い合わせ担当 岸本喜名男 電話‣fax 072-635-7917

 作品  詩と書・イラスト・写真

 なお当方、中尾彰秀は
 「表紙絵の波動」という作品名で出展。
 これまでの詩集(21冊)とピアノCD(27枚)の中から
 10点を選び
 表紙絵(ジャケット絵)を描いて
 一紙にしたためています。
 コピーを100枚ぐらい置いておくので
 持ち帰りオーケイです。{無料}

 我々は再び
 漫画絵の波動パワーに
 注目する必要がありそうです。
 もちろん詩人自身の作。
 印刷技術の発達で
 好いた形像の複製を作れる現代ですが 
 複製にも少しはエネルギーはありますが
 本物は直描きにあります。
 それは詩と音楽に連動して
 セッションとなっています。

 ちなみに
 詩とピアノのセッションは
 8月10日(日)「まつむし音楽堂」
 午後2時~4時
 詳細は別項
 
  


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2014年06月12日

詩誌交流詩祭

<詩誌交流詩祭> 記 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

       {2014年の詩祭}

 名称  「詩はどこへ」 詩誌交流祭-----関西詩人協会設立20周年記念

 日時  2014年7月5日(土) 午後1時半~

 会場  大阪リバーサイドホテル  大阪市都島区中野町5-12-30
                   ℡ 06-6928-3251  JR桜ノ宮駅西出口から徒歩二分
                     大阪駅より環状線で五分
                     地下鉄 都島駅 2番出口から徒歩10分

 懇親会  同ホテルにて  5時半より

 参加費  第一部 1000円  懇親会 6000円

       関西のみならず全国の詩誌を発行する方々が
       やって来る。どんなお話になるか予測の出来ない
       不思議なことが起こりそうな・・・・。

 記念講演   講師 森田進  「詩の発生----表現と現実」

 パネルディスカッション

 詩の朗読

       詩誌に発表してから作品とお金がまとまったら詩集に
       というコースがいまだに健在。お金がなくとも詩集を出
       す方法はないものか。世の賞は腐敗しており信用出来
       ないので賞金はあてにできない。ならばどうすれば良い
       か。たかが派閥を超えた普遍性を身につけ、確固とした
       哲学宗教性癒しの次元あらゆる源の認識力をもって、自
       らのシンジケート・流れを作ること。

       何だかそんな考えのつわものが、ワンサとやってきて
       盛りあがるイベントになるであろう、と期待している。
                     (中尾彰秀 記)

 関西詩人協会事務局  横田英子 ℡ fax 072-299-4772
                               

   


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2014年06月12日

須賀千津子詩集

<須賀千津子詩集> 記 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 世界を至福にする百の詩集(90)

 「いっぽんみち」 須賀千津子詩集 銀河書房 2014年 1600円 A5版 94頁 24篇

      一本道とは何か
      この世の命は
      一本道ということか

      なるほどそうとも言える
      しかし意識の持ち方で
      百本道となることを
      知らぬわけはなかろう
      意識のあり方で
      今日という日は
      天国になったり
      地獄になったり
      一本の道の中に
      百本の道があるのだ
      現にこの地球
      同時に
      平和な地域と
      戦争や飢餓地帯が
      あるではないか

      ところで
      多くの動植物は
      あり得へん事を
      事もなげにやっている
      人間が勝手に理知という常識で
      あり得ないと決めているだけ
      そこで
      「見返り猫」

<ありえへん このタイミングでは ありえへん 書きかけの詩の紙面の上に
 猫 座る ありえへん せっぱつまった私の気持ち 知っているのか知らぬのか
 彼女は常の彼女なり ありえへん どかす勇気を振り払い トイレに行こうと
 部屋を出る 戻ると娘が座っていた ありえへん この暑さ ありえへんで と
 私は娘に訴える そおう? と ふつうの顔で 朝食をすませ かわいそう
 ミルに座られたのお? と同情する ありえへん すんなり猫は移動する
 ありえへん 振り返りもせず猫は行く ありえへん 見返り猫など ありえへん>

      死にゆく人を   
      何日も前から予知して
      すり寄って悲しむ猫
      急に空間から
      湧き出すごとく
      現れる猫
      この人はきっと
      飼ってくれる
      目星を付けて
      しつこく食い下がる
      野良猫
      猫はしかし
      恩を受けたら
      必ず優しさで
      お返しする
      

   


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2014年06月11日

河本澄一詩集

<河本澄一詩集> 記 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 
 世界を至福にする百の詩集(89)

 「明日の詩の目覚めに」 2014年 竹林館 1500円+税 B6版 37篇 152ページ

      透明な心が浮き彫りにされる。
      美しき抒情は日々の暮らしに根付いて
      簡単明瞭な言葉はなお
      ロマン持つ平凡こそは至上であると。
      また宗教的な波動が好感をもたらし。
      80にならず故人となられたが
      いつかしらのイベントで
      見覚えのあるお顔
      私は決して忘れない。
      そして、”風”のゲストに
      呼んだことがないのは
      私の一大失策であると
      公言いたします。
      どこかの教会のような
      詩集表紙写真すごい!!

      「ほんの雨宿りなのに」

<雨はやんだのに ポツリ と落ちてくる

 風のせいだろうか どんな知らせなのだろうか

     あなたの目が暗くまたたく

 雨宿りにと駆け込んだ 木陰だったのです

 飛び立つせつなさを許してください あなたの雨しずくは重たすぎます

     私の羽根もこんなに重くなっています>

         


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2014年06月11日

加納由将新詩集

<加納由将新詩集> 記 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 世界を至福にする百の詩集(88)

 「夢見の丘へ」 加納由将詩集 思潮社 2014年 B6版 96頁 35篇 定価2200円+税

       生きていることが答え。
       迷路は人間が作り出したもの。
       迷路をいかに超えるか。
       答えは生きていることの中に
       生きていることの
       生や存在や地球を突き抜けたところに
       いかに理知を超えた
       何かを見出すか。
       その困難さの中にあって
       執拗になされる自己凝視は
       ついに内なる声を・・・・・。

       「内からの声」

<あの声で目を覚ます 懐かしいようで 初めてのような
 鋭い声が聞こえる どこから聞こえるのか 誰もいない
 その声は聞こえ続ける 耳を澄ますと 中から聞こえる
 自分の内から 胸に手を当てると 声の響きを感じる
 この声は言っている 探せと 自分の水脈を探せと
 叫んでいる>
  


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2014年06月09日

大根の真実

<大根の真実> 記 中尾彰秀                詩人・ピアニスト・ヒーラー

 「静かな背ビレ」 中尾彰秀第20詩集 2010年 森羅通信の会出版 A5版 82ページ 27篇
               オレンジ色の表紙に手描きの日の出のシンプルな絵  定価1500円

      五行詩の試みは楽しい。
      短歌より少し長く
      早く言えば短詩である。
      この詩集においては
      「五行一宙」の五篇の五行詩の一つが
      「大根の真実」。

      得てして詩は
      長くなってしまい勝ちであるが
      誰にでも理解してもらう
      という意気込みが
      そうさせている。
      その理由は
      金儲けだ。
      そして質を
      落としてしまっている。
      小説じゃあるまいし
      皆に解らせる必要は
      ないと悟るべし。

      きゅきゅっと五行で
      決める
      作者自身
      解る解らぬの
      すれすれの
      境地に立ちながら。

      「大根の真実」

<哀しいか美しいかせり上がる大根 月より発射され地球に着地した強者
 マジにそれを歌う詩集「呼吸のソムリエ」 あながち嘘八百ではない
 月にあるではないか幾つもの発射穴>

 (購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価1500円+送料なし
        


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2014年06月09日

津坂治男新詩集

<津坂治男新詩集> 記 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 世界を至福にする百の詩集(87)

 「従容」 津坂治男詩集 土曜美術社 2014年 定価1700円+税 A5版 48頁 25篇

       戦争を体験した世帯は
       現代の食溢れる環境を贅沢と思う様だ。
       しかし、都会に住み基本的な知識のある若い世帯は
       ほとんど埋め尽くされた輸入食品の劣悪さに驚き
       閉口している。例えば遺伝子操作された食品。
       小麦粉などにせよ明らかに発がん性があり、
       もしも選ぶことができれば誰も選ばないしろもの。
       正確に言えば、遺伝子操作された食品を輸入禁止した
       ヨーロッパの某国は、そのとたん、癌患者が減ってしまった。
       これは明らかに、明らかなこと。
       
       要するに、現代は食の量は多いものの、質があかんということ。
       TPPでますます危険になるのだ。   
       大地震は老若男女一切合財に影響を与えるが。
       そして、自然を愛することに基ずいた平和心も
       祈りとして継続する我々である。

       「ハルコガネバナ」

<枯れ枝のような茶色い腕から グーと突き出したこぶし いくつも 垣根の赤いサザンカの
 の火種を じっと受け止め ふくらいでいく窓辺の山菜萸

 2月の末から3月にかけ 黄色い花がびっしり開く 黄金の陸奥とうたわれた 地震・津波から
 年掛けて立ち上がった 町町や海辺にこの匂いとどけと

 ・・・・・・・・・・海にかくれて実った 数えきれない思いの様に・・・・・

 僕の生まれた家と隣の子との境に 毎年実っていたグミの実は 
 空からの憎い火に焼かれたが 今は祈りとして心に灯る・・・>
         


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2014年06月06日

越境するスリッパ

<越境するスリッパ> 詩 中尾彰秀             詩人・ピアニスト・ヒーラー

 たぶん左いややっぱり右
 寝室のへきりに乗っていたスリッパ
 あろうことか
 そろそろ起きる頃合いに発見した 
 まだ朱の残る陽の光に
 浮き彫りとなって

 私はと言えば
 人のため
 世のため
 自らのため
 梵我一如やら
 宇宙一体波動と
 日々魂の株
 上揚しているので
 いい加減哀れに思ってか
 心臓に密着する足裏パワーが
 ひと踏ん張りしたのだ

 一線超えなおも先への旅路かな  


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