2013年11月05日

図書館の詩

<図書館の詩> 詩 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 人間はそもそも
 細胞一つたりとも
 一般論で
 成り立っていないから
 例え一歩たりとも
 図書館に入ると
 一般論の洪水に
 四方八方襲われ
 ブデブデブデ
 細胞の狭間の
 奥域の魂は
 何かに急き立てられるがごとく
 腰落としつま先立って
 ああこりゃこりゃこりゃ
 
 そこで
 少しちびりつつ
 がんばればチャンス到来
 教科書にも本にもない
 枠越えした
 至福を見い出せる

 少し黄ばんだよだれ拭き
 冷静取り繕い
 ああそれそれそれ
 さらに歌い踊れば
 恐れ入りました
 万の神々より
 幾滴かのキラリキラキラ
 キラリを飲むのだ
 疼く第三の目で
 それからゆっくり呼吸し
 ムンズと宇宙を下腹に入れ
 図書館の入り口に立ち
 またねとウインクする  


Posted by nakao at 16:19Comments(0)芸術